人狼物語 ─幻夢─

91 白花散る夜の月灯


司書 ライヒアルト

……そっか。
あのひと、も、大丈夫、か。

[呟く声には、安堵の響き。
そこに、人ならざるものを見つけずにすんだ、というものが含まれているのは気づかない──気づこうとしない。

欠落した記憶──意図的に拒絶した過去が、人狼を見出す、という『務め』を恐れさせている事。
かつて『導の聖歌の紡ぎ手』と称された青年は、そこから目をそらして一つ、息を吐き、それから]

……ん?

[改めて、聖堂の中を見回して。
その異変に、気づいた]

(48) 2014/01/16(Thu) 10:17:16

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