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ラッセル!
[自分の居る場所から、ヘンリエッタの表情はよく見えた。
上がる口元。あからさまな殺意。それを楽しむような]
やめろ!!
[二人の間に割って入り、少女を止めようとする。無意識な。
だけど、少女は自分をすり抜ける]
ラッセル、逃げろ!!
[振り返る。
ラッセルがヘンリエッタを突き飛ばそうとするのを見つめる]
ひ、ぁ……シャ、シャロ……!
[恐ろしいものを見るような眼、表情で彼女の名を紡ぐ]
や、ぁ…シャロが、おおかみ…!
アーヴと、ギル、は、ひつじ……。
ひ、ひつじ、たべるの、おおか、み…!
─2階・廊下─
……っ!
[刃と手の交差の後、突き飛ばされるヘンリエッタ。
その身体が壁に叩きつけられると、女は迷う事無くその傍らに駆け寄っていた]
エッタ様、エッタ様!
お怪我はっ!?
[ラッセルと視線があう、彼はこちらにおびえながらおおかみだと言っている。]
……
[その様子におびえる仕草でハーヴェイの後ろに隠れて彼の方を見上げた。
首を横に振る。]
…(ふるふる
[私知らないといった感じで。]
ちっ…余計な事を。
[ラッセルの言葉に眉根を寄せる。]
ああ忌々しい…。
ピュエリア、ラッセルが狼だと。
[言ってしまえと、囁いた。]
/*
お二人の話とジーンさんの動きで気が解れました。
石頭すぎる私。
PL視点はもっと出すようにですね。やってみます。
襲撃はお二方の都合が宜しい様に。
ちなみにユージーン守護を見ております。
……なん、ですって?
[怯えたようなラッセルの声。
視線は、彼が「おおかみ」と呼んだシャーロットの方へ]
シャーロット嬢、が?
……けれど……。
[ヘンリエッタは、彼を『黒い星』と呼んだ。
そして、女の選択肢は、少女を信じる事。
困惑は、短かった]
[トビーの声が聞こえるものの、こちらも状況が読めていない。
返す言葉に窮していると、ラッセルからの声が届く。]
なんだと…?
[届いた言葉に、身を硬くする。
咄嗟にシャーロットを見るも、当然というべきか、彼女はいつもと変わらず怯えた様子で、こちらの服を掴み首を降る。
ラッセルと、シャーロットとを交互に見て、ヘンリエッタも見やった。
嘘をついているのは一体誰だ?]
シャーロットさんがおおかみ?
ええと。
じんろう?
[不思議そうに首を傾げる。
能力者とか知らない為に。
それから、ヘンリエッタとラッセルの方に近づいていく。
ヘンリエッタに人が殺せると、トビーは思っていなかった。]
???
ヘンリエッタさんは、どうして、あぶないの持ってるの?
―二階廊下―
ケホ、コホッ。
[何度か咳をして空気を求める。
駆け寄って来たキャロルに助けられると大丈夫と首を横に振る。痛い所は在るが血の流れている感覚は無い]
違うわ!
貴方がそうなのでしょう!!
[其処にラッセルの「おおかみ」発言が聞こえた。
打ち消すように再び叫ぶ]
[トビーのこっちを見る視線を感じる、他のものはどうだったか。
怖い、その思いでいっぱいだった。
ハーヴェイの服を握る手が微かに震えている。]
……
[かつて自分にあった幼い記憶が、以前にそのようなことがあったときどうなったか思い出す。
お前が人狼だろと殺しあった村人達。]
……(ふるふる
[首を横に振る、声は出ない違う自分は違うと。
なんでラッセルはそんなことをいうのと。
ハーヴェイは自分をかばってくれるだろうか?]
クラフ様。
[青年の手に流れる血を見、触れまではせずとも、その近くに寄るが。
狼という言葉と、紡がれる名前に、ぴくりと指が動く]
今、何と。
シャロがっ、おおかみ…!
あの人と、同じ、おおかみ、視える…!!
そんな、なんで、シャロが…!
[シャーロットの姿を見て後退ろうともがく足に、カランと何かが当たる。
ギルバートの手に握られていたナイフ。
それが足に当たり紅い溜まりの中に落ちていた]
……───!
[怯えを示す眼がナイフを凝視する]
(中/)
ふむふむ、エッタがラッセルを人狼と言い、ラッセルはシャーロットを人狼と・・・
てか、それ以前に表出ようか(苦笑)
[ユージーンがラッセルに近寄り、ラッセルが何かを見ているナイフ。
ヘンリエッタがラッセルこそが狼だとそう告げる。]
……(こくり
[その言葉に頷く、だから自分を殺そうとしてるのだと。
だから自分に罪を着せようとしてるのだと同意するように。
ラッセルとユージーンの動きに注意を向けた。]
[シャーロットは首を降り続ける。
以前と変わらない仕草、怯えたような目。
瞳の色は、彼女を拾ったときと変わらない。]
やめろ、シャロが人狼だなんて信じられるか…!
[信じる事など出来るはずもない。信じてはいけない。
彼女を庇うように、背に庇い前に立った。]
[散る赤、上がる声]
…っ、ラッセル!
[側による。ラッセルの視線が動いて、固まる。短い悲鳴のような声。
ラッセルの視線、その先に]
まさか。
みつけた、のか?
[咳き込みながらも大丈夫、と返すヘンリエッタの背を摩る。
血は流れてはいないようだが、痣になっているかも知れない、という思いが過ぎる]
黒い星……彼が、人狼だと言うならば。
[紅の紗の奥。
潜めた護身用の刃の位置を確かめる。
ラッセルへと向けられる碧の瞳は、氷の冷たさを宿していた]
[直後のラッセルの動きは早かった。
落ちているナイフを拾い、駆け出す。
もうヘンリエッタは眼に入って居なかった]
君が……シャロが、ギルを!!
うああああああああああああ!!
[傍にハーヴェイが居ようとも、その軌道は真っ直ぐシャーロットへと向かって行く]
何で……何で君が……!
何でアーヴを、何でギルを……!
何で君がおおかみなんだ──!
[叫びながらナイフを振りかぶる。
共に過ごしてきた者が「おおかみ」であると、人狼であると。
自分の力は訴え、殺せと命じる。
瞳からはまた涙が零れた]
―二階廊下―
殺されたくないのです。
私も。キャロルさんも。
[切迫した状況の中でもトビーの声を拾う。
暗く歪んだ表情で振り仰ぎ問いに答える]
ラッセル様が。
其の人が狼ですわ!
[真直ぐに青年を指差した]
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