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[ふらり。立ち上がって、部屋を出る]
……別に、心配してるわけじゃない、けど。
[零れたあかいろと、歪んだ顔は、いたかった]
……ゆっきーのせいじゃ、ないんだからっ……。
[はまらなかったパズルは、無意識下では完成してた。
だから。
何もできないのはわかっていても。
やっぱり、ほっとけなくて。
姿を探して、歩き出した]
[どこにいるんだろう。
わからない。
さっきは、どうやって、近くまで「行った」んだっけ。
それも、曖昧なまま。
とにかく、ふらふら、ふわふわ。
動き回った。
行った事のない場所が多すぎて、なんであたし、じっとしてたんだろう、なんて。
今更、後悔しながら。
その内、たどり着いた場所。
穏やかじゃない、音が聞こえた]
[じっと、奏の様子を見る。少し悲しげな様子には、心がちくりと痛んだが。
敵か味方か。それを判断できないだろうか。真剣な眼差しで見つめて]
…まだ、見つかってません。
[たずねられた問いには、そう返すしかなかった]
「瑠衣」ってのは…あいつか。
[拒絶する様を思い起こしながら呟く。
自分の名前には何も言わず。]
…「人狼」?
[耳に飛び込む単語に振り返った。]
間違いないな。
[薄ら哂う。
相手が詰めようとした距離を、こちらからも詰める。
押し倒すようにした力は少しばかり余って、上に下になって転がる。
頬に灼熱感が走った。流れる血を、自分で舐め取る]
だが、それだけの違いじゃない。
一対一で来るとは、LiGを知ってる者として迂闊じゃなかったかな。
[首に向けて伸ばした手、そこから伸びるのは鋭い爪。
だが戦闘そのものは素人に変わりない。相手の刃がどこにあるのか、意識は捉えきれておらず]
うそ? 書き込みが? それとも…
[疑問を返すけれども、それには答えは得られなかったようで。
彼女の口から蒼さんが霊能者だと言っていたことが告げられる。]
誰も、見ていないなら本当? よく判らないな、その推理。
[同村したときには、もっと判りやすい推理を、
していたような記憶があるんだけど…。
しかしryouはさっさとこの部屋から出て行ってしまう。
カマ掛にもならない問いかけは、
あっさりと蒼さんという言葉を導き出して。]
――ねぇ、七重姉。すこし、落ち着いた?
[再び静かになった部屋、僕はryouの言葉に少なからず、
いろんな衝撃を受けている七重姉に声を掛けた。]
もし落ち着いて話を聞けるようなら…
[その後の言葉は告げず、にっこりと微笑んだ。]
─休憩室─
……え。
[入った、先。
見えた光景に、まばたき、ひとつ]
……ゆっきー……それに。
[もうひとつ、まばたき]
……Wen.……さん?
[鋭い、爪。
それが何を意味するか。
嫌でも、わかって]
……え……っと……。
[言葉が、途切れた]
─PCのある部屋─
[瑠衣は人間、亜佐美は人狼、その亜佐美は自分は霊能者と言った。
涼が言ったことは筋は通っている。
けれど可能性が完全に消えたわけではない。
占い師が誰なのか、その書き込みが真実なのかが判らないために。
回らない頭で一生懸命考えているうちに、涼は部屋から出て行ってしまう。
思案から我に返ったのは晴美からかけられた声]
…え……あ。
……うん、少し、は。
[落ち着いたかと聞かれ、小さく頷く。
いきなり沢山の情報が入り、状況が纏まらない。
けれど塞いでいる暇は無いと、無意識下で冷静たろうと意識が向かい始めていた]
[晴美の疑問には気づいた様子もなく、
部屋を出たところで立ち止まり]
シャワー室の隣の部屋、
蒼さん達いるから、
私はアートさんとWenさんに聞いてくる、
二人も知らなければ他に占いの結果でてないことになるから…。
[部屋の中にそう声をかけて今度こそ本当に立ち去ろうとする]
―― PCのある部屋 ――
[小さく頷く姿を見て、僕は七重姉に近づき、
甘えたように寄りかかった。
昔は会うと、もうひとりの本当の姉のように抱きついて甘えて。
そんな何も知らなかった日々が、今は懐かしく思える。]
あのね、僕は…七重姉がもし裏切ったとしても、
それは仕方がないことだと思ってるから。
[そう、告げてから、静かに話を切り出した。]
これから見せることに対して、一切何も聞かないでね?
[一応、念を押したのは本物さんを気遣って。
どんな意図があって僕に預けていったのかは判らないけれども。
見え透いていても良い、少しでも楯になれたらと思って、
そう、告げた。]
はい、これ。声に出したら、だめ、だよ?
[注意したのは秘かに人の気配がしたときを考えて。
手渡したのは、バックライト機能をオンにした携帯。
其処にははっきり文字を見て取れるだろう。
ryouの告げていった結果とは異なる結果が。]
[霞んだ視界は、詰められた距離に気づくのを遅らせ。
飛び掛られ、床を転がる。
なお無理矢理突きつけた刃が何かを霞めた感触はあったが浅い。
転がり倒れ、手の動く範囲は限られている。
それでも何処か、突かなければと。
霞みかける意識を、強く刃を握り手に傷をつけることで呼び戻す。
聖の下になったとほぼ同時か。
迂闊だったなと声が聞こえ。
刹那、喉に刃物のような鋭い感覚、同時に喉が、焼けるように熱くなる。
聖は武器を持っていなかったのに、と。
視線が動くと、その手の先に、人であれば、あるはずのないモノがあった。]
ホントに、狼たぁな…。
[呟くと、喉の奥から熱いものが込み上げ、口を伝った。
それ以上に、喉そのものからだくだくと血が流れてゆく。]
[がく、と首が後に倒れかける
それでも、先ほど呼び戻した意識はまだ生きていて。
こちらの命をほぼ奪えた事で、気がそがれた聖の隙をつき。]
ああああああ!!!
[振り上げた刃は、右耳を真芯から捕らえ、そぎ落とした。]
[奏がすっと顔をあげて、こちらを見る。真っ黒な瞳がとても綺麗だった]
誰が…狼か…ですか?
[問われて、今まで考えたことを告げる]
今、残っているのは私以外に6人。この中に2人、いるはずです。
まず、ナタリーさんは違うと思います。彼女がnoR_aさんを手にかけたとは思えません。
[昨日、血だらけのまま呆然として歩いていた姿を思い出した]
アートさんも…ときさんとは仲がよかったようですし…
あとは…gatoさん、ryouさん、Wen.さん…kanaさん…
[そこまで呟いて、再び奏の顔を見る]
gatoさん、かも、しれません…
[この中では、奏も予想としては高いのだけれど、それは口に出さず。晴美の名を告げる]
[晴美が携帯を見せている。
相手は]
…「ナタリー」か。
[明かりの元で顔が見えて、それで漸く理解する。]
あの時僕を襲ったのも。
[無感情に呟く。
認識は相変わらず捩じ曲げられていたけれども。]
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