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―宿・酒場に向かう前―
[目を細めて説明を聞いた。自分の意見は挟まない。
何故かと問う前にも言葉が重ねられた]
…病気、ね。
感情の起伏が薄い人間ってのは他にも知ってるけど。
[確かにライヒアルトのそれは極端であったかもしれない。
謎掛けめいた言葉に僅か眉を寄せた。
何と答えればいいのか悩んだまま、分かったとだけ告げた。
部屋には少女が胸に空洞を抱え物言わぬ身体となっていた。
入口で十字を切る。しばらく瞑目するとそこを離れた]
─宿屋・酒場─
[リッキーが用意してくれたものを受け取り、ありがと、と言いつつ先にぶち猫に食べさせる。
何か食べた方が、と言われたなら、困ったように首を傾げ]
ごめ……さすがに、連続して色々見すぎて。
食欲、ないや。
[困ったように、眉を下げて言う。
こんな事言ってると、怒られるかな、という意識はあるのだが。
どうにもならないのもまた、事実だった]
―宿屋内酒場―
――……、くらい、くらいわ…。
ついでに言うなら、重いわね…。
[昨日の今日だから、と、それにしてはあまりにも。
まただれか、という想像はたやすくもあるか]
窓、あけるわね?
[風をとりいれようと、足と手をうごかす]
[こちらをみたクロエの声に、きょとり、と瞬く。
それはリディの名前が一致しなかったから。
ライヒアルトがつれていた記憶喪失の少女だというのは、ライヒアルトが見つけたと言うことでなんとなく繋がって。]
ああ、あの子……
[薄情だろうか、それでも親しい人じゃなくてよかった、と僅かに安堵の吐息をもらした。]
─宿屋・酒場─
あ、ルーミィさん……。
[やって来て、窓を開ける様子をぼんやりと見やり]
ん……。
爺様の時よりは、酷くなかった……かな。
[安堵の吐息を漏らすゲルダの言葉に、また黒の瞳をそちらに向けて微かに苦笑する。
いろの記憶はそう容易くは抜けず、それはそのまま、食欲減退に繋がっていた]
リディちゃんが、どうしたの?
[かえってくるこたえは予想がつくけれど、それでも問いかける]
って、クーちゃんだいじょうぶぅ?
ごはんはきちんと食べなきゃダメよぅ。
[ぷー、と頬をふくらませてみたり]
ゲルダちゃんのほうは、だいじょうぶ?
[こちらにも気遣いの声はわすれない]
[ヘルムートの問いかけ。
小さく、息を吐いた]
リディちゃん、が。
ギュン爺様と、同じ……に。
[返す言葉は、短いもの。
頬を膨らませての言葉には、ふにゃ、という感じで眉を下げ]
そういわれても、食べたいって、思えないんですもん……。
[ぼそぼそと。
口調は段々言い訳めいてくる]
─酒場─
…っ…
ここ、は…?
[ゆっくりと目を開けると、視界には見慣れた、だが記憶よりもやけに高い天井が広がって。
辺りに視線を向けて、自分が酒場の床に寝ていることに気がついて体をゆっくりと起こす。
何故ここに寝ているんだろう、と記憶を遡り、気を失う前のことを思い出し。
赤毛の騎士の姿を探して、辺りを見回した。]
―酒場―
そっか。クロエが無事でよかった。
[ほっとしたように呟き。
やってきたヘルムートに軽く首をかしげた。]
あたし? あたしは大丈夫だよ。
[自分が拾った相手が連れて行かれても、見知らぬ少女が死んでも悲しまないように見える女は、僅かに自嘲するような笑みを浮かべて答える。]
〈中〉
へろへろと鳩から見物中。
そして空気読まずに中の人の思考垂れ流す。
ふと思ったけど、襲撃はともかくとして。吊りは、事前にメモなんかで投票先知らせといて、吊られる先に死亡RPさせたりしたら、面白いかも?
って、人狼審問の過去ログの「チキレ」シリーズを思い出したから思っただけですが。
〈/中〉
―教会―
[昨夜はいつ帰ったものか、朝には男は教会の個室にいた。
真っ先に腕を通すのはいつも通りの聖なる黒衣でなく、私服。
着替えが終われば、少しの間瞑目]
……ハ。
[緩く頭を振って、開いた視線は枕元へ。
そこに置いたモノ――煙草と、古い銃を懐の内に収めて、部屋を出て行く]
─宿屋・酒場─
[無事でよかった、というゲルダの言葉に、浮かんだのは、曖昧な笑み。
状況的にも、自分が無事、というのは、悪い事ではない……のだろうけれど。
素直に喜んでいいのか、迷う部分はあって]
……ん、ありがと。
[小さく呟くように言って。
目を覚ましたヴィリーの何かを探すような様子に、軽く、目を伏せた]
[再びふよふよと漂っていると。
目を覚まして辺りを見回しているが見えた。]
ヴィリーさんだ、ヴィリーさんだ。
[そのそばに寄り、様子をみている。
そのなつきぶりは、どことなく、たぱたぱと尻尾を振っているようにも見える。
人狼でもないのに、尻尾などあるはずがないが。]
―宿屋内酒場―
……ギュンじーさま?
あぁ、もしかして、団長さん……?
って、ことは。
そぅ……。
[べにを塗った、くちびるにゆびさきをあてる]
まぁ、たべないほうが……。
魔女あいてなら、たべられないわよねぇ。
[ものがたりの発想をして、少しばかり息をはく。
まゆを下げる表情がかわいらしかったので、頭をなでたり]
[辺りを見回せば、ゲルダやクロエ達の姿が目に入り。
少なくとも、今ここに居る者は無事だったのだと思い内心安堵の息をつく。
だが、赤髪の騎士の姿はなく。]
………俺は…止められなかったん、だな。
[そう呟くと、目を伏せて。
血の臭いに、気付いた。]
―酒場―
ヴィリーさん……。
起きられました?だいじょうぶですか?
[慌てるでなく、そちらへと声をかける]
……案外に、おつよいのねぇ。
舌戦もおつよかったようですし。
[焦げ茶のひとみが正面からゲルダをとらえた。
それが自嘲とはいえ、笑みのかたちを成していることに感嘆を]
[くーん、と鳴きそうな表情で様子をみながら。
周囲の人たちの様子を眺めている。]
ヴィリーさんも、ゲルダさんも、フーゴーさんも……無事でいてくれるといいのですが。
[そんな事を呟きながら。世話になった人の様子を*眺めている*。]
─宿屋・酒場─
[短い説明で合点が行ったらしいヘルムートに、こく、と頷く。
続いた言葉には、曖昧な笑みを浮かべるに止め]
……というか、なんで、みんなウチの頭撫でるんですかぁ……。
[口をついたのは、場違いな文句。
廊下側の扉が開く音に気づくと、ふと、そちらを見やり。
それから、何となく、視線を下げた。
下げた視線は、足元のぶち猫の目と、ちょうどかち合う形に]
[出掛けには子供に昨日と同じ言付けをして、宿へと向かう。
途中で向けられる視線は相変わらず気には止めない]
― →宿屋―
……あ?
[扉を開く。
いつもの挨拶をするより先に、リディの死を告げる声が耳に届き、男は片眉を上げた]
─詰所外─
[詰所を出たところで目に入った港方面を眺める。未だ天候は不安定で、海に出れるような状態には見えない]
……結社の連中もこの天候じゃここにゃ来れねぇよな。
俺よりゃあ本部の連中の方が……いや、んなことは言ってられねぇか。
[ふぅ、と息を吐いて緩く首を横に振った。周囲には未だ見の証明が伝わっては居ないために怯えた視線を向けられたが、それを気にしている暇は無い。今日の処刑をどうするか考えながら、フーゴーは宿屋へと戻って行った]
[ヴィリーが起きたことに気づけば、ほっとしたように笑みを向ける。]
よかった……自警団の攻撃がつよすぎて起きないかと思った。
[ダーヴィッドのことを悔やむ様子に、僅かに瞳を伏せる。
ヘルムートの声に軽く瞬き。]
強い? あたしが?
まさか……ただ逃げてるだけだよ。
[ふるり、と首をふる。
現実を認識することから、死と向き合うことから逃げて、ただ親しい人の無事だけを喜ぶことのどこが強いと言うのか。
ヘルムートの言葉にただ否定だけを返した。]
―宿屋・酒場―
こっちに居たか。
[ヘルムートとクロエの会話を耳にして、僅かに笑う。
こちらを見たクロエと一瞬だけ視線が合い、そらされた。
笑みは消え、少し離れたテーブルの椅子を引いた]
誰も止められなかったよ。
[ヴィリーの言葉に答えるともなく言った]
─回想
[皆のやりとりを聞きながらも『処刑』の事が頭を巡り落ち着かず。誰に何を告げるでも無く静かに部屋に戻って頭から毛布を被る。実際はそれは逃げでしかないのだけれど。そのまま気が付けば眠りについて。目が覚めて聞かされたのは一人が連行され処刑された事。そして次に聞かされたのは、あの少女が襲撃された事。]
…夢とか、御伽噺じゃないんだね。
実感沸いてなかったけど…。
[その瞳にほんのりと暗い光が灯る。それは生きる覚悟かそれとも、違う覚悟なのか]
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