[自分の腕をぎゅう、と力強く握りしめる。そうだ。においがして、いって、帰ってきた。顔面蒼白で。彼女は、においがしたあとに……]諏訪……宮町さんは。[先ほどの感情のぶれ。話しかけたときの「狼じゃない」と必死に言っていた姿。自分と似てたから、よけいに。]