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高校生 玲 を 6人が心の中で指差しました。
医学生 七重 を 2人が心の中で指差しました。
お嬢様 涼 を 1人が心の中で指差しました。
高校生 玲 は人々の意思により処断されたのです……。
次の日の朝、専門学校生 瑠衣 が無残な姿で発見されました。
今、ここにいるのは、御曹司 晴美、学生 裕樹、医学生 七重、双生児 奏、教育学部 聖、主婦 亜佐美、お嬢様 涼 の全部で 7 人かしら。
―― 資材倉庫 ――
[一瞬だけ。戸惑わなかったら良かったと。
すぐに飛び出していけばよかったと。
振り下ろされたそれを見て、僕はのちに後悔する。
スローモーション。コマ送りの映像はきれいに流れて。]
七重姉!! 中務!! ふたりして何やってんだよ!!
[思わず張り上げた声も、その場にはむなしく
ただむなしく響くだけなのか、な。]
―廊下 書置き前―
…立ち話のままでも何ですね。
俺たちも向こうの部屋に戻りましょうか。
[それとなく亜佐美に手を差し出した。
奏の視線から逃れようとするかのように]
―資材置き場―
ナタっ!!
[振り下ろした手を止める手は、間に合わなかった。
間近で、鈍器が下ろされるのを見てしまう。
鈍い音が、しっかりと耳に届いた。
目の前で起きた出来事に、立ち尽くす。]
─資材置き場─
[振り下ろすタイミングのズレたそれは、気付いていれば避けられたかも知れないもの。
けれど玲もまた晴美の声で動きを止めていて。
振り上げていた腕を支える力が無くなると共に、右手に掴んだスパナは自重と振り下ろしの速度を威力へと変え。
晴美の制止も空しく、スパナは玲の頭を叩き割った]
………え………。
[紅い飛沫が控え目ながらに飛び散る。
間の抜けたような声を漏らし、呆然とした様子で正面を見ていた。
崩れ落ちる玲の身体。
当たり所が悪かったらしく、その後、玲は動く様子を見せない]
…え……あ……?
[カラン、と手からスパナが床に落ちる。
一歩後退り、膝から力が抜けて尻餅をついた]
ア、アタ、ア、アタ、シ……っ!
[怯えの表情を見せ、ガタガタと身体を震わせ始める。
自分が何をしたのかを、今初めて気付いたかのように]
ええ、嫌なことも全部そのまま流せるといいのですけども。
[瑠衣の明るく振舞う様子に返すようになんとか小さく微笑みかけながら、
瑠衣と別個の個室に入る。
流れるお湯を身に浴びながら考え事にふける]
難しいね…いろいろと……。
[呟く声もあたりの音もシャワーの音に消えていく]
―廊下 書置き前―
そうですよね。行きましょう。
[亜佐美の手を握り返し、廊下を歩き出す。
握る力は強くなく、ゆっくりとした歩き方もあいまって、何かを確認するかのようだった]
―資材置き場―
一体何が…。
玲が襲いでもしたのか?
[もしかしたら、七重が襲ったのかもしれないが、前後の状況が読めない。
見て分かったのは、ただ七重と玲が争っていた事実のみ。]
…おい、ナタリー。
[なるべく声を荒げないよう、抑えて聞くが。
返事が出来る状態には思えないのが。
手を出そうか悩んだが。
それは晴美の方が適任に思え、自分はそこに立ったまま。]
―廊下―
[奏にも頷きかけて歩き出した、その直後だった]
何?
[聞き返した時には既に奏は走り始めていた。
亜佐美の顔を見て、一瞬悩んでから手を離す]
追いかけてみます。
[出遅れたのが悪かったか。
走り出して角を曲がったけれど、もう奏の姿はそこに無かった]
何があったんだ…?
[呆然としたように立ち止まってしまう]
[頭蓋を襲う衝撃と共に、
なにが起こったか認識できず、
痛みすら感じられず、
流れ出す熱さも知らぬままに、
映像がぶつりと途切れるように、
視界が
真暗 な
**]
[どれくらいの時間がたっただろう、
少し寝ていたのかもしれない。時間の感覚は曖昧に]
そろそろ出ないと。
[長時間湯を浴びていたせいか変な脱力感を感じた。
シャワーの湯を止めるとまだもう一つのシャワーの音は聞こえてきて]
ときさん、まだいらっしゃるのかしら?
私そろそろでますわ。
[声をかけるが反応はない]
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