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[下を向いて、ユリアンに頷き。
確かにエルザの部屋からは、かすかにすすり泣く声が]
・・・つらい、ちからね。
[想像するだに恐ろしい。
何度も何度も体験する、死。
ユリアンの言葉に詰まった]
・・・・・・。
[「エルザを通してでも、会いたい?」]
[こんなに落ち込んでいてさえ、果物の甘さで、身体が動くようになる]
…なんて生き汚い。
[涙はまだ乾かないけれど、呟く言葉に自嘲の響きはない]
…あたしは、伝えなくちゃいけない。
[低く呟いて、立ち上がる]
[シャワーを浴び、着替えにはベージュのブラウスを選んだ。…エーリッヒが着ていたと同じ色だった]
[クレメンスとユリアンの言葉に]
バリケード・・・。
最初の、日から、がたがた音してた、ね。
[強い警戒心は、むしろこちらが怖くなる]
[まだ乾かぬ髪をなびかせて、廊下へ出ると、何人もがハンスの部屋の前にいるのが見えた。
ふわり、歩いていく]
…もう、アーベルのことは、知っているの?
[誰にともなく、端的に訊ねる]
[そして朝。
窓の外から叫び声を聞き、彼は暗幕のようなカーテンから少しだけ外を覗き見た。
朝日に美しく照らされた、 あか 。
肉に残る服の断片などから、その主を想像する。
嘆いた。]
[皆が集まっているのは、旅人の部屋の前。
昨夜、流血を見つめながら交わした会話がふと蘇る]
……あの男も。
あのまま壊れるつもりなのか?
……全てを、否定して。
[呟く声には、微かに憐憫の響き。
『幽霊』となった時に、捨てさせられたはずのもの]
…先程、イレーネから聞いたよ。
[眸を伏せる。キリと、眉間に皺がよった。
が、すぐに普段の微笑みをユリアンに向けた]
そうみたいだね。
普段から、…バリケードを?
ふむ…。
[手で髭を撫でる]
バリケードを外側から除けてしまうと、きっと混乱してしまうかもしれない…ね。それとも…わざと?
[小さな呟き]
―kitchen―
[ミハエルとともに降りていった...は、clam/アサリを用意しながら他の料理も作り始める。
味見は自分だけではなく、ミハエルにもお願いをして。]
risotto with clam soup
アサリのスープリゾット
shrimp cocktail salad
小エビのカクテルサラダ
chocolate pudding
チョコレートプリン
>>82
[静かにイレーネの呟きを肯定する]
…辛いだろうな。
[彼女の目は問うているような気がした。
エルザを通してでも、会いたい?]
どうなんだろう、俺は…
エルザさんの力を借りてでも、会いたいのかな。
わかんないや…
エーリッヒさんだってアーベルさんだって、もう違う世界に行ってしまったことは、わかってるんだ。
そこじゃ痛みや苦しみはないはずだもの。
だから…こんなに悔しいのは、生きてる奴の一方的な気持ちなのかもしれない。静かにして、起こしちゃ駄目なのかも。
どうせいつかは必ず…、また会えるってこともある。
[そしてもし人狼に殺されてしまうなら或いはそう遠くない未来にだ]
安らかに眠ってもらうためにも。エルザさんのためにも。
そういうのって本当は良くないこと…なんだろうな。
[エルザの声に姿に振り返る。
エーリッヒとの争いを感じさせるものは、彼女にはない。]
…あの子の事はもう、聞いているよ。
君は死者を視る事が出来るんだってね…。
・・・・・は。
[目の前の青年が何を言っているのか、理解出来ない。
否、きっと理解してはいけなかった。
――「誰の目にも留まらない」「声を聞いて貰えない」
「『いないモノ』」
ゆっくりと沁みる。沁み込んで行く。]
『死んで』・・・・
[その言葉を口にして。]
―――!
[目を見開いた。]
[エルザの声に、ぱっと振り返る。
その言葉に、ゆっくりと、頷いた。
クレメンスの小さな呟きに、小さく首を傾げる。
昨夜から少し、この人が不安で]
[部屋から出てきた歌姫の姿が視界に入る。
死を視ると言っていた、女]
……俺の死も、捉えたのか……。
[老人の死に取り込まれていたかのような姿を思い出しつつ。
小さく、呟く]
…ところでユリアン。
最後にアーベルを見たのは君なのかい?
[問い。
イレーネが少し首を傾げたのに気づくと、頭を左右に振る。]
私には、まだ分からないんだよ。
[投げかけた言葉がもたらした、青年の変化に意識をそちらに向けなおす]
……受け入れたくはないかも知れん。
だが。
現実。
お前は諍いの果てに。
俺は……どうやら、人狼に喰われて。
死んだ。
[声は静かに。
それでもどこか、哀しげな響きも帯びて]
[濡れて見える髪もそのままに、死者の体を血に染まるまでは包んでいたのと同じ色のシャツを纏って、エルザが廊下へ出て来た。
問いに短く答える]
…知ってる。
[わざとバリケードを?呟く神父に目を向け]
わざと?
化け物…
人狼が怖くて、やってることならいいけど。
[人間に殺されることを恐れた人狼でなければいいと、生まれた想像はさすがに言えずに。
僅かに不安の混じった目でもう長いこと開かない扉を見やる]
うそ、だ。
[咄嗟に出たのは拙い否定の言葉。]
嘘だ。違う。
[けれど、では何故誰も目を合わせようとしない?挨拶一つして貰えない?
目の前の彼が声を掛けてくるまで、誰一人として。]
僕は、死んでなんか・・・・・ッ
[一歩、下がる。瞳に映る斑の絨毯。]
[静かな吐息]
…見つけてはもらえたのね。アーベル。
[それが一番気がかりだったこと。わずかに微笑んだ。それが皆の瞳にどう映るか考えもせずに]
[クレメンスの言葉を聞いて、その姿をじっと見る]
あなた、神父様?
[目を細める。瞳がわずかに蒼くきらめいた]
…モノクル…。
[見覚えを感じたのは、誰の記憶か]
痛みや苦しみはない……か。
[ユリアンの言葉に、微かに笑んで]
痛みはないよ……だけど。
[苦しみはある。
それは、何もできないもどかしさ。
どこにでもいけてどこにもいけない辛さ。
……他にも、色々と、あるけれど]
[クレメンスの言葉に]
分からない・・・それっ、て神の、意思が?クレメンス・・・迷ってるの?
[小さく言って、首を傾げた。
・・・昨日の彼は、とても不安で]
>>92
え?
[最後に?どうだったろうか]
昨日は色々あったから…
[ちらりエルザを見て。
昨日は混乱が酷かったが、今日は落着いた様子を取り戻している]
よく覚えてないんです。
今日最初に…ああなったアーベルさんをイレーネと、それから…ベアトリーチェと一緒に見たのなら、俺だと思うんですけど。
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