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─ 前日/広間 ─
[向けられる言葉と、その後の反応と。>>109
そこにこもる想いは知るや知らずや。
感情の薄れた翠には、それは浮かばずに]
はい、はい。
何度も繰り返さなくていいよ。
[相変わらず、あやすような態度のままでこう言って、厨房へ。
ケーキとミルクを用意して戻り、幸せそうな表情を横目に手に取るのは、テーブルの上の御伽噺の本]
……御伽噺の『幻燈歌』、か。
[呟いて、目を通していく。
今まで、遠ざけられてきた伝承。
描かれる挿絵の月は紅く、その下で哂う黒い狼の影共々、禍々しく描かれて。
対して、蒼と朱の花に取り囲まれた白き衣纏う者たちは神々しく。
神のいとし子と歌われるに足る姿に描かれていた]
……双花聖痕……神のいとし子。
ベルさんが、蒼のしるしを持つもの、か。
[ぽつり、と呟く。
先にここで、言葉を交わした時の態度を、思い起こして]
……受け入れてる、って、事なのかねぇ、あれは。
だと、したら……。
[喰らうのも構いはしないのか、と。
銀の獣の思考はごく自然に、そちらへと流れていた。
それに対する疑問などは、浮かんではいない。
生きるために喰らうは当然、と。
銀の獣にとっては、それが真理だから]
─ 前日/温室 ─
[あたたかさが戻ったのは、刹那のこと。
翠はすぐにまた、感情を失した平坦ないろを織り成して。
しばらくはそうして付き添っていたものの、ベアトリーチェが落ち着いた頃合いを見計らい、その側を離れて二階にある温室へと足を向けた]
……あー……。
どたばたしてて、水遣り、サボってたから、なぁ。
[温室の中の彩りは、いつの間にか一部が翳っていて。
幾度目か、苦笑を滲ませた後、その世話に動き出す。
そうする事で、しばしの間。
幾つかの現実から、目を逸らす時間に浸ろうと。**]
―翌朝 外―
[声が聞こえてきたと思う場所に、着き。
目に入ってきた状況に目を瞬かせ。]
……ロズお姉ちゃん。ミリィお姉ちゃん、どうしたの?
[そっと問いを口にする。
何故か、良くないことが起こったような。
そんな気がしたから。]
…嘘。な んで、誰に…?
昨日、お祖父ちゃんとおじさん、死んだのに。
今日は、ミリィお姉ちゃんなの…?
[端的に告げられた事>>124に眼を見開いて、じわりと目に涙が溜まる。
昨日ライヒアルトが広間で話していた内容を、
自室で休んでいた少女は知らない。]
……ん。
[ローザから伸ばされた手についた紅>>128に、躊躇ったものの。
いつも小麦粉などを運んでくれて、甘えさせてくれる人を言葉以外で安心させたくて。
こちらも手を伸ばして、ぎゅ、と握り返した。]
[そん方法頭に思い浮かべて顔顰めとったら、ベスのちっさい手ぇがうちん手ぇ握ってくれた。
ちょっとだけ、気ぃ解れてくんが分かる。
雪ん中で冷たいミリィ触って冷えてた手ぇが、ほんわかあったまるんを感じた。
そん後は皆で屋敷戻って、ミリィを部屋に連れてってもらう。
運ぶんは完全にアベルさんに任せてもうた。
うちは2階に上がらんで、広間に向かってん。
ベスが他んとこ行くゆぅんやったら、握った手ぇ離したった。
広間に誰かおったんならミリィんこと伝えて、暖炉ん傍行って薪追加しながら身体あっためる。
頭ん中では、どないしたらええんやろ、ってずっと考えとった]
[ぽろと少女の目から涙があふれていって。
はっきりと人狼>>130と口にしたローザに眼を瞬かせる。]
じん、ろう……?
お姉ちゃん。それ…
[御伽噺なんじゃ、と言おうとした言葉は続かなかった。
身に宿る朱花が。
目覚めきらぬとはいえ、それを口にすることを許さなかった。
室内に戻ると、ローザと共に広間へと移動して。
一緒に暖炉の傍>>131で体を暖めている。]
― 広間 ―
…いるの?本当に。
[ミリィの遺体がどんな状態だったのかは知らない。
ローザからの問い返し>>133に、なんとか質問を絞り出して。
彼女が知っている事に、耳を傾ける。]
─ 自室 ─
[二つの死を目の当たりにして。さすがにもう、ぐっすりとは眠れなかった。
厨房から持ち出したパーリングナイフを枕の下に入れ、毛布を被り目を瞑るが。小さな物音がするたびに「恐ろしいなにか」が部屋に侵入してくる妄想に襲われ中々寝付けない。
寝入るのが遅くなる分、すぐには目が覚めない。アーベル達が部屋の扉をノックしたことにもローザがミリィと呼ぶ声にも気づかず。
目を覚ました時には、とうに日が昇っていた。]
…………。
[黙々と服を整え、布で刃を包んだナイフを腰紐に差す。そしてそれを隠すように上着を着て、階下へと。]
―個室―
[男は己の借りた個室で、椅子に腰掛けていた。
閉じていた目を開く。部屋の中はいつもと変わりない。
机の上に置かれたバスケットが、中身を一つだけ減らしていた。昨夜の食事は広間では取らなかったらしい]
反応は無し。未だ知らぬか、己の身可愛さか。
立ち向かう気が無いと言うなら…… 気は進まないが、次の手段を取らざるを得まいか。
その為には誰かを犠牲にせねばならない、が。
[丁度ノックの音が響き>>84、椅子から立ち上がる]
……何か用かね。
[その表情に疲れを滲ませながら応じた。
安否を確かめる為にだと言われれば頷きはしたのだが]
すまないが、もう少し休ませてくれ。
少々気分が悪い。
[そう言い置いて、止められなければ再び扉を閉める。
その後響いた悲鳴にも反応はせず、男が部屋を出た時には、どのくらいの時間が経過していただろうか]
─ 前日/温室→外 ─
[温室で、花の世話をするのを口実に、その日は殆ど人と接する事をしなかった。
こうしてこの場所に引きこもるのは昔からよくやっていたから、特にその行動を疑われることもないだろう、という読みもある。
そうして、意識をコエを聞く事に向けていた。
高まる昂揚と衝動に揺らされるナターリエの様子が気になっていたから]
……ん。
[人が動く気配を感じたのは、月の支配する時間となってから。
ふらつくナターリエと、その後を追う気配と。
双方に気取られぬよう、銀の獣もその後を追い。
幼馴染が狩られる様子>>*14に、今は仄かに紅く染まった瞳を細めた]
……御伽噺の、幻燈歌に謳われる、双花聖痕、みつけた。
ヒトを導くもの……あれ、きっと、邪魔になる。
だから……。
[喰らってしまおう、と。
言葉にはせずとも、その意は伝わるか。
双花が誰か、問われたならばためらう事無く]
ベルさん……鍛冶師のアーベル。
手に、蒼い花が、咲いていた。
[淡々と、その名を告げていた。*]
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