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―中央エリア・ビル屋上―
男前と言ってもらえるのは嬉しいけど。
ほんとに、苦手なんだよねぇ、口説くの。
[綴る言葉はどこまでも軽口めいて。
白虎の構える様子を伺いつつ、煌めきを乗せた右手をす、と横へ上げる]
……ま、機会があったら、挑戦させてもらうかも?
もっとも、その前に……。
[途切れる言葉。
右手を握り、手首をくるりと返すと、先には一本だった針は三本に増えていた]
……ここでやる事、やらんとならんけど、なっ!
[言葉と共に、右方向に伸ばされていた手が左へと切り返され、横に払うように右へと振られる。
その動きに合わせ、三本の針が紅雨へ向けて、飛んだ]
―市街地北端・空家―
[2個目の握り飯を食べ終えた所で水分補給し、3個目を手に取った。
思考を巡らすは、先程の戦いの事]
うーん、勝てたっちゃ勝てたけど……
同じ戦い方じゃ、まぐれ勝ちしか出来ねえわなあ……。
[モニタールームで見た『会場』の様子をあれこれ思い返しながら、己の陣に相応しい場所を考える]
次は、あっちか、こっちか……さて……。
[狭い『舞台』では考える必要もなかったこと。
思い悩みながらも、何処か心が弾んでわくわくするような気持ちがある。
十分に休息を取れたなら、それと決めた場所に歩き始めようと思った]
─中央部・廃墟─
[上機嫌で廃墟を歩く。その足が向かうのは、つい先ほど戦端が開かれた闘いの場。
昨日の『今』は期待外れに終わった組み合わせが、『今』行なわれている。]
ふんふんふふーん♪
─中央エリア・通路─
[携帯端末の映像を眺めながらの移動。『遊戯』に残っている者の手の内を垣間見れたのは、これで二人]
あの大槌も厄介ですけれど、土を繰る力も厄介ですわね。
力押しされると少々辛いかも知れませんわ…。
メインが飛び道具ですものねぇ、今回は。
[顔の横に落ちて来た髪を手で掻き上げる。動きに合わせてブレスレットがシャラリと鳴った。粗方観終えると携帯端末を仕舞う]
……もし戦うことになったらその時はその時ですわね。
あまり考えても仕方ありませんわ。
わたくしは勝つことが目的では無いのですもの。
[クスリと、口許の朱が弧を描く。一度周囲を見遣ると、喧騒を求めて彷徨い始めた]
―中央エリア・ビル屋上―
ほな、次に期待しますわ。
受けるかどうかは、これ次第ですけどなぁ。
[落ち着いた所作で和傘を開き、目の前に翳す。
くるりと回転する傘は盾となり、飛来する針を弾くか]
ほんなら、お手並み拝見と行きましょか。
[入れ違うように虎が跳躍し、鴉の真正面から飛び掛かった]
─外・廃墟中央付近─
[カバディとは一旦別れて。とりあえずは中央へと戻る事にした。
誰かと戦うにしても、誰かと遭遇しなければ意味が無い。
参加者の姿をを求めて中央へと向かうと。]
『おんやぁ?誰か早速またやってル?』
あれは…鴉と、この間の女か。
[片しかない目を細め見やる。まだ序盤なのか、どちらも手傷は負っていないように見えた。]
『旦那ぁ、折角だから見物してこうぜー。
どうせ帰ったって見るわけだし。生で見とこう生で。』
だな…。
[そう呟くと、気配は殺さずにゆっくりと戦場に近づいていって。
途中で鼻歌に気づいてそちらへと顔を向けた。]
─隔離エリア─
「ウキィ」
[エルザのみとなったはずの地下洞窟。この場にそぐわぬような愛らしい鳴き声が響いた]
「キィ。ウキキ」
[見れば掌にさえ収まりそうな小猿が一匹、地面にちょこんと座っている。甲高い声で鳴きながら、キョロキョロ、と辺りを見回した。エルザを見つけると、座り込んだ体勢のまま顔を見上げている]
―中央エリア・ビル屋上―
[最初の投擲は牽制。避けられるのは想定の内だが]
……おっと、そう来るか!
[和傘で弾くのは、予想外だった。
弾かれた針は煌めきながら地に落ち、霧散する。
もっとも、それをのんびり追っている余裕はなく]
真っ向勝負は、ガラじゃないんだがなっ!
[真正面から飛び掛る白虎に、ぼやくような声を上げて一つ羽ばたく。
垂直に飛び上がり、飛び掛りを往なすと]
せいっ!
[気合と共に、降下の勢いを乗せた蹴りを白虎の首筋めがけて繰り出した]
─中央部・廃墟─
[声を掛けられ、そちらに目を向ける。]
……あら? そういう貴方は、『狂犬ヴィリー』でしたっけぇ?
[何やらニヤニヤしながら、相手に向き直った。]
─外・廃墟中央付近─
そうだが…何か言いたそうだな。
[含みのある笑みに、不快そうに顔を顰めた。
グリズは『あらら、こいつぁ…』と思ったものの、とりあえず大人しく腰に収まったままだった。]
─中央エリア・通路→別ビルの屋上─
[戻った力の一部を使い、他の参加者の居場所を探る。とは言え把握出来る影の量は多くない。余力を残すためと、もう一つの理由のために]
………あら、これは。
ビルの屋上だなんて、また見物しにくい場所だこと。
[その把握範囲に入ったのは、既に戦いが行われているビルの屋上。鶸色が該当ビルへと向かう]
別のビルの屋上から拝見するのが良いかしらね。
水を差す心算もありませんし。
[次いで鶸色は手近な別のビルへ。それに這う影に手を当てると、その影を利用して一気に屋上へと昇った。そうして、いつものように屋上の縁へと腰を下ろす。戦っている者達を把握すると、口許の朱が弧を描いた]
―隔離エリア―
[サンプリングと記録の作業中、動物の鳴き声に作業の手を止めて、
こちらを見ている小猿に首をかしげる]
クリーチャーでしょうか?
[その姿を観察するようにじっと見ながらビンをかばんにしまった]
中
おぅ、カルメンが見えるって書いてるからてっきり見えるのかと思ったが屋上だったのかy
…まぁいいや。どっちも目立つ格好だしなぁ…。
[不快そうに顔を顰めたヴィリーにますます笑みは深くなり、]
いやぁ……えらく顔変わったねぇ。まるで別人みたい(くすくす
[スッと目が細まる。]
─隔離エリア─
[くりっ、くりっ。何度か小首を傾げる仕草。今のところ敵対の気配は無い]
「キキィ」
[鞄に仕舞われた瓶に興味を持ったのか、小猿は一定の距離を開けたままエルザの周囲をぐるぐると回る。しばらくすると、エルザから離れ、地下洞窟の奥へ。駆けて行ったと思えば直ぐに立ち止まり、振り返って円らな瞳をエルザに向けた]
―中央エリア・ビル屋上―
[鴉に避けられた虎は、鴉のいた場所に着地した。
すぐさま飛び掛かろうと身を翻すところに落ちて来る一撃]
避けぇ、白雪!
[声を上げた娘は盾代わりの傘を閉じ、両手を柄に添える。
その下から現れる刀身に煌めきはなく、それが決して『新品』ではないことを物語る。
刀は右手に、閉じた傘は左手に握り締めたまま、鴉に接近]
たまにはええんとちゃいます、こういうのも。
[狙われた首筋を掠めながらも、後ろに跳びすさる虎は辛うじて攻撃を避ける。
それを視界に収めつつ、娘は鴉の片翼目掛けて刀を振るう]
―隔離エリア―
[子猿の様子に何か誘いたいことでもあるのだろうと推測]
クリーチャーの一種ですかね?
ここはあえて誘いに乗ってみますか。
[ほかにすることや予定もあったが、目の前で誘うのならば先にのるべきかと、
地価洞窟の奥の方に歩を進める]
さて、なんのご招待でしょうかね。
[呟きながら静かな殺気を漂わせてみたり]
ふん、だったらどうした?
別にあんたに何をいわれる筋合いはないね。
[別人だとばれる事より、ソレに対する対応が面倒だとはつくづく思い知った。
女の笑みに苛立ちが積もっていく。
カルメンは、主にとって嫌いなタイプの人種だった。]
…気に入らねぇな。
[今度は睨みつけるように見ながら、じりと半歩踏み出した。]
―中央エリア北端―
さあて、そろそろ他の人らもドンパチやってる頃合いだかいね。
[握り飯3個を収めた腹が十分にこなれた頃、んー、と大きな伸びをして立ち上がる]
戦闘の映像を見るには、あのビルに戻る必要があるだけども……。
[脳内に地図を浮かべる。
これから向かう予定の場所は西エリア。
最短距離で行くなら、中央エリア内を横切る形になる]
うーん……まあ、寄れそうだったら寄る。
誰かがこっちに向かって来るなら外に逃げる、って所だかいね……。
[独り言ちると、よっこらしょと立ち上がった]
―中央エリア内部へ―
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