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[なにか、考えこみながらの作業は沈黙をもたらす。
気をうしなった人間のそばでさわぐほど、非常識ではないというのもあって]
こころよいねむりこそ、自然が人にあたえる、やさしく、なつかしい看護婦――……か。
[うかんだのは、とあるものがたりのことば。
この状況がこころよいねむりにつながるとは思われないが]
あたくしは…、もう、やれることもないし。
別荘のほうにもどるわ?
[だれにともなく告げて、宿屋を*出ていく*]
― そして明け方 ―
[目の前に置いていた鳥籠の中の鳥が、朝を告げる。
朝と云ってもまだ陽の登る前のような、そのような時刻。]
…―――。
[幼馴染は良く寝ていただろうか。
足音を忍ばせて、生物学者はリディを寝かした部屋へと向かう。
――学者は学者なりに、責任を感じていたのだろうか?
常を知る者がその行動を見れば、
いつかのゲルダではないが、嵐が来ると云うかもしれない。]
…――リディさん、すみません。
[学者がその部屋に辿り着いて、どれほどの時が経ったのか。
人が起き出してくる時刻にはなっていたか。
血の匂いを訝しんだ人が、その部屋の扉を開いたなら、
無表情で死した少女に謝る学者の姿を見ることができるだろう。
――嵐の代わりに訪れたのは、少女の死だった。]
私は、貴女がそのようになっても、何も思えないのです。
両親が亡くなった時もそうでした…――。
[淡々と紡がれる独白。
それを聴いたものはあっただろうか。]
こうして、冷たくなった貴女に触れても…――。
[穴のあいた胸に触れると、指先に紅がつく。]
何も、感じないんです。
[困った風に吐息が漏れて…――。]
きっと、人として壊れているのでしょう。
だから、貴女が何を望んでいたのかも、よく分かりません。
望まれても、私では与えることは出来なかったかもしれませんね。
[幼馴染みがくれた言葉を思い出しての言葉。
ライにはライしかできないことを…――と。
けれど、相手が自分にしか出来ないと求めてきても、
それが自分が返せないものだったらどうすれば良かったのか。
朧げながら、死した人が求めていたものが、
自分に欠けている部分だろうということは分かっていた。
やがてその独白をする様を、誰も見かけないのであれば、
学者はリディが死んだことを伝えるために、
おそらく人がいるであろう酒場の方に*向かうか*]
おや、今回は不正解でしたか…――。
[残念そうというわけでもなく、
感情の読み取り難い声音がさらに返って。
その後、相手の言外の意味合いを拾った訳ではないが、
まるで考え込むような間が開く。]
その言葉が、貴方の気にいりの作家のものだろうとは、
わかるけれど…――。
[ヒントの言葉は流石に拾いきることが出来ずに。]
…――願うのは?
それは、セザーリオさん本人以外に誰に?
[しかし、次の言葉には少し、ほんの少しだけ、
面白がるような色が見え隠れする。]
ボロが出たら、その時はその時で。
嗚呼、切り捨ててくれるのは構わないよ。
[セザーリオとは別な意味で、危険を享受している学者は、
淡々と返し――そして、ふつりと一度囁きを途切れさせた。]
[そして空が白み始める前]
さぁ、そろそろ狩りの時間ですよ…――。
[無機質な聲で、2人に告げる*襲撃の刻*]
/*
今はこれが目一杯でした。
昼間発言できたら、ちょこちょこと進めます。
おやすみなさいませ、良い夢を…――。
─宿屋/昨夜─
[戻るぞ、というフーゴーの声。
ゆっくりと顔を上げて彼を見上げ、それから、こく、と頷く]
……うん。
[小さく呟き、立ち上がる。戻る歩みはまだ、少しふらついた。
宿に戻り、ゲルダの手を借りて部屋へと向かう。
酒場を出る直前、未だ彼らがそこにいるなら。
『占い師』たちの方を少しだけ、見て]
……ウチは、大丈夫。ツィンもいるし。
それよか、ヴィリ兄さんの方が心配だよ……。
[大丈夫か、と問われるなら、こんな言葉を返したりしつつ。
結局は、一人でいさせて、と懇願する形になるか。
一人、部屋に残ると、膝の上に上がってきたぶち猫を無言で抱きしめる]
ホントに……。
どうすれば、いいんだろ、ね。
……信じたい……けど。
[呟く声音は震えを帯びる。
それを案ずるよに鳴くぶち猫を、そう、と撫でて]
ん……大丈夫。
休もう……か?
[少しだけ、無理に笑って。
疲労に呼び込まれるよに、眠りへと落ちた]
─宿屋/翌朝─
……っ!
[浅い眠りを破ったのは、再度聞こえた『声』]
まさか……また?
[震えを帯びた呟きの後、部屋を出る。
『声』に問うまでもなく、異変の兆しは感じられた。
血の匂いに引かれるよに向かった先。開いた扉の向こうの様子に、黒の瞳が一つ瞬く]
ライ兄さん?
それに……リディ、ちゃん……?
[独り、呟く学者と、あかとしろに彩られてみえる少女。
それぞれの名を口にした所で、言葉が途切れる。
代わりに、というわけではないのだろうけれど。
ついてきたぶち猫がなぁう、と鳴いて、*尾を揺らした*]
─ 宿屋/昨夜 ─
[どかどかと酒場に流れてくる自警団員達には眉を顰めて。
フーゴーとの交渉に耳を傾ける。
間もなく連れ去られたのは赤毛の騎士。
そうさせまいとするヴィリーが倒されたのに気をとられているうちに、
騎士の姿は見えなくなっていたのだが]
……結局、疑わしきは余所者、ってか。
[重く閉ざされた扉を見つめ、ぽつり。
その目に漂うのは運命への悲哀か騎士への惻隠の情か。
やがて駆け出して行くクロエとフーゴーを無言で見送った後、意識を近くへと戻した]
リッキー、これ片付けておいて。
[紫に変色したグラスをカウンターの奥の方に差し出して。
水とは異なるグラスの縁の乾きを悟られまいとしたのか、幸い依頼主には気が付かれることはないだろう。
リッキーから了解の返事を得ると、宿の扉が開き顔色の優れない二人が視界に入った。やがて散っていく人達の後。クロエの視線は無言で受け取った]
俺も休ませて貰うわ。
あー……部屋に来てみろ。返り討ちにしてやるぜ。
[それはまだ酒場に姿があるならアーベルと、見えない相手に向けた台詞であったか。
気休めのような言葉を残し、角部屋へと戻っていった*]
……力のねえ奴が頑張ったって意味ねえんだよ。
[それはヴィリーに何を重ねたのか]
そうだ、俺は力が欲しいんだ。
強い力が。俺を生かすための力が。
他を殺すための力が。
[交わされるやりとりには口を挟まず]
力がある奴らは依存しあわないんだな。
[ヒトの感覚には不思議に映るそれに零した]
……来たか。
[何度目かの浅い眠りに落ちかけた頃、ヴァイオラの囁きが響く。
そう遠くない場所から聞こえた声に応え、静かに反応する*]
― 宿屋 一室 朝 ―
[ふっと独白が途切れたのは、クロエの声に反応したのか、
ぶち猫の鳴き声に反応したからか。]
嗚呼、おはようございます。
クロエさん。ツィンさん。
[一人と一匹に向けられた碧の眸は、動揺の一つもない。
淡々と紡がれる挨拶も、いつもと変わらない。
――それをクロエは、他に目撃した人がいたなら、
学者らしいと思うのか、異常だと思うのか、
そのどちらでもないのか。]
…――大丈夫ですか?
[言葉足らずな問いかけはクロエに。
しかし、彼女の視界から少女の遺体を隠すような、
そんな思いやりは学者には*ないのだけれど*]
─回想・自室─
[自室に戻り真っ直ぐに向かったのはベッド脇のクローゼット。扉を開けて、かけてあった今はもう使っていないシュルコーの懐に手を伸ばした]
…強制的に作られたこれを使う日が来ちまうなんてな。
過去の遺物のままにしておきたかったんだが…。
[取り出したのは一振りの短剣。スコルピウスと呼ばれるとある民族が使用するもの。ただ一つの違いは、対人狼用に結社により純銀製に作り変えられたと言うこと]
……自衛団の連中に無差別に死を与えられちまうくらいなら。
[他を手にかける覚悟はとうの昔にしていた。けれど、判別する手段があるならばそれで見極めてから、と考えて居た。しかし自衛団はそれすらも許してくれない。それならばと、決意を更に固める。
短剣は鞘に入れたまま、背中側の腰のベルトへと捻じ込む。上着でそれを隠すと大きな溜息が漏れ出た]
[その後はまた酒場へと戻り。それぞれが散じるならば店仕舞いとばかりに片付けを始める。ユリアンの使用したグラスは既に片付けられ、異変に気付くことは無かった。
酒場の端に寝かせられたヴィリーについてはリッキーから説明が入り、部屋のこともあって「仕方がねぇな」と小さく息をついた。ライヒアルトも今日は酒場で休ませてもらうと言う。それならば、とライヒアルトにも毛布を貸しておいた。片付けを終えた後は酒場で休む者に声をかけてから自室へと引っ込む。けれどベッドに横になることは無く、ベッドの上で壁を背に座った状態で浅い眠りについた。周囲に危険をはらむ時の、かつての休み方だった]
─朝・酒場─
[本格的な覚醒はいつも起きる時間。眼を覚まし、支度を整えるとまず確認するのは酒場で休んだ者達。ヴィリーは確認出来たが、ライヒアルトの姿は見えず。テーブルの上に小鳥の籠が残るだけだった。ゲルダもまたヴィリーの傍に居ただろうか]
どこ行ったんだアイツぁ…。
まさかこの状態で尚フィールドワークしてるとは思いにくいが。
[それでも彼のことだからやりかねない、とは思った。ひとまずは置いておき、他にこの宿に残った者達が無事かどうかを確認すべく宿泊部屋のある方へと歩き出した]
─酒場→宿泊部屋─
[廊下を歩くとその先に人影を発見する。開かれた扉の前、立ち尽くすような姿。異変を感じそちらへと近付いた]
おい、何かあった……!?
[訊ね切る前に部屋の中が目に入った。クロエの肩越しに見た部屋には鉄錆の匂いが充満している。その中には生を失った少女と、表情を変えぬ青年の姿があった]
っ…!
……ライヒアルト、おめぇがやったのか?
[クロエを庇い、赤が目に入らないように前に出る。まさかと思いながらライヒアルトにはそんな言葉を投げかけた。今、自分とクロエ以外に身の潔白が為されている者は、居ない]
[不正解という其れ以上に、]
きっと貴方には解らないよ。
[其れは一つの断絶の言葉]
[答えを与えないのは言うに及ばず]
[そのヒントが自らの裡から出たモノであることも告げぬ侭]
[神に願うと言わないことは予想の内]
[けれど、本人に、というのには]
[音を立てずに喉の奥で哂った]
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