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[そして、グレゴリーの視線を受ける。
表情は、振りかえるのに慌てて心配そうなものに取りつくろう]
グレゴリー、大丈夫です。
なだめてますから。
[少し安心させるように、微笑ってみせる。
そのまま視線をドミニカへと向けて。
彼女の方へと、足を進めた]
せっかくだから、 オリガ は エレオノーラ に投票するぜ!
[大丈夫と返る声はさっきよりも大きかったので、実際に楽になったのだろうことは解った。
こちらの身を案じてくれるのには、あぁ、と笑って。]
大丈夫、キリルちゃん一人支えられない程ヤワじゃないよ。
俺のことは気にしなくていいから、辛かったらいつでも遠慮しないで言ってね。
[実際にまだ余裕はある。
余裕がなくなってきたら人化を解く必要もあるだろうけれど、今のところは心配要らなさそうだ。]
[レイスの表情が取り繕われた事に魔人の黒い眼は気づいたのか、半分落ちたの瞼の下で少し訝しげな色を浮かべます。
しかし、まずは泣き止んでもらわぬ事には話になりません。]
湿っぽいのは苦手だ
まかせる
[『なだめる』事に異存はなかった為、ドミニカに止められなければ一歩横に引こうと動こうとします。]
─ 自室 ─
完全無作為……って可能性もあるだろうけど。
それにしちゃ、こう……ピンポイントだよな、って思ってさ。
[キリルが取り込まれた、という点については、そこが微妙に引っかかっていた。
ドミニカに関する評価には、思う所もあるが、否定すると事でもないので、突っ込まない]
……まあ、なんというか。
そこは、自重してくれるだろう、とは、思っとく。
[無茶はいざとなれば自分もする。
だから、強くは押し止めなかった]
あ…、こっちこそごめん。
キリルちゃんが謝ることじゃないよ。
でもまあ、ニキータが送ったのなら十中八九操られて、だろうね。
[悔やむように表情を曇らせるキリルに、我ながら余裕無いな、と反省した。
正直キリルも来るとは思っていなかったから冷静さを欠いている自覚はあるだけに、尚更落ち着かなきゃな、と思い、ふと。]
そうだ、ねーさんのこと忘れてた!
な、キリルちゃん。
とりあえず解らんことは後回しにして、此処に来たからにはまずねーさんと合流しようぜ。
…と。
キリルちゃん、歩ける?
[本来此処にいるべき人のことを思い出し慌てて周囲を見回すも、それらしい人影は無く。
探しにいこう、と腕の中に抱き寄せた彼女に問いかける。
ここでは歩くのも大変そうだし、嫌がられなければ抱え上げて運ぶつもりで。]
誰にか……は、知らんけど。
あのタイミングで、部屋にいたヤツ、なのは間違いないだろ。
そこは、確認してたみたいだし。
相談したい事……は。
なんか、「よくわかんないちからがあったから」聞きに行く……って。
[やり取りを思い出しながら、の言葉はやはり完成せず。
聞こえた泣き声に、瞬きひとつ]
な、なんだぁ?
[戸惑った声を上げながら、弾みをつけて立ち上がる。
オリガが声の方へと向かうのは止めなかった。
いや、ここで止めても、というのはあるし。
何より、術式固定のためには、対象者の気に触れないとならないわけで。
外に出ない選択肢が、なかった、とも言う]
せっかくだから、 レイス は 誰でもいい に投票するぜ!
ふ、え ぇえええ〜〜〜〜っ!
[怒気が混ざるグレゴリーの声に泣きやむどころかますます声は大きくなる。
ぼろぼろと零れ落ちる涙を気にする余裕もなく。
レイスが眉をひそめたのなんて当然見えるはずもなく、ただ近づかれればじり、とあとずさり。
グレゴリーが離れてレイスが近づくのには、涙に濡れた瞳がグレゴリーに助けを求めるようにむくのだった。
オリガやユーリーが廊下に出てくれば、泣かされているバンシーの姿がみえるだろう]
[ほんのりと頬を染めて、ベルナルトの言葉を聞き。]
あ、有難うございます…
で、でも、無理はなさらないでくださいませ。
[それだけは、必死に伝える。想像以上に距離が近く、恥ずかしそうに目線をうろつかせてはいたが。]
― 中庭・木の傍 ―
[どうやら、魔人を探す様子のウートラに、ひらりと手を振る]
ん、おっさんに燃やされねーようにね。じっちゃん。
[脅してるわけじゃないですよ?多分]
さて、どうすっかな、一度部屋に戻るか…
[ぼそり呟いて、傍にいるエレオノーラを見る]
エレ、まだ、ここに居るか?
はい…。ニキータさんが、まともだったら。絶対に、しないと思いますわ。
[むしろ、あんなに身を挺してエレオノーラを庇うくらいに、自己犠牲の意思がある者が。
他者をエサにしてやろうだなんて、思うはずはないと。]
!
[ねーさん、の言葉に顔をぱっと上げ]
はい、その方が良さそうですね。
もしかすれば、また外に何か伝えられるかも。
[もう無理だ、とは言っていたけれど。なぜかアナスタシアは、そう思わせてしまうような。]
あ、ええと…
[ベルナルトと離れていた時を思い出せば。一歩も動けないままへたり込んでしまうのは目に見えていた。]
……その…。
[歩けない、とは言いづらく]
わ、私はここで待っていた方が、良いと思います…。
[足手まといだから、とは続けず。
続ければ、きっと彼は気にするのだから。]
[グレゴリーの表情には気付かぬふり。
そっと、困ったように笑って。
任された、とこくりと頷いた]
はい。
――ドミニカ、そんなに泣かないで。
[しかし泣き声はいっそうひどくなったわけで。
困ったような顔で、ドミニカに近づいてゆく。
逃げてゆくのにまた、眉を寄せて。
手を伸ばして、腕を捕えようとして。
足音が聞こて、ぴたりと動きを止める。
小さく溜息を吐くのが、ドミニカからは見えたことだろう]
― 廊下 ―
[コクリ][ユーリーとはウマが合う]
[イザとなったらお互いにと共犯めいて笑った][クスリ]
ドミ!?
[ヒラリ][泣き声の聞こえた廊下に飛び出す]
[目を眇めているグレゴリーを見上げている姿を発見した]
ちょっと、何したのっ!
[レイスを警戒する理由は持ち合わせないのでそちらは無頓着に]
[泣いてる理由と相手を勘違いしたままドミニカの傍へ駆け寄った][パタパタ]
[横へ一歩魔人が引いたため、三角形のような位置関係になったでしょうか。
そのまま任せて眺めるつもりだった魔人は、最初にドミニカから感じた怯えがレイスに向かっているように思えて組んだ腕をときました。
涙に濡れた瞳が助けを求めるように魔人に向かうと、]
まて
[彼女の腕を捕らえようと伸ばすレイスの腕を掴もうとしました。]
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