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[ベアトリーチェへの恐怖はあった。
でもそれはユリアンのものと同じではないだろう。
この子は死をいいことだと、本気で思っている。
殺してあげようと、思っている。
ユリアンがベルトに手をやるのにはっとして。
咄嗟にその腕を掴んだ]
だ・・・
[「ダメ」?ほんとうに?とても、危険な子]
>>25
もう駄目なのか…?
[およそ希望というものが見えずに、頭を抱える]
みんな…人狼以外、みんな死んでしまう…?
悲しいかだって?
辛いかって?
もう、見たくないか?
[穏やかな声が怒りを誘う。
顔を上げ、ベアトリーチェを火のような目で見て]
当たり前だ!
おまえはどうなんだ?
悲しくなくて、辛くなくて…これ以上まだ、こんなのを見たいってのか?死ぬのが嫌じゃあ、怖くはないのかよ!
[ユリアンの悲痛な叫びのような言葉に]
どう、やって・・・。
[どうやって?
アーベルは、とても強いと聞いていた。
さっきの仇の言葉に理性が宿っていないことは、明らかだ]
[自分の呟きに、激しく首を横に振った。
そんな。そんな。戦闘なんてしたことは無く。
人狼を、殺すことなんて。
自分はやはり、混乱している。
方法など何も浮かばないのに。何を考えなくてはいけないかも、分からない。分からない。
ベアトリーチェとユリアンのやり取りは耳に入ったが、すり抜けて]
みたくないから。
みせたくないから。
だから、おこしておわらせてあげるの。
わたしはなれてるから、だいじょうぶ。
みんなでやれば いいんだよ。
ひとりじゃだめでも、みんなでやれば。
>>27
[腕を掴んできたイレーネを見る。
その仕草は子供を思わせて、今守るべき対象だと想定することで、勇気を振り起こせる気がした。
そのままベアトリーチェからの、イレーネの盾になるように二人の間に身を佇ませて、いつでも抜けるようにナイフの取っ手を掴んだ。
いなくなったアーベルのように自分も人を守れると信じようとするだけで、震えが小さくなるのが嬉しかった。
金の髪、人形のような顔の小さなベアトリーチェに対峙し続ける。
イレーネの小さな声が耳に届いて、顔を向ける]
――あんたが…何だ?
[ユリアンが自分を守るようにベアトリーチェと対峙して、はっとする]
・・・・・・!
[今どうするべきなのかも、分からず。
もう全てを放棄してしまいたくて。
ユリアンの問いに]
分から、ない・・・分からない。
[ただそう答えるだけ。自分の頭を両手で覆う]
[分からないと答えて、両手で頭を覆うイレーネ。
混乱を無理ないと肯定するように小さく頷いてから、ユリアンは努めてイレーネを背に庇い続ける]
…俺も分からない。アーベルさんの仇…人狼が討てるのかとか、そもそもどいつがそうなのかとか…
でも。
[「見たくない、見せたくないから」
「起こして終わらせてあげる」
「私は慣れてるから大丈夫」
「皆でやればいい」
「一人じゃ駄目でも、皆でやれば」
ユリアンには到底意味の理解できない言葉を呟くベアトリーチェに、油断なく顔を向けたまま]
わけのわからない奴に注意深く目を向けて、妙な事をされないように気をつけて、警戒して…
そうしながら、何とか生き延びる道を考えるくらい…
それくらいなら!
[できたっていいはず。
少女が目の前から立ち去れば、それで良し。
駄目ならばせめてイレーネの手を引き、まだしも理解できる話の叶う人の多く居る筈の屋敷に駆け戻る隙を狙って、*足に力を込める*]
[ 歪んだ王国に ぼくたちは住んでる
歪んだ鏡を 守っている ]
[何時か何処かで聞いた唄。閉ざされた王国の唄。
如何して今になって思い出したのだろう。]
[目が覚める。酷く悪い夢を見た気がした。
身を起こし頭を振って。]
・・・・・?
[傍らにベッド。
如何して僕は床に居るのだろう。確かにあのベッドは柔らか過ぎるし、絨毯だってふかふかしているけれど、床で寝ようなんて思った事は無かった筈。
何時の間にこの絨毯は赤い色に変わったのだろう。埃一つ見当たらない白だったのに。しかも完全な赤ではなくて、不整合な斑模様。]
[辺りを見渡す。ガラスの窓から目に飛び込んで来るのは何時もの景色。広々とした暖かそうな春の庭。
ぐるり、反対側に首を動かして。]
何で開いてるんだ・・・・?
[扉を見て、呟いた。
鍵は掛からないけれど、何時も寝る前には一応きちんと閉めて居た筈。
そう、何時も。]
・・・・
[込み上げる違和感に首を傾げた。]
[此の侭ぼォとし続ける訳にもいかないだろう。開かれていた扉から外に出る。妙に身体が軽いような気がした。]
[もし扉が閉まっていたなら、その手が既に触れられないことを知っただろう。
廊下に出た後、扉を閉めようと振り返ったなら、表札の名前が消えているのを目にしただろう。
けれど僕は未だ*気付かない。*]
/中/
お疲れ様です。此方も好きに動いてますが気になさらずに。
本日は割と頻繁に覗けると思いますので。現実を突きつけてやって下さい(ぇ
中会話なるべく無しも了解です。
[転がったままの頭を体のところまで運んで、
開いたままだった瞼をそっと閉じさせて。]
おつきさまと、おともだちになれた?
[小さく問うと、その額に口付けを。
沢山の花でその周りを飾り、ぺたぺたと裸足で屋敷へと戻る。]
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