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[少女を追って広場へと行き、シスターに軽く目礼。
微妙に不穏な気配を持つ人だと思ったが、彼女が力を手にしていたとしたら今の状況くらいでは済まないような気がして。
少し離れた位置で、煙草を吸いながら見守っている。]
「おやおや、とんだ濡れ衣だ。混沌の王も嘆いていることだろう」
[黒猫の目を通して伝わる苗床の怒りに、聖書の表紙を撫でて笑う]
―Kirschbaum―
[カウンターへ着いて、いつもの通りにぎこちなく、アイスティーを注文する。オトフリートも店へ入ったのを見て、声を掛けた。]
雷撃と、陽光が消えたな。
十四の属性が集いそのうちの幾つかが消えてゆく。まるで、界の狭間での事を思い出すようじゃないか。
[背後から現れる暗い色の蔦に、驚きと恐怖の表情を表して後ずさる。]
…鍵の力?
そんなの、私には使えない。
私はただ、自分の使っていなかった力を、使えるようになりたかっただけ。
望まれるように、望んだだけ。
[更に下がろうとしたが、背中はあっけなく木に当たりそれ以上は下がれなかった。
それでも下がろうと、足は動く。]
[桜の花びらが彼の周りだけ変則的に飛び交う。
ふわふわふわり]
ん?どうした?
………
[一際大きな花びらが、ぴとりユリアンの頭に止まる]
−夕刻/工房→Kirschbaum−
[アマンダがようやく動けるようになったのは、空が赤く染まりかけた夕刻だった。
まだ重い身体を引き摺るように工房を後にし、Kirschbaumへ向かう。
そこに泊っているイレーネに、話をしようと――叶うならば彼女を止めて、失われたものを「取り戻せ」るように、と]
[それはイレーネが走り去り、ティルが追い、ブリジットが訊ねに、ダーヴィッドが続いた後。
オトフリートが訪れる前の、ほんの僅かな狭間の刻]
…そう、いないの。イレーネも…ハイン、も…
[ハーヴからそう伝えられ、アマンダはハインリヒの指定席を見る。
大きな背中を丸めて甘味を口にする、どこか憎めない飄々とした男が、アマンダは嫌いではなかった。否、好んでいたと言ってもいい。
頭に乗せられた千花も、よくお零れをくれた彼を思い出したのか、寂しそうに小さく鳴く]
そうか、そうよね。
こんな状態を自分から望む人はいないよね。
……書を奪った人以外には。
[落ち着いて見える人でもそうなのだと思えば、更に安心できた。
それなら自分も落ち着くように努力すればいいのだと]
いっそ?……まあいいや。
[聞き返そうとしたがやめた。
どこかからそれ以上聞いていけないと言われた気がした。
本能からかもしれない]
ナターリエさん、どこまで知ってる?
[そういえば昨日は姿を見かけなかった気がする。
他の人たちはどこまで状況を知っているのだろうかと、確認することにした]
─Kirschbaum─
[カウンター席に座れば、やはり向けられるのは諌めるような眼差し。
それに、すみません、と素直に謝って、紅茶を頼む]
ああ……消えたようだな。
彼の件では、精霊珠の内側に取り込まれた訳だが。
恐らく、あの辺りにいるんだろうとは思うんだが……どうしたものやら。
[どこかでぴしりと音がする。
それは左の瞳の奥か。
あぁそれでも構わないと思う。
そこには金の亀裂が縦に走り。
逃げる竜を追い詰めるように、一歩、近づく]
使えるようになるのは君の勝手だ。
力のためだけに殺されたかの子の哀れさを君に与えてやろうか。
[黒猫のことなど気にも留めず、
かの女を見やる。]
逃げるか
逃げるのならば好きに逃げればいい。
どこにも逃げ場など、ないのだよ
…だけど、どうして。愛されても、人間なのに?
[そう、仕事を除けば、恨みなんて買いそうに無い…いいヒト。
精霊に愛されてはいたけれど、書を手にする程の存在が彼を?
それとも、なにか――そんな要因があったのだろうか]
…行って、みよう…か。
[そんな呟きだけを残して、アマンダは踵を返した。
アルバイトの青年の姿があったかなかったかすら、気付かぬままに]
[直接の干渉は出来ない。鍵の書の力を使えば、苗床はそれを感じ取るだろう…あれは魔の者、人ならぬ手段で、その事実を他に伝えるかもしれない]
まったく厄介なことだ…
[ふわ、ふわと。
導くように桜の樹へと。
あぁ、それでもわからないかななんて少し諦めたかもしれない。
その場で、ふわふわ。
舞い、戻る。
生きている花は、かれのそばに。]
[頭に止まった三つ花の蝶にそっと囁く]
はな。何か見つけたのか…?
……んー、僕、ティルのコエは聞こえるけど、
はなの声はぜんぜん聞こえないんだよなー
[ははは、ごめんよ。と軽薄そうに笑うものの、
はなの意思を読み取ろうと真剣]
[猫を抱え、墓場の奥へ走る。が、そっちは行き止まりだ、と思い直してきびすを返したが。
それは、ゆるりと追う彼と正面から対峙する形になりやしまいか。]
あ…!
[思わず、足を止めて腕から黒猫を取り落とす。]
─Kirschbaum─
[界の狭間、精霊珠といった言葉が交わされてから、思い出したように店主を見る。その事件の当事者の一人である店主は飄然とした笑みを浮かべるだけだった。]
あの辺り。書が封じられていたらしい遺跡の事か。
そう、あの辺りは特に乱れている。
そして、昨夜私はハインリヒとかいう男の近くへ居たが奴を取り込んだモノは北から訪れた。一体奴らは何処へ消えたのだろうな。
[黒猫の落ちるのも気にせずに、苗床はかの女と向かい合う。
ゆる、と左の手で持った、その棒のような茎を向ける。]
死ねなどとは言わないよ。
ただただ――死ぬことも出来ぬままに苦しめばいいのだよ
[ここの力、
翠樹の力。
そのコトバは決して風の子には届かないけれど、
壊れ始めた苗床には届いて。]
――ユリアン。
はなは、そこで僕の――
翠樹の力を感じたそうだよ。
影もそう言っていたっけ。
[ただ命を見据えたまま、そう、言う。]
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