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―浴室→広間―
[血の匂いが残る服はどうしようか悩んだまま、広間で足を止めた。
上着である黒衣の替えは一枚だけ。部屋に下げてあるそれは流石にもう乾いているだろうか]
シスター ナターリエ。
[入れ違うように外に出て行った人達も戻ってくる頃か。
ゲルダから受け取ったカップを両手に持ってナータに近づく。
そして愛称ではない形式張った呼び方をした]
私は聖職位を持たないから。
クレム司祭への祈りは、あなたが捧げて下さい。
[どこか事務的な口調で言った後に俯いて]
お願い。ナータ。
[消え入るような小さな声で付け足した]
……猫?
[にぃ、にぃ、と猫の鳴き声に首を傾げる。
と、言っても思い当たる人物は一人しかいないわけだが。]
エーリッヒか?
[この声が届くと信じて、呼びかけてみた。]
ええ、それなりに寝れましたよ。
ふらふらになる気は毛頭ないですからね。
[エーリッヒを昨日刺した男>>187に、特に害意等を示すでもなく応えた。
遺体をどうするか話していたのかは知らぬ...はただ素直に運ぶ際には道を譲って]
さあ?実際はどうかはわからんのですが、昨日エーリッヒさんがクレメンスさんが犠牲になりそうなことを仄めかしていましたからね。
なんだかんだと聞いた話やらで該当しそうなのがそれぐらいだったので。
[とエルゼの>>191先の言葉にはそうですよねと頷いて返しつつ、花について応える]
―二階・個室―
[戻った部屋に姉はいなくて]
[けれど探そうと思うより先、睡魔に襲われ]
……大丈夫、だよね。
間違えて、ないもの。
[呟くように言ったきり、白猫と共に眠りにつき]
─二階廊下→広間─
[廊下の空気は相変わらず冷えていて。
けれど、その中に微かな鉄錆の臭いが感じられると眉を悲痛に寄せた。
これは、エーリッヒのものかそれとも、別の誰かのものか。
そう思いたてば、逸る気持ちが知らず早足になった。
階下には誰かいたろうか。
誰にともなく、問いかけた。]
おはようございます…あの。
この、臭いは…
[その場に居る人から、問いかける声に返答はあったろうか。]
[目覚めは昨日と同じだった]
[心臓を締め付けるような痛みで息を詰まらせ、声なく苦しみ]
……、は、あ、大丈、夫。
[目を覚ました白猫が案ずるように鳴き]
[漸く痛みが引けば、そっと抱き寄せてその頭を撫でた]
……よかった、けど、
、ダメ、だった、みたい。
[安堵のような、哀しみのような]
[曖昧な表情を浮かべていた]
[名を呼ばれ、二対の翠は同時に呼ばれた。
どちらにとっても、それが『名』である、とでもいうように]
……にーさん?
[幼い声が、呼び名を紡ぐ。
あわせるように、夜闇の猫も鳴く。
そして、少年の姿の魂と、そこから切り離された青年の記憶の具象した夜闇の猫は、声を感じた方へと向かう]
─→広間─
[身支度を整えて部屋を出る]
[白猫は後からついて来た]
……おはよう、ございます。
[広間に姿を見せたのは、丁度ブリジットの後になったか]
[その場の者に頭を下げる]
[常に比べて、あまり迷う素振りは見せずに]
─玄関外─
あ、ちょ、ヴィリー、何で中…。
[埋める話をしていたのに、シーツに包んだクレメンスを抱えて宿屋内へ入って行くヴィリー>>187に、オレは不思議そうに声をかけた。
ゼルギウスに問うて居たのもあったから、祈りについてまで思い至ることも出来ず、ヴィリーを追い掛けるにも至らない]
…そうなのか?
んな話してたのか…。
えーと…花を持つ奴って、襲われやすい、んだっけ…?
[>>194 あの時ゼルギウスとエーリッヒが話してるのを聞いてたけど、オレは気付かなかったな…。
それとも居なかった時の話かな。
…ん? それって襲うぞ宣言なんj……いやいや、エーリッヒは襲えるはずながない、よな。
……だってクレメンスより先に死んでんだから。
該当しそうなのが、と聞くと、オレはまた確認するような声を紡ぐ。
伝承とか詳しくないんだからしょうがない]
/*
状況整理
狼/狼/狂/聖/占/霊/守/村/村/村 吊り手3、かな?
食われる…は、最終日まで無さそうだから、今日、吊られるのがいいのか?
…あー、でもこの男、殺せそうなのって…アーベルくらい?(汗
な、なんとかしよう…うん
―広間―
そうみたいですね。
エーリッヒは人間。でしたけれど。
[溜息混じりでゲルダに頷いた。
手の中で揺らした白い波を見つめながら]
ヴィリーさんが、でしたか。
疑えるだけの要素がエーリにあったのでしょうか。
[淡々と続ける。視線だけでナータの方を窺い見た]
―広間―
[広間について、どこか落ち着かない居心地の悪そうな様子で、
誰かがきても小さな礼を返すのみでいたが、エーファの姿を見つけるとはじめて]
おはよう…
[ぽつりと小さく挨拶の言葉を漏らした]
―広間―
……人間だったの?
[知らない情報。
ライヒアルトの言葉に、首をかしげる]
疑える要素は、誰にでも、あるだろう。
僕はそう思うよ。
それに、……あのままじゃエーリッヒも辛かっただろうから、僕には何ともいえない。
[それから、ライヒアルトをじっと見詰める。
問いかけは、小さい]
――…君は、死者を?
それもいいんじゃないかな。
リエルが楽しみにしていたんだから、今度はリエルから行けばいい。
エーファでも。フォルカーでも。残された方は大変だろうけれど。
[無気力さをそんな表現に変えて囁く。
少しだけ案じる気配が混じってしまうのは、孤児院の弟妹達が浮かんでしまったからで。振り払おうと息をつく]
血の匂い。ずっとしてると我慢に良くないかな。
着替えて来ないと駄目か。
[混じる愉悦に少しだけ獣の意識が反応した。薄い薄い笑みの気配]
[導く声に、とてとて、とてとて、そちらへと。
こちらにやってくる姿に、少年は瞬き、夜闇の猫は首を傾げる]
……なんで、にーさん、『ここ』にいるの?
[投げかけたのは、素朴な疑問。
この場に彼がいる意味が、わからなかった。
本当は、理解しているのだけれど。
その認識は、切り離された夜闇の猫しか持っていない]
双生児 エーファは、双生児 フォルカー を能力(守る)の対象に選びました。
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