情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
―集会所の外―
[7、8歳くらいの金髪の少女が何かを抱えてやってきた。
女の子は頻りに辺りを警戒していたが、
誰もいないとわかるとそっと腕に抱えていたものを地面に下ろした]
『さあ、ジョン。
いつも閉じ込められていて辛いよね。
この時間、大人達はミーティングで出払ってるから、
ちょっとくらい研究室抜け出しても大丈夫、見つからないよ』
[女の子がそういうと、地面の荷物は返事をするかのように「わふ」と吠えた。荷物――いや、小型の犬は女の子のあとをついて回る]
『ジョン!折角だから、思い切り走り回ってきなよ。
こんなチャンスめったにないんだから!』
[と少女は言うが、ここまで慕われて万更でもない様子]
[一人と一匹はあちこち走り回り、もつれるように雪上を転がり回る]
[しかし女の子は気付いてなかった。
「ジョン」と呼ばれている小型の犬、いや獣が、
ときたま女の子のほうをじっと見ていることを]
[普通の犬では有り得ない、
虚無の闇を思わせる真っ赤な瞳で]
[唐突に女の子と犬の姿が消えた。
まるではじめから存在しなかったように]
[二人が走り回っていた場所には、
新雪が降り積もり、足跡一つ*ついてはいなかった*]
―一階・厨房―
[僅かな呻き声を上げて目を覚ます。
目を開けて最初に目に入ったのが食器棚で。
思わず首を傾げてから思い出す]
…ああ…俺、また…
[少し周囲を見回せば裏口の扉が見えて。
それで想像がつく]
…運ぶつもりが運ばれた、か。
何してんだろ、俺…
[片膝を立て、緩く抱いて額を押し付ける]
[溜息を吐き出しながら目を閉じて]
[目蓋に映るのは]
[昨夜の]
―――っ!
[全身の骨が軋むような錯覚。
咄嗟に抱いたのは痛みを訴える体か、懐のそれか]
……………ぃ……って、ぇ……
[かなりの間の後、ようやく声を絞り出し。
急速に失われた体力を補うように*眠りについた*]
/中/
△と云われるとどうしても木馬な気がする俺はもう死ねばいいと思う。
…■にしない?木馬はすっげぇやだ(まがお
壁|・)o〇(*業務連絡*
まとめのほうに、相談用のページ新設しましたのでご活用をー。
http://werewolf.rash.jp/?%a3%b1%c2%bc%a1%a6%cb%a2%cb%f7%a4%ce%cc%b4%cb%c2%a4%ae%a8%a1%b8%b8%cc%b4%bb%ee%b8%b3%c2%bc%a8%a1%2f%a5%e9%a5%b9%a5%c8%c5%b8%b3%ab%c1%ea%c3%cc%a5%da%a1%bc%a5%b8)
―森の中―
[目を開く]
[冷たい][雪が]
[おいてきてしまった少女のことを考える]
[埋めてあげればよかった][そう思う]
[おいてきてしまった少女のことを考える]
[彼女は、きっと][幸せになるだろう]
[だから逃げて]
[ここから]
[昨日のささやいた言葉を][判ってくれただろうか]
[月ではない][陽の下で]
[爪だけを]
[狼のものに]
[そっとそれを][集会所にはにおいは届かないだろうと]
[風向きから判断して]
[自分の手首に*押し当てる*]
[彼の部屋は、未だ少女が、赤い海に沈むままだろう]
[机の上に、二冊の本]
[使い古した辞書と][まだ空白のある日記]
[日記の中には、とりとめのないことも書いてある]
[子供たちに、文字を教え始めた時のこと]
[一人で暮らし始めての生活のこと]
[義母が自分を見ても叫ばなかった時のこと]
[そして]
[この集会所につれてこられた時のこと]
[仲間がいたこと]
[守ると、約束したこと]
[幼馴染も守ろうと]
[それが][だんだん][月の話に]
[かれらがしあわせになるようにとねがう言葉]
―ニ階・イレーネの部屋―
[ランプの灯火はゆらゆらと揺れて次第に小さくなって]
[それと共に彼女の姿は薄く][幼い少女へと変わっていく]
[さらさらの長い銀の髪を靡かせて]
[大きな瑠璃色の瞳をきょろきょろと動かして]
[暖かそうなコートを翻して扉から出て]
[ふいと焔は消え彼女の部屋に静寂と暗闇が訪れる]
[きっとすぐに狂ってしまう]
[今までとは違う]
[大切な二人を手にかけてしまう前に]
[死んでしまいたい]
[あの日に死んでいればよかったのに……]
[触れていないのに、扉は通り抜けられる]
[少女はそれを疑問に思うこともなく]
[年は十にも満たないだろうか]
[あどけないかお]
[あかい海に足を踏み入れて]
[くすくすわらう][たのしそうにわらう]
─二階・個室─
[夢に揺られる。
ぼんやりと。
4年前の『事件』。
閉ざされた場所に、閉じ込められた者たち。
確か、何かの合宿で。
最初の犠牲者は引率者で。
……それから、全ては始まった]
[ついこの間まで一緒にはしゃいで、ふざけあっていた者たち。
それが、お互いを疑い合い。
そんな中。
『神の祝福』とされる『聖痕』を持つ自分ともう一人は、状況をまとめる者とされた。
まとめる者──否。
『導く者』に]
[もう一人は、ごく自然にその立場に立ち、自分はそれをサポートしつつ。
仲間たちを『生きるために』殺して。
同時に、仲間たちも殺されて。
減って行く人数。
やがて、朱の聖痕を持つ者は、無残な姿を晒し。
彼を、手にかけた者を見てしまった時。
自分の中で、何かが、壊れた]
[どうして、と。
問いを投げた覚えがある。
その問いに、返り血を浴びた少女は。
微笑んで、何も、答えなかった]
ん……。
[目が覚める。
傍らには、温もり。
真白の仔猫。
首の黒いリボンは、形見。
護りたかった者の]
……く……。
[異常な気だるさは、病状の悪化と聖痕への反逆による衝撃のどちらなのか]
……薬、飲んでねーもんな……。
[こぼれるのは、自嘲の呟き]
[でも][お母さんも][お父さんも][違ったの]
[いたみより][くるしみより][きょうふより]
[わたしの心配をしていたの]
[わらいごえが止まる]
[机の上の日記に半透明の手が触れる]
[捲ることすら出来ないのに、その内容は理解出来たのだろうか。
首を、傾げて]
なんで、殺しちゃいけないの?
[稚い疑問の声が零れ落ちる]
[左の手で、右肩の蒼い花を撫でる]
……これに殺されるのと、自分で死ぬのと、誰かに殺されるのと。どれが一番ラクなのやら……。
[苦笑する。ふと、二階に戻る時に見た居間の様子が蘇って、消えた]
……ルーツィア。
あの時、お前に……お前に喰われるのが、一番、ラクだったのかもしれねぇな……。
[そうすれば、と呟いて。押し包むような熱に、ぼんやりと身を委ね]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新