人狼物語 ─幻夢─


77 【Prayers stone】

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細工師 ライヒアルト

─ 前日/宿屋・自室 ─

……なんで、だよ。

[一人になると、口をつくのは押さえていた言葉]

失ったから? 奪われたから?
それが、苦しかった?

[止め処なく、零れ落ちるのは荒れた感情の一端]

……その結果に自死を選ぶほどに、辛いもの?

[母が亡くなり、父も病を患って命を落として。
その時は、確かに言いようもなく苦しかった、けれど]

……わかんねぇ……よ。

[呟きながら、視線を向けるのは、荷物の袋。
扉に鍵がかかっているのを確かめると、それを開け、中から黒の布包みを取り出す]

(67) 2012/08/16(Thu) 18:03:04

細工師 ライヒアルト

……わかんねぇ、けど。

[しゅるり、と解いた包みの中から出てくるのは、黒の鞘に納まった剣と、横笛。
どちらも、この地方では見られぬ装飾の成されたもの]

……こんな形で、死が重ねられるなら。
例え、一つしか選べぬものだとしても。
使わない、選択肢は……なし、だよな。

[小さく呟いて、黒の鞘を撫でる]

……問題は、どこに向けるか、だけど。
は……それこそ、『想い人』でもいれば、迷わずに済んだんだろうけどな……。

[先のカルメンとのやり取りを思い出して小さく呟く。
とはいえ、細工一途に打ち込んできた青年にとっては、知り人は等しく尊いもので。
そこから、己が魂をかけて喪失を忌避する一人を選ぶには、要素は足りぬまま。
曖昧な力は、在るべき形を取ることはなかった。**]

(68) 2012/08/16(Thu) 18:03:12

彫刻師 カルメン

― 回想 ―

[アーベルに部屋の事を問えば向けられる言葉>>55
驚いたように目を瞠り、そして綻ぶような笑みを浮かべる]

嬉しい。

[思い出深いあの部屋に泊まれる事と
もう一つの家、とアーベルから言われた事。
その二つに受けた感情が知らずくちびるから零れる。
実家に居る時よりも安らげた時間。
彼と女将のお蔭で家族のかたち、あたたかさを知った]

ありがと、アーベル。

[鍵を受け取り、それを大事そうに胸元で握り締める]

(69) 2012/08/16(Thu) 18:06:07

彫刻師 カルメン

[自宅に戻ってから間もなく、外が騒がしくなる。
彷彿するは朝の騒ぎ。
また何かあったのではと胸騒ぎがして様子を見に外へ。
行き交う自衛団員の一人を呼び止めれば
ヨハナの事が伝えられて、暫し声を失う]

そんな……

[宿に向かう道中でのヨハナの姿が浮かび
女は何か堪えるように柳眉寄せ目を伏せた。
案じていたライヒアルトやウェンデルの姿が過ぎり]

……あのとき、様子を

[見に行っていれば、とそんな事を考えるが
既に時遅く、過ぎ去った時間は戻せない]

(70) 2012/08/16(Thu) 18:06:33

彫刻師 カルメン

[ふるり、首を振るい女は自宅に戻る。
手早く必要な荷物を纏めて鞄に詰め込んだ。
アーベルから預かった宿の部屋の鍵を握り締め
エーリッヒから貰ったキャンディをポケットに入れる。

急ぎ足でゆく先は
少し前に出たばかりの宿。
其処ではノーラがヨハナの事を伝えている所だった]

(71) 2012/08/16(Thu) 18:06:45

彫刻師 カルメン

― 翌朝/宿の一室 ―

[宿の部屋で女は荷物を解く。
スケッチブックを捲り新しいページを開いた。
一度目を閉じると瞼の裏に浮かぶのは近しい隻眼の男。
ゆる、と目を開きペンをとるとその輪郭を描きかけて]

――…、

[ダメ、というかのように横に振られる首。
浮かんだ其れを打ち消してもう一枚捲る。
暫し考えて、フードを目深に被った旅人の
幼さを感じさせる金糸の女性の姿を描き出す。
澱みない白の中に佇む姿は写し鏡のようにも見える。
変わりなく描かれた姿を暫く見詰めてから
女は何処か物憂げに目を伏せた。

ゲルダの悲鳴を聞くのは、その少し後のこと**]

(72) 2012/08/16(Thu) 18:06:57

細工師 ライヒアルト、メモを貼った。

2012/08/16(Thu) 18:07:16

服飾師 エーリッヒ

─ 昨日/宿屋 ─

[周囲を観察するように見回していると、カルメン>>50と目が合った。
首を傾げられたので笑みを向けておいたが、何か声をかけたりはしない。
ただ、カルメンも何か様子がおかしいように見えて、後で声をかけようかと考えた。
尤も、その日は色々とすれ違ってしまい、声を掛けられず終いとなってしまったのだが]

[ノーラがヨハナのことを伝えに来た>>61のは日暮れ近くだったか。
その話を聞いて隻暗緑を円くする]

ヨハナさん……どうして……。

[こんなことになるならあの時点で探しに行くべきだったと、酷く後悔の念を抱いた。
けれどそれがヨハナの望みでもあったなら、引きとめても無駄だったかもしれないと、そんな風にも思う。
結局は悼むことしか出来ず、様々な想いを飲み込むように紅茶を飲み下していた]

(73) 2012/08/16(Thu) 18:23:10

服飾師 エーリッヒ

[ロミが部屋へと戻る時、ゲルダ>>36もついて行くのが見えた。
余程護りたい気持ちが強いのだろう。
同時に、人狼ではないと分かったのだから当然か、と言う意識も働いた]

[その後ブリジットが部屋に戻るまでは共に居て、部屋へ向かうのを送り届けてから宿屋を後にした。
リスがお腹を空かせてポケットで不満げにしている。
その様子に「ごめんなさいね」なんて言って苦笑を浮かべた]

(74) 2012/08/16(Thu) 18:23:14

【赤】 神学生 ウェンデル

― 夜半 ―

[小さな口をこじ開けた狼の手には、
抵抗の歯形が、薄く血を流して残る。
拳に感じる息は乱れ、首のあたりで鈍く折れる音がした。
上に乗ったシンが、心の臓を取り出すのに、
甘い香りが広がった]

 ン

[赤く脈打つ血塗れた贓物を
狼は人の手で受け取った。
弱く震え、血を流すのに、
口を大きく開けてかじり付く]

(*22) 2012/08/16(Thu) 18:24:27

服飾師 エーリッヒ、メモを貼った。

2012/08/16(Thu) 18:25:47

【赤】 神学生 ウェンデル

― 夜半 ―

 ――…ハ、
 うま、いなぁ

[酩酊したような声。
一口かじり付いた場所から更に血が溢れ
それを舐めとる。
他の臓器を喰らうシンへと、そのまま差し出した]

 旨い。
 若いから、なのかねぇ

(*23) 2012/08/16(Thu) 18:26:07

【赤】 神学生 ウェンデル


[麻薬の様に甘いと、
そう表現は出なかったけれど、

――人間だと。
印を持つ少女は、酷く甘美な血肉をしていた]

(*24) 2012/08/16(Thu) 18:32:56

小説家志望 ブリジット

―前日/宿屋食堂―

……。え?

[紅茶を飲んで、落ち着いて、うとうとと眠りに落ちかけていた頃の事でした。
美術商のお姉さん>>61が、団長さんの奥さんがもう戻って来ない事を伝えました。
見に行かなかった事を後悔する声、嘆く声、色んな声が上がる中、僕はただただ呆然としていました]

……ほんと、に?

[疑っていたわけではありません。でも信じられなかったのです。
さっきまで確かに生きてここに居た人が、もう居ないだなんてことが。
その後のことはよく覚えていません。
多分促されるようにして>>74部屋に戻ったのだと思います]

(75) 2012/08/16(Thu) 18:40:05

小説家志望 ブリジット

―翌朝/宿屋個室前廊下―

[目覚めは、昨日と似たようなものでした。
違ったのは、上がった声>>53が昨日よりも近いところで聞こえたことです。
僕は支度もろくにせずに部屋を飛び出して]

……。

[並ぶ個室の扉が一つだけ、開け放たれているのを見ました。
僕はその部屋を借りた人を知っています。一昨日、僕は彼女がそこに入って行くのを見届けてから、自分の部屋に入りました]

(76) 2012/08/16(Thu) 18:40:48

小説家志望 ブリジット

……。嘘、うそだよ、そんな。

[何が覚悟できたというのでしょう。
僕はまだ、少しも覚悟なんかできていなかったのです。
少なくとも、“その“覚悟は]

(77) 2012/08/16(Thu) 18:41:57

小説家志望 ブリジット

[覗きこんだ部屋の中には、昨日の朝見たのと同じ光景がありました。
いいえ、完全に同じではありません。役者が違っていました。
動かない身体を抱きしめるのは、団長さんの奥さんではなく、刺繍師のお姉さんでした。
そして、団長さんの代わりに]

……、ロミ……

[僕の友達が、そこにいました]

(78) 2012/08/16(Thu) 18:42:25

【赤】 神学生 ウェンデル

― 朝 ―

[そして狼は、獣のような悲鳴に目を覚ます。
歯がつけた傷は舐め、
いつの間にか治っていたけれど、
それが僅か、遅かったのは
知覚できなかった**]

(*25) 2012/08/16(Thu) 18:42:37

刺繍師 ゲルダ

―回想:腕の中の少女が生きていた頃―

[美術商の女性が報せた訃報>>61には、目を見開いて。
ガタン!と音を立てて一度椅子から立ち上がり、
呆然とした顔で暫く伝えた人物を眺めたのだった。

 ゆっくりと、自分の手を、見下ろす。
 震えてしまうのを、包んでくれたあの手。

自分がおそろしいと感じると言ったことよりも、おそろしいと思うことがあると、言っていた。
それを聞くことは叶わなかったけれど、自ら死を選び取るほど。
おそろしかったのだろうか、と、想いを馳せる。

彼女の手が震えを止めてくれたから、
自分のすべき事ができた、と思ったのに。

 だが結局言葉は、ひとつも発さずに
 見下ろした手をゆっくりと閉じて―――目を、強く瞑った]

―回想:了―

(79) 2012/08/16(Thu) 18:42:42

小説家志望 ブリジット

なんで、……どうし、

[問いかけようとして、口を噤みます。
刺繍師さんはぶつぶつと呟いていました>>54。それはとても聞き取り辛い声でしたが]

…… ころした?

[わたしが、と、確かに聞こえました]

……。

[僕は刺繍師さんが昨日言っていた事を知りません。
“呪い”の事も、友達のことを人間だと言っていた事も。
だから、その言葉は――いいえ、今はそんな事よりも]

(80) 2012/08/16(Thu) 18:42:57

小説家志望 ブリジット

……。ロミは……殺されたんだよね。
だったら、人狼じゃ、ないんだよ、ね。

[僕は振り絞るように声を出しました。
彼女を離さない刺繍師さんか、シーツを持ってきたお兄さん>>56か、それとも他か――聞いてくれるなら誰だって良かったのです]

だったら、……だったら、帰してあげようよ。
お父さんのところに、帰してあげたって、いいでしょ……!

[だんだんと語気は荒くなって、視界は昨日みたいにぼやけてきました。
僕は暫く、聞き訳の無い子供みたいに泣きじゃくっていました**]

(81) 2012/08/16(Thu) 18:43:35

小説家志望 ブリジット、メモを貼った。

2012/08/16(Thu) 18:45:45

服飾師 エーリッヒ

─ 翌朝/自住居穴→ ─

[今日もまた、起こされたのはリスの鳴き声でだった。
その声を聞いて、もはや嫌な予感しか抱かない。
身だしなみを整え、赤黒いものをつけたままのコートを羽織るとリスをポケットに入れて自住居穴を後にした]

[外に出て直ぐは特に異変らしき異変は見られず、ただ、畏怖の眼差しを向けられるだけだった。
向けられるものは気にせずに、候補者が集まっている宿屋へと真っ直ぐ足を向ける。
宿屋が程近くなってから、騒ぎを聞きつけて来たのだろう、自衛団員達が宿屋の中を窺っていることに気付いた]

何か、あったの?

[声をかけるとビクリとされたが、中から悲鳴と言うか、咆哮のようなものが聞こえたと言う返答を得られる。
それを聞いてすぐさま宿屋の扉を開け、中へと入って行った。
リスは尚も威嚇するような鳴き声をあげている]

(82) 2012/08/16(Thu) 18:49:34

服飾師 エーリッヒ

─ 翌朝/宿屋 ─

女将さん、何があったの?

[既に自衛団から聞いていたため、何かがあったこと前提に宿屋の女将に訊ねかける。
返って来たのは宿泊部屋の方から咆哮のような声が聞こえたと言うこと。
アーベルが様子を見に行ったと聞いて、エーリッヒもまたそちらへと向かった]

アーベル、何が……───   …ゲル、ダ?

[向かった時には既にアーベルはシーツ等を運んだ後>>56で。
ブリジット>>80がそこに居るのも見える。
彼が声をかけている部屋までやってくると、その中が視界に広がった。
ゲルダが物言わぬロミを抱いている姿>>57が見える]

(83) 2012/08/16(Thu) 18:49:45

服飾師 エーリッヒ

それは、ロミ…なの…?

[首があらぬ方向を向いていた。
その顔を確認すれば、口を開いたままのロミであることが分かる。
人狼に殺されてしまったのだと、ようやく、理解した]

ゲルダ、ゲルダ。しっかりして。
アタシが分かる?

[蹲るゲルダに近寄り、肩に手をかけて意識をこちらに向けようとする。
部屋の外ではブリジットが泣きじゃくる声>>81が聞こえていた]

(84) 2012/08/16(Thu) 18:50:03

刺繍師 ゲルダ

 ……か、か返、ぅ。
    ―――――あ、アぁ…


[現れたブリジットに向ける顔は、呆けたもの。
ゲルダは涙を流してはいなかった。
それが、不思議そうなものへと変わり、
やがてまたいつもの無表情へと戻る]


  ……?、

[現れたエーリッヒに肩を掴まれ、ゆるゆると顔を向ける。
焦点合わぬ目で見上げ、口を開いた]


  …こ、コシェバ、さん…、に、人間……
    ま、タこう、ヤッテ、死ゥ……

[うわ言のように、言葉を紡ぐ]

(85) 2012/08/16(Thu) 18:55:37

刺繍師 ゲルダ、メモを貼った。

2012/08/16(Thu) 18:56:51

服飾師 エーリッヒ

───……。

[焦点の合わない瞳>>85がこちらを向いた。
ショックが大きい様子のゲルダに眉尻が下がる。
また調べたらしいことを口にするのを聞くと、一度隻暗緑を閉じ、一息置いてから開いた]

そう……コシェバさんを、見たのね。

ねぇ、ゲルダ。
ロミが人狼じゃないと言うこと知っているのは、誰?

[自分以外に知るものは居るのかと、そうゲルダに問いかける。
ゲルダが昨日ロミのことを口にした時、エーリッヒはその場には居なかった。
そのため、自分以外に知る者で誰が居るのかを知らない]

(86) 2012/08/16(Thu) 19:03:13

服飾師 エーリッヒ、メモを貼った。

2012/08/16(Thu) 19:04:08

刺繍師 ゲルダ


[エーリッヒの声がじわりと染み込む。
それが意味のあるものであると理解した上で
内容が届くのには時間が掛かったが、
ようやく目が焦点を合わせ、隻暗緑を見た]


  ふ、ツウに話しタた、か、カラ、
  だ、ダレで、も…た、ブン。

    か、確実な、ナノは、
    こ、こコシェバ、サン、と、
  く、クヴェレ、さん…


         ね、ネェ、

[思い出してみるが、普通に話をしていたので。
誰の耳に入っていても可笑しくないし、
副長に彼女を連れて行くなと言った声は、大きめだったと思う]

(87) 2012/08/16(Thu) 19:11:33

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生存者 (5)

ライヒアルト
184回 残2396pt
ウェンデル
158回 残4081pt
アーベル
40回 残7885pt
カルメン
42回 残7571pt
ノーラ
129回 残3923pt

犠牲者 (4)

ギュンター(2d)
10回 残8582pt
ロミ(3d)
67回 残6826pt
ブリジット(5d)
35回 残7973pt
エーリッヒ(6d)
136回 残4582pt

処刑者 (4)

ヨハナ(3d)
58回 残6801pt
ベアトリーチェ(4d)
30回 残8144pt
ゲルダ(5d)
21回 残8437pt
ミリィ(6d)
50回 残7295pt

突然死者 (0)

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