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―広間―
[躊躇う事は無かった。
人を刺そうと言うのに、何の躊躇いも。
ニキータがこちらを見ていたかは、長い前髪に隠れて見えなかった]
――…っ!
[一息で、ナイフを抜き去り、ニキータの身体に差し込む。
それに呼応するように、ニキータの手元が動き、そこからナイフが引き出される。
構わず、深く抉る様にナイフを動かすけれど、その間にこちらも手傷を負う。
互いの血が滴る。
利き腕に鋭い痛みが走る。
踏鞴を踏んで後ろに下がったとき、ニキータが崩れるのが見えた。
長い様で、ほんの一瞬の短い出来事]
[誰を。
誰を選ぶにしても今の自分には手を掛けられない。
ナイフは部屋に置いたままだ。
アリョールが動いたのが視界に映って、はっとした]
……!
[飛び散る赤が、アリョールが手にかけたのだと言うことを示していて、持っていたカップをテーブルに落す。
はっとしてイヴァンを見た。
彼は、信用していたから。]
アリョール!
ニキータ!
[ アリョールのナイフがニキータの命を奪いさる。]
!
[ 崩れ落ちるニキータに一番早く駆け寄ったのは、誰だったろうか。
ヴィクトールも駆け寄るも、直ぐにもう亡くなっていることには気付いただろうし、先に駆け寄った者がいればそちらからも知らされる。]
―広間―
[僕が、という声が聞こえる。
周りを見ていた視線が、ヴィクトールに固定された。
何を言っているのだろう、と。
そんな事はさせないと、ぎりっと奥歯をかみ締める]
俺がやる
[引き継ぐように言葉を受ける。
だからか、アリョールの動くのに気付くのが遅れた。
ベルナルトとタチアナの話も、殆ど耳に入っていない]
――…アリョール
[ニキータが崩れ落ちる。
血のにおいが広がる。
何か言おうとして言葉にならなかった]
[崩れ落ちたニキータは、もうそれほど長くないことが知れた。
ふと頭の中に甦るのは、母の言葉。
「覚えていて」
「死んだ人狼からは甘い果物の匂いがするのよ」
何度か聞かされた言葉。幼くて忘れてしまっていた。
ニキータの体からは、そんなものは匂わない。
アナスタシアと同じ、血臭だけだ]
―広間―
[ニキータと話していたイヴァンが誰よりも早くこちらへ駆けつけたようだった。
その気配を、利き腕を抑え、荒い息を吐きながら感じ取る。
若干意識がはっきりしない分、それが本当だったかは分からないが。
駆けつけた誰かが、ニキータの死を示したようであれば、掠れた声で呟く]
守りたい、相手が居るのなら――…早く、覚悟を決めた方が良い。
自分で動かないのなら、
他人の選択肢、に。
巻き込まれるだけだ――…。
[崩れたニキータへと、視線を一度向ける。
動かないのだろう。もう死んだのだろう。
それをちらと確認すると、アリョールの方へと彼は近付いた]
……大丈夫か?
[問いかける声は、少し、最初だけ掠れた]
ニキータ、さん……。
死んでしまったの?
[真っ先に駆けたのはイヴァンで。
フィグネリアはその場から動けなかった。
ヴィクトールが走り寄るのも視界に映る]
……ニキータ、さんは……人狼じゃ、ないわ。
たぶん。
[理由を問われたら。納得してくれそうな理由は何もない。
匂いがしないと言ったところで、わかっては貰えないのだ。
何より、自分自身でもその言葉が本当だったのかどうかわからないのだから]
ヴィクトールは、 タチアナ を投票先に選びました。
ヴィクトールは、 フィグネリア を能力(襲う)の対象に選びました。
ヴィクトールは、 タチアナ を能力(襲う)の対象に選びました。
[その「もしかしたら違うのでは」、を口に出す前に。
その場に響く叫び声と、迸ったものの香りに気付く。
顔を向ければ確かに其処には、染める血の色と
地に崩れ落ちたニキータの姿があって――。]
…………、
[脚は、動かない。駆け寄ることはできない。
その惨状から咄嗟に目を逸らし、息を吐いて。
近くに居る筈のタチアナへと、暗い色帯びた瞳を向けた。]
―広間―
[吐く息が微かに熱い。
痛む右腕を持ち上げて、唇を指で叩く。
生温い血液が、唇に付いた]
痛い、が。
動くなら、大丈夫なん…だろう。
[少し、血溜まりから離れ、壁を背に腰を下ろす。
気怠げに視線を上へ向け、アレクセイを見る]
――…頭が、大丈夫か、ということなら。
それについては、君自身で判断してくれ。
[頭を撫でる手を思い出す。
自分が眠ってしまった事を証明する、その動作。
もしその後、彼がどこかにいっていたとして、自分は気付けなかっただろう。
死者を判ずる者が、フィグネリアなら。
そしてタチアナのあの言葉は。
アリョールは、違うのではないかと思っていた。
誰が人狼なのかの答えは、すぐ傍にある]
[ベルナルトに、小さく頷きを返した時に、血の匂いを感じて。
イヴァンの声と、血の匂いに視線を向ければ]
――っっ
[倒れたニキータの姿に、口元を抑えた。
アリョールが怪我をしているのを見れば、なにがあったのかはなんとなく判って]
どう、して……
[もっと、ちゃんと言えばよかったのかと、蒼冷めた顔でただ、その様子を見ていた]
[偽善者は嫌いだ。
そうだと感じたから害意を向けた相手。
近くあれどナイフは持ってきてはいなかった。
無論、ナイフなど無くとも死に至らしめる方法は知っているから
持ち歩かずとも良いだろうと思っていたのもある]
……。
[アレクセイの声が聞こえて、はっとする。
彼が大事とする相手と知りながら
害意を抱いた事に対して苦いものがこみ上げる。
嫌いなのは自分自身。
村で生きる為に波風たてぬよう偽善的にいきていた己が嫌いだった]
[ やがてニキータの遺体はシーツに包まれることになる。
遺体を地下室へ運ぶ段階になれば、恐らくはイヴァンが名乗り上げただろうか。
もし一人でと言えば見送り、
数人でとなるなら、後程運ばれただろう。]
――ニキータ、は……ちがう、のに……
[うめくように、呟く。
もっとちゃんと、言っておけば。
――そうすれば、なにか違ったのだろうかと。
イヴァンへと視線を向け。
ふるりと首を振った時に、ベルナルトの視線を感じて瞳を向けた]
……――わかっていても、意味なかった、わね……
[口元に、皮肉な笑みが浮かぶ]
[動けぬままニキータへと視線を向ける。
彼のいるはずの場所に、アリョールの姿が見えた]
―――…、な、…
[何を、とあげた声は広間のざわめきに掻き消される。
崩れるニキータの、長い髪が遅れて落ちるが見えて
駆け寄りその身体を支えようと手を伸ばす]
ニキータ…っ、嘘、だろ。
[アリョールのナイフが抉った傷口からは
命の源である赤が流れ出していた。
くらりと目眩を感じるのは、その色が苦手だから。
両親の死と己の生への否定を、思い出すせいだ。
堪えるようにきつく眉を寄せた。
血が溢れるのを止めようとその手は傷口へと宛てがわれる。
あたたかな感触、傷は思いのほか深いのか手の隙間から零れるばかり]
―広間―
怪我だ、馬鹿。
[頭が、なんていうのに、一言で返す。
見上げてくるアリョールの視線を、しっかりと合わせて]
――手を出せ。手当てする。
使えなくなったら、本を読むのにも障る。
[イヴァンにかける言葉も今はなかった。
ニキータに対しての感情は、何を言ってもかわるものはないのだろうから。
深入りしないほうが良い。
そうでなければ、
誰も殺せなくなってしまう]
[拳で小突かれたような軽さを感じた時には遅かった]
[さらりと視界を流れて行く長い髪と、明瞭な顔立ち。
誰に何をされたのか、今更に理解する。
しくじったな、と他人事のように過る思考。
視線はアリョールよりもイヴァンを捉えて
――口の中にひどく苦みを感じる。
彼の目の前で無抵抗に死ぬわけにはいかない。
焼けるような熱さが、血の気と共に引いて行く中、
繰ったナイフは彼女に手傷を負わせるくらいはできたろうか]
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