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誰も、逃げられないのか、終わるまで。
[ぽたりぽたりと、赤い雫は旅人の胸を濡らす。けれどその赤は、白い大地を染める事は無い]
いたい…
[思い出したように呟いて、胸を押さえると、旅人は屋敷の方へと歩き出した。次に誰が死ぬのかを、見届けるために]
/*
この 期待を裏切らない反応
この 男前っぷりwwww
wwwwwwww
おそろしいwwww
新年からこんな恐ろしい思いをするとは思わなかっtt(
…あ …
[引き止めたことで、彼を寒い廊下に待たせてしまう。
今更このままでいいとも言えず、大急ぎで支度をした。
いつも結んでいるリボンが少し曲がったのは、その証だ。
本人からは見えないから、良いといえば良い]
うん。
…さっき、ユリアンに言ってしまったと言ったでしょ?
ライヒアルト修道士が、シスターを人といったと聞いた。
彼はそれを信じて疑わない様子だった。
私は…それを黙って見てはいられなかった。
シスターは人かも知れない。
けれど、ライヒアルト修道士は違う。
少なくとも私からは、何か違う。
だから…もしかしてと思って。
[追求の手が止めば安堵する。
見惚れ視線泳がせた以降は、おかしな様子は見せなかった]
ユリアン、か。
昨日は色々あって気落ちしてたみたいだけど――…
[案じる色がほんのりと滲む。
少しだけ考える間を開けて]
疑われて落ち込んだら俺が慰めるよ。
[他愛ない軽口めいた響きでクロエに笑いかけた]
───違ったけれど、ね。
[ひょっとして、自分の力こそが違うのだろうか。
やはり何か勘違いをしているのかも知れない。
所詮夢なのではないのだろうか。
一度退けたはずの不安に足元を浚われそうになって、
気付かれないように僅か、瞳を伏せた]
…ユリアンも人狼を探すって。
おかしな真似をしたら撃つと言われたよ。
[恐怖を苦笑に紛らわせて笑った。
人狼を探すということは、人が人を殺す可能性を孕む。
ハンスがどうであったのかをクロエは知らない。
耳にしたローザの言葉は、未だ意味を成して繋がってはいない]
ふふ。その時は…アーベルの新作の話を聞かせて。
[それが一番いいと、笑み返す。
日常の会話が恋しかった。心からそれがいいと思った]
/*
ベスは多分しばらく喰われへん。
喰われるんは、エイリがおらんようなった時か、衝動に負けた時やろ。
アベルさんは喰われぇ可能性高いやろかねぇ。
うちも喰われやすぅ気ぃはすんねけど。
ただ縁故薄めなんばっかやのがなんとも。
うち落ちて動くとこどこやねーん、っちゅーね。
まぁ先ずは壊れポイント作らんと←
そんなに急がなくても良かったのに。
[あまり間もなく戻ったクロエにそう言葉を掛ける]
ああ、ユリアンから聞いたんだ。
俺はカルメンからその話を聞いた。
――…そうだね、それを聞いていたなら
気になるのは当然だ。
[彼女の立場なら己はどう動いただろうと考える。
考えた結果、彼女を信じたいと思う気持ちは強まる事となる]
ライヒアルトは、何者なんだろうね。
[お伽噺を思い出しながら呟く。
クロエの言葉が真実であるなら重なる存在があるが]
――…二つの護り手の一つ。
闇に潜む牙を護り、生かさんとするもの、なら。
シスターを守ろうとした、とも、考えられるが。
考えすぎかな。
[自嘲するように口の端が歪む。
クロエからユリアンの事を聞けば常の笑みに戻り]
そ、っか。
昨日のあれは有言実行だったんだな。
相手は、キミじゃなかったけど。
[旅人の事を思い呟く。
今のところ、ユリアンの行動に違和感は感じられなかった。
依頼主の一人であるからという欲目が皆無とは言えないが]
そんな事ならお安いご用さ。
[新作には二つ返事で引き受けた]
じゃあ、そろそろ行こうか。
[クロエと共に歩もうと声掛ければ
彼女の髪を束ねるリボンが少しだけ曲がっているのに気づく]
ああ、少し、じっとしていて……
[次いで囁くように願い彼女との距離を縮める。
向かい合う形のまま耳の後ろへと伸びる右の指先。
リボンをちょいと摘み整えようとする]
[そんな遣り取りの後、それぞれの個室を訪ねる。
返事なき部屋の扉を開けるのは躊躇われたから
血臭や血痕など明らかな異変がない限りは
諦めて他の場所を探す事にした]
外もみておくか。
ギュンター殿が襲われたのも、外だったから。
[ぽつと理由を紡いで、玄関から外に出る。
屋敷の外周、ギュンターの倒れていた場所、と見てから
彼を埋葬した庭へと足を向けた]
[ドアを閉めようか一瞬迷って中途半端にして幸いだった。
下手に勢い良く開け閉めしたら、外のアーベルが危ない]
…だって、引き止めたし。
[文字通りばたばたと支度を済ませて、眉を下げる。
普段仕事では見せない慌てぶりに、情けなく肩が落ちた]
…うん。でも、辛かったと…思う。
[懇願するようなユリアンの言葉の響きを思う。
出来ればしたくないと心を聞いた気がして、目を伏せた]
そうだね。まだ寝ているかも知れないけど。
[それならば無理に起こすこともない。
疲れきっているだろうことは、自分の身に置き換えても分かる。
それでも心配なのも間違いないから、アーベルの提案に頷いた]
[ミリィの部屋から返事はなかった。
けれども彼女も、
ベアトリーチェとローザの看病と続いて疲れているのだろう。
そう結論して、無理にドアを開くことをしなかった。
外へと踏み出せば、冷え切った朝の空気が肌を刺す。
付け加えられた理由が悲しかった。
反論はなく、共に外へと向かう]
/*
クロエかわいいなぁ。
ってか、俺、クロエにかまってもらいすぎだな。
さらっと流してくれていいのよ、ってなる。
クロエの残りPTが><
―昨日―
うん。
あたし、エリお兄ちゃん大好きだからね?
[雪嵐と比べ、感情の薄くなってしまった慕っている人>>52を見上げながら、二重の意味を込めて思いを口にする。
それと共に少女の頬は徐々に朱に染まっていったが、どうとられただろうか。
反応がどうであれ、広間の暖炉近くで考え事しながらを大人しく暖まっている。]
[アプフェルクーヘンとホットミルクが運ばれてきた時は、幸せな表情となって食べ始め。
ゆっくりと味わうよに食べ終えた後。
真剣な眼差しで。先程考えていた事を、口にしようと開く。]
……あの、さ。お祖父ちゃん…いなくなっちゃった、けど。
[祖父に身に起きた事を口に出すと、涙目になる。
だが生きている祖父に、もう会うことが出来ないのは理解っている。]
花壇に植えた春を告げる花が咲いたらさ。
一緒に見よう?二人で。 ……だめ?
[きゅぅ、と仔犬のように上目遣いでエーリッヒを見上げたが。
少女の口にした言葉に、青年はどう返しただろうか。]
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