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[エルザのそばによったミハエルに、微笑を向ける。
その彼女に向かって感謝の言葉を述べているオトフリート。
ああ、彼はアーベルと親しかった。
心配そうな眼差しを向ける。]
/PL/…神父様に絡む要素がゼロね。無茶するのはやめましょう。ここまですれ違い続けたものを、今さらどうすることも出来ないわ。
[エルザに向かって首を左右に振る]
あたしハンスは、あんまり疑ってない。
だってあの人、すごく、怯えてたもの・・・。
クレメンスにも、そう、言ったわ。
[エーリッヒの名前が出て、眉を顰め。エルザは、あの人も「視た」のだろうか]
・・・・・?
[恐怖の最中、自身の名前を呼ばれた気がして、そろりと辺りを見渡す。丁度あの歌姫が僕の名を口にしていたのは偶然だろうか。尤も今、僕が其れを知る力は無いのだけれど。]
歌姫 エルザは、少女 ベアトリーチェ を投票先に選びました。
ランプ屋 イレーネは、シスター ナターリエ を投票先に選びました。
[ああ、と唇を噛む。自分が『視た』ものを逆に言えば、きっとミハエルの心は楽になる。
けれど、いいのか。
エーリッヒがただ怯えていただけだということを隠したままで、あたしはいいのか]
ハンスを疑っては、ダメ…。だって…
[声が、震える。あたしに、言えるのか?]
[...はシスターに微笑を返す。
けれどその笑みには温度が無い]
自ら命を絶ってはいけないから。
神様の代わりにその安息を齎そうと言うのですか?
[静かに静かに問いかける。
真っ直ぐにシスターを見詰め返して]
[部屋のドアのほうからも人の気配がしたからだろうか?
こちらをちらりと見、また引っ込んだ怯えた男の目。]
…こわい、の?
[見上げて、少女は微笑む。]
だいじょうぶだよ。
神はすべてのものに、平等に試練を与え、平等に安息を与えているのです。
あなたが何を考えているのかわたくしにはわかりません。
神を信じないのはあなたのご自由ですが、わたくしの神をあなたが貶めることをわたくしには許せません。
[それはその宗教を信じるものとして。]
個々によって試練の内容は違います。
あなたがそのような枠にとらわれている限り、あなたに安息は訪れますまい。
[エルザに躊躇わず、そう言った。
自らの信じるものを否定し、その価値観を押し付けようとする彼女に、...は憤りを隠せなかった。]
[交わされる言葉の中にあがる、旅人の名。
彼とは、昨夜、少し話しただけだった。
箱庭の主を『犯人』と呼び。
人間である、と信じようとしていた彼が人狼とは、どうしても思い難かった。
それに]
……あの男に殺られたんだとしたら、正直……。
[後れを取った、どころの騒ぎではすまない気がする。
この場での戦いの様相は、何故か記憶には残っていないが]
[見渡す視線が、少女の視線と交差した。]
――ッ!
[否、其れは錯覚。その筈だ。
少女には僕の姿は見えない筈なのだから。]
[ひらりとスカートの裾を翻し、建物の中へと入ると、
ぱたぱたと階段を駆け上がる。
彼の部屋のバリケードに出来た隙間は、小さな少女がくぐるには十分で。
するり、簡単に中へと入る。]
ミハエルさん。
あなたは賢いと思いましたのに、どうして…
わたくしはそのようなことを一言も申しておりませんよ。
[困ったように微笑んで。]
人の命を無為に奪う所業は、自らの命を断つものとおなじ罪。
生きるために既に罪を重ねているわたくしたちに、何ゆえ人が、ただ殺せましょうか。
シスター ナターリエは、歌姫 エルザ を能力(襲う)の対象に選びました。
安息なんて、欲しく、ない。
クレメンスを止めなくちゃ。ベアトリーチェを止めなくちゃ。
[繰り返しては、いけない。失われてしまった、エーリッヒの心臓の音]
やめて。ハンスは違う。きっと違う。
だって…エーリッヒは、人間だったわ!
ただ、怯えて、元の生活に帰りたいってそれだけを願っていたのよ!
[独り言のようにそう、呟くと。
彼はゆるく首を振った。
どういう過程であれアーベルが安堵を得たのなら、
私がそれで苦しんでいてはいけない、と。
そしてこちらを見る二人の目に気付けば、微笑んだ。]
私は、大丈夫です。
ご心配お掛けしたのなら、すみません。
大丈夫、エルザ。
私が貴女を守る。
たとえ、神の代理人からでも。
[...は再びシスターを見つめ]
ならば。
何故神父様はベアトリーチェと約束したのですか。
殺して、解放すると。
無為でなければ良いと、そういうこと?
[どこか無邪気に。
けれど何処までも冷ややかに]
[寒い]
[『時』が近づいている。また、死がこの箱庭を包み込む]
ダメよ。繰り返さないで。
[不安に駆られて振り向いた時、ハンスの部屋の窓が割られているのに気づく]
…だめ…。
[壊れた窓から差し込む月明かり。
その中に浮かび上がる、人形のような少女のシルエット。
手の中で鈍く光るは、重い鉄の刃。]
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