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[今ならまだ引き返せる?
そんなこと思ってしまうから
早く
早く
早く
ぎゅううううううううう うううううう ううう うう]
[笑顔で…笑顔で……ああ、手に力篭っちゃう、だめなのに。
片手がイチお姉さまの手に…、傷つけちゃったかな?
ごめんね、イチお姉さま。
なんでも綺麗にって難しいよね。
すごい、苦しいの…涙とか、とまらない。]
ああ・・・うっ……
[声もなんかよくわからないのでてるよ。
えっ?もう片手なにしてるかって?携帯をぽちぽち、操作してたよ。
手つきすごいおぼつかなくて、画面よく見えないし。
難しいな。イチお姉さまは必死で気づいてないかな?
ああ、なんか考えるのだんだん つらく
でも、まだ まだ ]
[遺体をそれぞれの部屋に寝かせる方法もあるが
眠れるかどうかは別にして
隣に遺体が眠る状態が出来るのを避けるため
一箇所に安置しているのだろうと思う]
――…そうそう。
寂しがりみたいだから、ね。
[懐かしむような声でPecheに頷き
奥の部屋から廊下に出た。
ぱたん、と扉を後手に閉めて視線を下げる。
Pecheの素足が、寒そうだな、と思った]
布団より先に靴を持ってこようか。
広間のほうに、あったはずだよね。
―空室―
[つねった手はあっさり離れたが]
……つかさ、この際言うけどなんなの。本当なんなの。
こっちが心配して声掛けても大丈夫、無理してないの一点張りだし。
そのくせキャパ越えるまで抱えて挙げ句壊れかけるし。死んでもいいとか言うし。とか思ったら昔の男の愚痴言い出すし。
全然オレのコト信頼してくれねーし。そりゃネット上でしか付き合いなかったけどさ……
それにネットの時よりノリ悪いし。つーか本名まで男女紛らわしい感じで被るとかマジなんなの。
[最後は関係なかった]
よし、終了!
[一方的に言い切って、口を閉じた]
─ 集会場外 ─
[krutを見据える目はそのままにしていたから、こちらの言葉への変化>>203にも気付くことが出来た。
先ほどまでと違い、動揺が見えたように思えてこちらの眉も微かに動く。
マリーと親しそうには思えなかったから、ichininoを案じているのだろうか。
それとも他に理由があるのか、そこまで読み取れるわけもなくて。]
あぁ。
お前が、アズマにしたのと同じことを。
12さんが、するって決めたんだ。
[事実を、もう一度口にした。]
[イチお姉さま最期にいいものみせてあげるよ。
携帯を開いて、イチお姉さまの手に画面を一回押し当てて、ピッて選択完了♪
そのままイチお姉さまの顔の前に出したよ。
見えにくい?ごめんねイチお姉さま、ほらもっとよく見て。イチお姉さまの顔近づけるよ、ホラ見えた?
見えたよね。この画面、イチお姉さまも何度か見たことあるはずだもん。よーくしってるものだよ。ホラ見て。
ゲームの画面。
見慣れたシステムメッセージ。
赤い窓。
選択するところに、ほら知ってる人の名前が見えるでしょ?
laurusって、お姉さまが決定ボタン押したんだよ。がんばって生き残ってね。
ズット ワスレナイデネ ワタシノ コト アハハハハ
ああ、えがお むりだよ これ くるしい
もぉ みえな きこ え ]
……仕方ないじゃん。
二年ぶりの復帰戦が超リアル人狼で、霊能のお仕事って言ったら、人が死んでなんぼで。
ふつーに笑ってたら、その方がよっぽどだろってば。
……まあ、バカ男の記憶に巻き込んだのは、悪かったけど、さ。
思い出しちゃったんだから、仕方ないじゃない、か。
[その部分をいう時は、さすがにぽそぽそ声になったが]
…………それと。
信じるの押し売りは、負担になるんだぞ。
だから、やりたくないんだ。
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