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─隔離エリア─
[ついて来るのを確認すると、小猿は再び地下洞窟の奥へと駆ける。殺気は感じているのか否か。四足で、軽妙なリズムをつけて飛び跳ねるように移動した]
「キィ!」
[移動した先、そこにあったのは大小様々なキノコの群生地。人が乗れるほどの巨大なものまであった]
「ウキッ」
[小猿は小さなキノコが生えている場所へと駆けると、いきなり毟り取って食べ始めた。食べられるものであると、本能で理解したらしい。もぐもぐと食べながら飛び跳ね、巨大キノコへ飛び乗ったりもし始めた。その様子だけ見れば、何とも無邪気なものである]
―中央エリア・ビル屋上―
[繰り出した蹴りは僅かに毛皮を掠るに止め、標的を捉え損ねた身体は態勢を崩す]
……ちっ!
[舌打ち一つ。
和傘から現れた刃が狙うは己が片翼と覚ると]
ちょ、さすがにそれはなしっ!
[焦ったような、おどけたような声で言いつつ、刃を止めるように左の腕を翳す。
黒衣と、その下に巻いてある布が裂け、紅が散った]
てゆーか、あれですよ。
真っ向勝負好きなら、暗殺稼業なんてしてません、て。
[軽い口調で言う、右の手には漆黒の針が一本握られていた。
至近距離の接近、生かさねば損、と言わんばかりに、鋭い先端が紅雨の左の肩へと振り下ろされる]
別にどうもしませんよぉ?
ただ、わざわざ来るなんて酔狂だねぇ、とね。
[そして、半歩踏み出したヴィリーにますます目は細まる。]
……あら、やりますか?
[そう言うと、こちらはゆらりゆらりと歩を進める。]
─中央エリア・別ビル屋上─
[キラリ、キラリ。胸元のネックレスは煌めき続ける]
……あれは元々自律行動するものだから、模倣の彼らよりは楽ね。
[聞いたものが居れば首を捻りそうな、唐突な呟き。鶸色は隣のビルの屋上と、もう一つを見詰めている]
そう言えば、翼は元々持っているもの、だったかしら。
庇ったのは機動力の低下を防ぐためか、それとも別の何かがあるのか。
どうなのかしらね。
[それは隣のビルの屋上を眺めての言葉。一進一退の攻防とでも言うのだろうか。それぞれの応酬が続いている]
/*
そう言えば、一日の総発言量が100に満たないって珍しいですわね。[2日目の表の総発言量:83]
人が居なかったせいなのでしょうけれど。
―中央エリア―
[そして、幾らか中心部に近い通路を通り過ぎようとした時。遠くのビルの屋上に、交錯する二つ――いや三つの影が見えた]
……あそこで戦っとる、だか!?
[ここからでは遠過ぎて、それこそ"影"にしか見えない。
かと言って近寄れば、今度はビルの高さが邪魔をする]
だども……もう少し……!
[物陰に身を隠しつつ、少しずつそちらへ近寄っていく。
しかし少女の足取りは、目標のビルよりも大分手前で止まった]
(『Lilith』さに『狂犬』さ……!)
[そこにもまた、一触即発の空気が流れていた。
どうせ二つの戦いを同時に見る事は出来ない、おまけに向こうは間近での見物は不可能――ならば]
(この二人の戦い……とくと見させてもらうだよ!)
―キノコ広場―
[猿についていくとついたのは大小さまざまなきのこの群生地。
猿が毟って食べていたきのこをひとつ採り、布でくるんで]
お土産に持って行きますか。
[自分は口にするつもりはないらしい。]
何か出るのでしょうかね?
[周囲の様子に気配を探りながら*見回したり*]
─外・廃墟中央付近─
は、多かれ少なかれ、全員似たり寄ったりだろうが。
[酔狂、にだけ答えるように口を開き。
進まれた歩と、細められた目に口を歪ませ。]
いずれ殺り合う仲なら、いつやろうと同じ事だろうしな。
[腰のグリズに手をやった。]
グリズ!{1}番だ!
『へーい。無茶しないでネっと。』
[主の呼びかけに答えるように、抜き放たれた刀身はぐにゃりと歪み、形を変えてゆく。]
―中央エリア・ビル―
あらぁ、やっぱり嫌どすかぁ。
[掠めるのは笑み、舞う紅に目線が流れる。
迫る漆黒の針を一拍遅れて気付き、左肩を逸らすが、僅かな動きで避けられるものではなく]
っ。
[深々と刺さる針に、表情を歪める。
それでも握った刀を落としたのは、痛みによるものではなく。
空いた自身の右手で、鴉の右手首を掴もうと手を伸ばした。
その隙に体勢を立て直した虎が、背後から義足を振るう]
─隔離エリア・キノコ群生地─
[小猿は軽快に巨大キノコの上を飛び跳ねる。警戒する様子は全く見せない]
[けれど気を配っているのならば気付くことが出来るだろう。キノコに擬態した何かが、得物を狙う気配に───]
─外・廃墟中央付近─
[剣は二つに別れ主の両腕に絡みつくように収まるとグローブへと姿を変え。
その指一本一本に、50センチはある細長い刃がつけられた。]
『1番はシザー・ハンズだよー。まぁ当たりの部類?』
お前毎回中にハズレ入れんのやめろっつの!
『えー俺の唯一の楽しみだからヤダ。
はいはいあんま無駄口叩いてたらどやされるヨ?』
ちっ…!
[舌打ちしつつ意識はすぐさま切り替えられ。
カルメンに正面から向かうと、両方の手、10本の刃で切りかかった。]
投票を委任します。
万華鏡 ユーディットは、蜂蝶 オクタヴィア に投票を委任しました。
―中央エリア外縁部―
[東の木々の中へと入り南からぐるりと移動した。
途中の岩陰で休憩を入れ、ようやく中央エリアへと戻ってきた。
誰かと遭遇するのを求めるように。だがそれはとても不自然だった]
誰とも会わない。
会わなければ手が出せない。
[零れた呟きは、鋭い者が聞けば安堵を感じ取れるもの。
そう、誰かと本気で遭遇しようと思うのなら、中央ビルに戻ってモニターで位置確認をするのが早い。なのに逃げている。外から見ればそう感じられるだろう行動を取っていた]
…とはいえ、いい加減このままというわけにも…
[ゆっくりと中央方向へ歩いてゆく]
―中央エリア・ビル―
……コレを失くすと、面倒なんでね!
[右の手、伝わる手応え。打ち込んだそれからは素早く手を離し、次の一針、と思った所に落ちる、刀]
何を……っととっ!?
[得物を手放す様子に一瞬戸惑うものの、背後に回りこんだ気配と、右の手首を抑えようとする動きに、それは飲み込んだ]
……はいはい、そこは企業秘密ですよっと!
[口調だけは軽く言いつつ、翼を羽ばたかせて宙へと逃れる。羽ばたきの音に紛れるように、翼とはまた異なる何かが大気を打つ音が微か、響いた]
ってゆーか。厄介だねぇ、連携攻撃。
[やや距離を取って着地しつつ、小さく呟く]
長期戦は明らかに不利、と。一気に、仕掛けていきますか、ねぇ……。
[言葉と共に低く身構える、その手には漆黒の煌めきが複数]
万華鏡 ユーディットが「時間を進める」を選択しました。
―中央エリア―
[湿地帯のクリーチャーと交錯時、手首のスイッチが入ったことも忘れていた。
独り言と同じ小さな呟きはこちらにも流れたかもしれない]
─中央部・廃墟─
[多かれ少なかれ……と言う言葉に、一瞬きょとりとするが、ニマリと笑うと、]
……まあねぇ♪
[そして、ヴィリーが腰の剣を抜き、その刀身が変形し爪になるのには一瞬ビックリした顔になるが、]
…………へぇ、面白いね。これは楽しめそう♪
[うっとりとした声を漏らすが、10の刃での斬り掛かりを後ろに跳んでかわす。
その手にはいつ抜いたのか、カードが一枚。]
「アタックライド──ススススラァッシュ!!」
[カードを十字架のカードスロットに刺し込みスライドすると、十字架の先端にぶぉんと光が宿る。]
えぇい!!
[そして、着地と同時に斜め一文字に十字架を振るうと、その軌跡で光の爪がヴィリーに襲い掛かる。]
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