― 廊下→2F手洗い場前 ―
[人の居る方へと言う春に向けるのは同意の頷き]
そう、だな。
パソコン室で蛍や桜子さん、友梨ちゃんが待ってるはずだ。
ちょっと、待たせすぎたかな。
待ちくたびれて一人でうろうろしてなきゃいいんだけど。
[誰がとは言わずふ、と息を吐いた。
パソコン室へ向かう途中、手洗い場の前を通り掛かると
泣き声が聞こえた気がして、佑一郎は立ち止まる]
春、……なんか聞こえないか?
[隣を歩く春に声を掛け問う]
――…誰か、其処に居るのか?
[微かに警戒の色が滲む声で手洗い場の方へと声を掛けた]