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[ふと遠のいた意識を戻すと、フーゴーの声が聞こえ]
俺はまだ占ってねえけど。
それは好きな奴を占っていい、って解釈していいのか。
[場を取り仕切る姿勢を見せた男に問いかけながら、体を部屋の中央の方へと向けた。
その視線はちらりとアーベルへも向けられ]
…ライ…。
[普段と変わらぬ様子で戻ってきた幼馴染の姿を、無事な姿を見られた安堵と、リディの事を知っているのか問うて良いかどうかの苦悩の混ざった感情で見つめ。
ゲルダが水とスープを持ってきてくれたなら、礼を言って水に口をつけ。]
……あんまり、嬉しくない、力、だけど。
[ヘルムートに、小さく、呟くよに返す]
謝らなくて、いいです……。
大丈夫、だから。
[大丈夫、と言いながら。
声の揺らぎは、押し隠せてはいなかった]
嗚呼、そうですか…――。
でしたら、きっと、あの場所が良いと思います。
[森の中の、一際大きな切り株がある、あの場所。
フーゴーを見つめる碧は、ハタリと一度瞬き。]
でも、随分と乱暴な物言いですね。
死者はもっと悼むべきものなのではないのですか?
[彼らしくないな……と、思い。
次に、嗚呼、そうか自分が嫌われているからかと、
一人納得して、無言で頷いた。]
はい、ヴィリー兄。
なんかスープも渡されたから、食べたい人は食べると良いよ。
[適当なテーブルにスープを置いておいて、自分も椅子に座って水を飲む。
巡りの話しをただじっと聞きながら。]
……各々好きに決めて良い。
それもまた、『情報』だ。
[アーベルとユリアンにはそう告げる。対象を決めたのなら始めてくれ、と視線を向けた]
嬢ちゃんを蔑ろにしてるわけじゃねぇ。
今朝てめぇが申し出たんだろうが、弔うのを。
[ライヒアルトへと向けたのはそんな言葉だった]
[視線は幼馴染に向けて移り、視線で云いたいことをくみ取る。]
…――私が第一発見者で間違いないです。
第一発見者は、疑われるものと相場は決まってますから。
それに…――
[私は『こう』ですから。と声にださなかった語尾は、
幼馴染には通じただろう。
両親の死の時すら涙を流せずに、奇異の眸で見られたと、
語ったことのある彼ならば。]
……やさしいのね。
[ヴィリーにむける感想はやわらかい。
また、そのまなざしも。
けれど直ぐにまなざしがむくのは、酒場のとびら。
なまえを呼ぶことは、しなかった]
クーちゃん。
こどもはこどもでも、おんなのこあつかいよ?
そういうの、されたくてもされない人間もいるんだからっ。
[ちょっとばかり拗ねるしぐさを見せてみたり]
……あなたも来たのね。
ええと、カヤちゃんだっけ?
[あまり声をかけたことのない相手にもおくせず声をかけてみる]
[アーベルの問いには、そういうことだ、とでもいうように視線で返し。
相手の行動を静観する]
ああ、分かった。
[フーゴーの返事にはアーベルから視線を外さないまま応えた]
[ユリアンと視線がぶつかりあう]
それでいいなら俺は。
…ユリアンを占う。不安の芽を潰す。
[自分の中の何かを振り切るように告げ。
手に取ったカードをきりはじめた]
ふぅん。
[フーゴーの返答にはそちらをちらと見遣るだけで、すぐに目は2人の青年へ]
バラバラにやるのかい。
[フーゴーの指示を聞きながら、占い師たちの動向を見守る体勢で]
――Ich verfolge die Wahrheit.
[昨日と同じに並べられてゆく札。
最初に捲られたカードに描かれていたのは、水場の傍らに膝をつく乙女。
ただしその図柄は地が天に、天が地になっていた]
星、逆位置。
[低く呟く。
前回とは比にならないほどカードを睨む。
厳しい表情のまま、手を1枚だけ置かれた段へと伸ばす]
剣の…3。
[そこから何を読んだか。
そっと置かれた涙のよな真珠は、何も変わらずそこに在った]
[声をかけらればビクりと身体が反応し]
えっ、はい。んと。カヤです。
えーと…。
[とっさに名前が口を出ない。ただ何かしらの違和感だけが頭に残り]
えーと、お姉さんも来たんですね。
[無難に名前を出さずに逃げた]
私が弔うのは異存ないのですが…――。
[続けようとした言葉は空に消える。
それは二人の占い師が動き始めたからか、それとも……。
動かない無表情で、二人の占い師の動向を見つめた。]
……でも、女の『子』でしかなかったら、やっぱり素直に喜べないですよぅ。
[拗ねたように言われ、場違いと思いつつも、本音が出た。
それから、ヘルムートの言葉に、カヤが来ていた事に気づいて]
カヤ?
どしたん、そんな隅っこで。
[クロエからも声をかけられ。頭にとっさに浮かんだ言葉が『見つかってしまった』だった自分に驚いて]
ん、んーん。色んな事がいっぱいあってさ。
でもって、私、なんにもできないから。
邪魔しないでおこうって思ってね。
[帽子をひっぱって目線を隠してうつむいた]
[ゲルダの様子に声はかけず、ただ隣に座って。
幼馴染の視線を正面から受ければ、だからこそ俺は心配なんだ、と感情を込めて。
ルーミィから、優しいと言われれば、そんなことはない、と頭を振った。
そして、ただ占い師二人の動向を見守って。]
不安の芽?
[表情は変えないままに]
[目の前の占いには興味がない様子で視線を流すと、隅っこで更に小さくなっているカヤを視界に捉える。
おいで、と手招いた]
[ウェンデルからの視線には、くびをよこにふり、なんでもないというように。
あらためて、クロエにむきなおる]
……えーと。
あんまり、そうはみえないけどぉ。
[強がり、ということばが、内心でうかんだ]
なんにもできないから、って。
[俯くカヤの様子に、軽く首を傾ぐ]
でも……姿、見えないと、心配するよ。
何か……あったのかな、って。
[そうは見えない、という言葉。
また、表情がへにゃ、と崩れた]
……そんな事、ないですよぉ。
[指摘しないでほしいのに、という言葉は心の奥底。
揺らいでいるのがわかっているから。
迷っているのがわかっているから。
言わないでほしかった]
おねえさんだなんて、うれしいよびかたしてくれるのねっ。
[場にそぐわないとわかっているので、はしゃぐのはあくまでも小声である。
なにより、占いはもうはじまっているのだから]
ルーミィって呼ぶのでもいいけど。
……って、あらぁん?
[ユリアンにカヤが呼ばれるようすをみて、身をひく]
[カードを開いたきり、物言わぬアーベルには吐き捨てるように]
んで?
[変わらぬ真珠をちらと確認ながら。
いつもと変わらず、飄々とした表情は崩さない]
どうした?失敗でもしたか?
[最後にはひんやりとした笑みを浮かべて]
[「心配する」という言葉が嬉しくて。続く「何かあったか」という言葉で、今がそういう時なのだと気付き顔が曇る。それでも帽子から手を離し、幼馴染へと顔を上げた所で、思いもよらぬところから招待が]
へ?わ、私?
[今までの沈んだ様子を忘れたような気の抜けた声が出る。と、同時に傾くように座っていた椅子からずり落ちかける。転ばぬようにバランスをとって立ち上がり、その勢いで2,3歩前へつんのめる。]
え、何?私、何か駄目だった?何?
[やや涙目になりながら手招かれた方へとおずおずと歩を進める]
/*
中身相談。
襲撃先にとても悩みます。
現状は、ゲルダちゃんを落として全体のモチベーションを上げるか。
初志貫徹でおじさまを狙うか。
私としてはこのような感じですが、お二方は希望あります?
PL視点で、どこを落としたら良いか、とか。
[アーベルの動きが止まったのを見]
……なるほど。
[告げられる言葉に目を細くし、腕を組む。
ユリアンにカヤが手招かれるのを目端で捉えて、そちらに視線を向けた]
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