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─ 結界内のどこか ─
[投げつけた捕獲袋はばさりともふらいおんの頭へと落ちて。
視界を塞がれたもふらいおんは足を縺れさせてぺしょりと倒れ込みました]
えいっ!!
[瞬時にティルは仔熊に変化し、転んだもふらいおんに掴みかかります。
その反動で袋が落ちたもふらいおんでしたが、掴まれてしまえば逃げるのも難しく、2匹の猛獣(見た目はぬいぐるみ)は地面を転げて揉み合いました]
[衝撃を和らげる為の力を得る聖句は唱えていたから、どちらにせよ、着地はそれほど大変ではない。ただ、世界樹の下にも、いくらかのふわふわは、ふわふわしていたわけで]
しまっt…『ぽぽぽぽ〜ん』
[魔法のかかった男の身体に触れた途端、もっふり膨れあがったふわだまりに、埋もれるのは必然の結果]
─ 結界内のどこか ─
《もふぁん》
[頭突きをすると、気の抜けるような音が鳴りました。
どうやらもふらいおんの首に取り巻いている、ふわふわしたものがクッション代わりになったみたい。
一応もふらいおんに衝撃は伝わったようですが、まだまだ元気のようでした]
がぅ、 がぁあぅ!!
[ティルはもふらいおんを逃がさないようにするため、今度はベアハッグを仕掛けます。
端から見ると、ぬいぐるみがぬいぐるみを抱き締めてるように見えることでしょう]
─ 結界内の何処か ─
…んー。
どーしよっか、クロウ、ももちゃん。
『そうだなぁ…世界樹の仔の元に戻ってみるか?
流石にもうベアトリーチェ殿達も話が終わった頃だろう。』
そだねー、んじゃ戻ろっか。
ももちゃんもそれでいい?
[頭上のふわふわにも問うと、ぽふん、と一跳ね。
それを受けて、世界樹の仔の方に向かい歩き始めた。]
─ →『世界樹の仔』 ─
……お。
[足を滑らせたベアトリーチェ>>57に短く声を上げる。
表情は険しくなるが、ダーヴィッドがすぐに動いた>>58 >>59事もあり、特に手を出す素振りは(外見上は)なかった]
……ふむ。
いきとるかー?
[下で弾けるぽぽぽぽ〜ん>>63を見つつ、上からかけるのはこんな声]
─ 『世界樹の仔』 ―
[近くの枝を掴み損ねた腕を、伸びてきた手>>59が掴む。
そこで更に硬直してしまったのは申し訳なさ過ぎる結果だった]
……!
[見開いていた目をギュッ瞑り、二人分の重力加速度によって地面に引き寄せられていく。
着地の衝撃はなくて。誰かの身体を下敷きにしてしまったか、とか思い至るよりも先に。
周囲が。ぽぽぽぽ〜ん、と。もっふりと]
や…ぁ…!
[だから、咄嗟に魔力を集めたりすると。逆効果なんです。
ふわだまりは拡大して、助けてくれた人と同じように、埋もれた]
→『世界樹の仔』枝上―
[会話に混じ入る際、逆にミリィが使い魔とふわ溜りへ向かう姿>>44を視野の端に捕えると一度其方を振り返るも。
人見知りな少女の樹上へ向かう決心を知れば>>53、視線ごと其方へ意識を戻し、自分も共にとハインリヒ導師に願い出る。
そうして得た機会の中、己が投げた質問に対し返る導師の静かな声音>>39を最後まで黙して聞くと、]
…――そうですか。
[心なしか肩の力を抜いた様、息を零した。]
―『世界樹の仔』枝上―
訳の解らねー所まで連れて行かれた訳じゃねーんなら、
アーベルが如何かなるなんて、無いですよね。
…有難うございました。お話し中に失礼してすみません。
[にっと笑うと軽く頭を下げて、今更ながら謝罪も添えておく。
ハインリヒ導師にも、力の話や連れて来て貰った事に礼を告げて。
そうして顔を上げると、ベアトリーチェの笑顔>>54が見えた。
仄か柔らかい表情に釣られて笑みを深め、有難な、と頷いて]
ベアトも――…って、おい!
[――気付いたら相手が滑り落ちそうに>>57、なっている、とか!
気が緩んだ反動で、情けない事に、手も魔法も間に合いそうに無かった。
流れる詠唱の旋律と共にダーヴィッドが腕を伸ばすのが見えた>>59、けれど。]
─ 『世界樹の仔』 ─
…あれ?
なんかあそこもこもこしてない?
『…そう、だな。』
[てこてこ歩いて『世界樹の仔』の元まで戻ってくると、樹の根元に何やらおっきなふわだまりがぽぽぽぽーんしていた。]
[ぽぽぽぽーん。]
……!!
[見下ろした樹の下の光景はやっぱりふわふわ、パステルカラーだった。
ほっとするような、脱力するような、何というか。]
二人とも、大丈夫かー?
─ 屋台通り近く・結界内モニター ─
[休んでこい、という言葉と共にいただいたフルーツジュースを片手に、たどり着いたのは屋台通り近くの休憩スペース。
ここにある魔力モニタは、本来は聖夜祭本番に中庭に入りきれなかったり、この休憩スペースで寛ぐ事を選んだ者たちに『世界樹の仔』の様子を中継するためのものなのだが。
今は、結界内の推移を見守るための場所となっているようだった]
……って、なんだぁ?
[ちょうど、やって来た時にはダーヴィッドとベアトリーチェが落ちる所で。
声を上げた直後に、ぽぽぽぽ〜んと弾けるふわふわが見て取れた]
― 『世界樹の仔』下 ―
[この袋は危ないよ、とばかりに、ふわふわ達の空白地帯が出来る。その隙間から這い出るようにして、ふわだまりから顔を出した]
迷宮以外で、こんな目に遭うなんて。
[元凶は自分の失敗だが。涙目を擦った]
─ 結界内のどこか ─
[ベアハッグされたもふらいおんはじたばた。
その力に少し負けて、ベアハッグが緩んでしまいました。
もう少しかと思ったのに、残念ですね]
ぐるるるるぅ……。
『がるるるぅ……』
[ティルの腕から逃げたもふらいおんがティルを睨みつけます。
ティルも負けじともふらいおんを睨みつけます。
対峙する2匹の猛獣(ぬいぐるみ風)。
その間をふわふわが1匹、ころりらと転がって行きました]
『がるぁ!!』
がぅあ!!
[2匹が同時に動きます。
お互いの爪がお互いの顔を目掛けて伸びていきました]
― 『世界樹の仔』下 ―
私は……今の人っ!
[エーリッヒの声>>72に上を見上げて。
二人?と首を傾げてから、慌てて振り返った]
大丈夫、ですかっ!?
二人?
あ、エリさん。
[随分でっかいふわだまりだなーと思ってたら、聴こえた声>>72に上を見上げ。]
…もしかして、ココ、誰か埋もれてる…?
『かもしれん、な。』
クロウ、ちょっと眼鏡おねがーい。
[視線を下に戻すと、ふわだまりを見て。
埋もれている二人を出そうと、クロウに眼鏡を預けてふわだまりを掻き分け始めた。]
[上げた声に、場にいた導師たちが振り返る。
が、中から弾き出された生徒である、というのは伝わっているのか、ここで内部の様子を見る許可はもらえた]
……しっかし、ほんとに。
よく増えるよなあ、あいつらって……。
[とは、ふわふわを見ての呟き。
学院黎明期から存在しているらしいのに、その生態はほぼ謎のまま、とか。
ある意味とんでもない存在だなあ、とかしみじみ思っていた]
― 『世界樹の仔』下 ―
私は、大丈夫だ…そっちは、無事、か?
[ベアトリーチェの脇>>75に、何とか、ふわふわを掻き分けながら、顔を出し、彼女を押し出そうとする]
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