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[片腕をそっとはずして、][頬に触れさせる]
私は、あなたには、生きていてほしい
それでも……
[言葉を、飲んで]
あなたが、死にたいなら。
あなたが、死ぬなら。
ほかの誰にも、あなた自身にも、
あなたを殺させたくない……
[微笑む]
[いつもなら怒鳴りつけそうな状況。
それでも、そういう意識は働かなくて。
蒼の花が伝える激痛に、感覚が麻痺しているのか。
他に理由があるのかは、定かではないけれど。
ぼんやりとした意識が、状況を容認している事だけは、明確だった]
あまい
[そっと][口唇に上らせて]
[月はまだないけれど]
[微笑んで]
[再び、腕を回して]
[体を抱えあげる]
[そしてベッドに、その体を寝かせて]
[自分が移動したのを感じて。ああ、窓辺に座り込んでたんだっけ、とふと思い出す。
身体を浮かす熱は、蒼の花のもたらすものかそれとも、と。
ぼんやりとした思考を巡らせつつ。
じっと、見つめて]
[じっと見つめられれば苦笑して]
[その口唇を][今度は][重ねる]
少し、外に、いってきますね
後で、戻ってきます
[小さくささやいて、*部屋を出る*]
―→自室―
[特に逆らう事もなく、そのまま受け入れて。
囁かれた言葉に、小さく、ああ、と頷く]
……。
[何か、言いかけたけれど、言葉にはならず。
ただぼんやりと、*出て行く背を見送った*]
[そっと][頬に][口付けて]
[落ちたままの腕を][咥えた]
[あまり強くならないように]
[傷つけないように][そっと]
―→一階―
[裏口から外へ出る]
[ここから入った][自分をおいかけていただろうハインリヒは?]
[まだ森の中だろうか]
[壊れてしまったのだろうか、と思う]
[そっと][白い雪に、少女の体を横たえる]
本当は、棺に入れて
[言いながら、スコップを取る]
[自衛団たちからは離れた場所で][サクッ][雪を退ける]
[人の力ではなく][狼の力が馴染んでいる]
もっと、安らかに眠れるように……
したかった
[掘り進める][土が回りにたまってゆく]
[それでもずっと][深く深く]
[そして掘り進められた穴の中に]
[少女を横たえる][額に口付ける]
……私も、すぐに、逝きますから。
[微笑んで][土を][被せる]
[祈って]
[そっと天を見る]
……月
[今日も][疼く][ほしいと]
[それを手のひらを傷つけておさえ]
[*踵を返した*]
―裏庭→エーリッヒの部屋―
投票を委任します。
教師 オトフリートは、小説家 ブリジット に投票を委任しました。
教師 オトフリートは、研究生 エーリッヒ を能力(襲う)の対象に選びました。
―集会所・裏―
[少女が雪を踏んでも、痕は残らない]
[あるのは、誰かの足跡だけ]
[知らないだれかの]
[知らない?]
[知っている?]
[――誰だっただろう]
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