100 緋くさざめく月光海
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― 翌日/二階 客室→図書室 ―
ん、んぅ……リロイ……?
[目が覚めたのは、どれくらいの時間帯か。
ただ事ではない様子の茶白猫に、くたびれだしたシャツとズボンを履いて後をついていく。]
……まさか。
[茶白猫が向かう行先に、嫌な予感を感じて駆け上がる。]
(34) 2016/08/14(Sun) 20:34:58
カルル、いるか!?
[駆けあがった勢いのまま、半開きとなっていた図書室の扉を開け、入室する。
室内に溢れる鉄錆びの匂いに、ここで何があったのかを男は悟る。]
……カルル。
[茶白猫の先導によってたどり着いた先には、壁際の机の傍で仰向けになり、
喉には引き裂かれた痕と、心臓と内腑が空になったカルルの遺体があって。
机の前の壁には、喉から噴き出たものと思われる夥しい量の血痕が残されていた。]
……こいつは、また。
Amen.
[掃除が大変そうだな、と意識が現実逃避を行いながら、聖句を唱え、
カルルの傍へと近づくと、カルルの手にはメモ紙が握り締められていて。]
(35) 2016/08/14(Sun) 20:59:17
[そ、と、メモ紙を抜き取り、中身を確認すると、
「ブリジット 人狼」と言う走り書きがあるのを認め。]
……間際の間際まで情報収集してたのか、それとも……。
[眉を潜め考えるも、答えは出なくて。
メモ紙はポケットへと仕舞う。
誰かが図書室へ来るようなら]
……カルルが人狼に殺された。
地下に運んでやらなきゃな。
[と、沈痛な面持ちで口にした*]
(36) 2016/08/14(Sun) 20:59:39
神父 クレメンスは、メモを貼った。
2016/08/14(Sun) 21:13:49
― 2階客室→図書室 ―
[厨房での一件から一夜明けて。
神父によって遺体が発見された少し後、彼女もまたその場所へと姿を現した]
おはよー。
リロイすごく鳴いてたけど、何かあったの……?
[その声で目を覚ましたのか、目を擦りつつ。
神父から答え>>36が返るのと、自ら血の臭いを嗅ぎ取り、遺体を目に映すのと、どちらが先だったか]
……えっ、カルちゃん?
なんで……?
[目を円くして、呟いた]
(37) 2016/08/14(Sun) 21:38:08
牧場の主 カヤは、メモを貼った。
2016/08/14(Sun) 21:38:57
[その夜、朝になるまで少年は眠らずにいた。だから、図書室の方へと向かった茶白猫と、神父の気配にもすぐに気付いた]
......神父様?
[そのまま部屋を出て、神父の後を追って図書室まで向かう。
戸口から覗きこむようにして、声をかけたのはカヤと前後して>>37のこと。
少年を人狼だと告げたヘルガの言葉を聞いたクレメンスは、どう感じたか]
(38) 2016/08/14(Sun) 21:47:20
神学生 ウェンデルは、メモを貼った。
2016/08/14(Sun) 21:47:55
─ 前日/厨房 ─
……それは、否定すべくもないな。
[言わなければ形にできない物もある、という言葉>>27に返すのは、短い同意。
返された短い感謝>>28にはただ笑みを持って返し]
わかってますよ、それは。
[休めるときに休め、というクレメンス>>31には肩を竦めて軽く答えた後、厨房を離れた]
(39) 2016/08/14(Sun) 21:49:00
─ 二階/客室 ─
[厨房を離れた後は一度地下へと降り、そこにある亡骸に黙祷した後気にかけていた楽器のケースを持ちだして客室へと引き上げた]
……あと、どれだけできるやら……という感じだが。
[やれるだけは、と。
そんな思いから、飴色の美しい弦楽器に手を入れて行く。
時折、緩い音色が零れる事も幾度かあったか。
そうする事で気を紛らわせつつ、迎えた翌朝]
(40) 2016/08/14(Sun) 21:49:05
……?
今のは……。
[調律を済ませた楽器を一先ず広間に移動させるか、と部屋を出て。
階段の方を見やった時、上へと慌ただしく駆ける後姿>>34が目に入った]
神父殿?
……一体、何が。
[どこか只ならぬ様子に違和感を感じつつ。
持っていた楽器は部屋に戻し、代わりに、台所に戻しそびれていたナイフをポケットに忍ばせ、自身も三階へと向かった]
(41) 2016/08/14(Sun) 21:49:09
─ 図書室 ─
[図書室に近づけば、先に来ていたカヤが問うのが耳に届く。>>37
辿りついたのは、答えが得られてからか、その前か。
いずれにせよ、着いた先で目に入ったのは]
…………三人目…………か。
[血に染まり、倒れたカルルの姿に、最初に口をついたのはこんな一言。
クレメンスの声>>36が届けばは、と一つ息を吐き]
……そうです、ね。
[一先ず口にしたのは、その一言だった。*]
(42) 2016/08/14(Sun) 21:49:14
[先んじ、辿りついていたもう一人。>>38
その姿に僅か、深紫が細められる]
……そう、容易くは。
終わりにはならぬ、という事でよいのかな、これは。
[ほろ、と零れ落ちたのは。
問うような、独り言のような、どこか浮いた言葉、ひとつ。*]
(43) 2016/08/14(Sun) 21:53:29
カルルさんが...?
それじゃ、まだ人狼は、居るんですね。
[少年は図書室の中には踏み込まず、沈んだ声で呟いて、その視線を姿を見せたヘルムートの方へと向けた>>41]
(44) 2016/08/14(Sun) 21:55:18
そうですね...ブリジットさんで終わりならいいと、僕も思ったんですけれど。
[独り言のようなヘルムートの声に>>43少年は飽くまで、人狼を見分けた者として言葉を返す]
(45) 2016/08/14(Sun) 21:58:41
― 図書室 ―
[いつも通り、増えていく人の気配。
その中に新たな声が一つ増えて、振り向いた。
その先には死者を見極める者だと称した、音楽家の姿]
……ヘルちゃん。
[名前を呟いて、けれど挨拶の言葉は続かない。
もう一人その場にいた、生者を見極めると称する少年の近くへと寄り]
(46) 2016/08/14(Sun) 22:00:15
ヘルちゃんってさぁ。
本当に、“見極める者”なの?
[そうして、まるで彼を疑っているような言葉を向けた]
(47) 2016/08/14(Sun) 22:01:25
― 図書室 ―
……さぁ、な。
[なんで、と口にしたカヤ>>37に肩を竦めてみせる。
ウェンデルの姿>>38を見れば、片眉をあげたものの。]
……お前に神父って呼ばれるのも、正直複雑だがな。
[すぐに困ったように少年に、笑みを向ける。]
(48) 2016/08/14(Sun) 22:05:02
Requiescat in pace...
[図書室の奥の骸に、小さく聖句を手向けた時、傍に来たカヤがヘルムートに問いを投げるのを聞き>>47思わず振り向く]
(49) 2016/08/14(Sun) 22:06:18
え、でも神父様は神父様ですし。
[複雑、というクレメンスの言葉には>>48不思議そうに首を傾げる]
(50) 2016/08/14(Sun) 22:08:21
……喰らわずにすむのであれば、あるいは、と。
そんな事を、思いもしたのだがな。
[終わりにはならぬ、という言葉に込めたものをぽろ、と零す。
図書室の中の惨状は、ふと浮かんだ疑問の答えとしては十分なもの]
彼女を殺めたとて、終わるはずもない。
……狼の魂が散るのを、私は見てはおらぬのだからね。
[少年には短くそう返し。>>45]
……証だてる術がない以上、そうだ、と言う以外にないが。
死を持って見極める術を継ぐ者であるのは確かだ。
[次いで向けられる問い>>47にも、揺らぐ事のない態度を持って返す]
(51) 2016/08/14(Sun) 22:09:28
僕も同じ事を思いました。
[喰らわずにすむものならば...と言ったヘルムートのの深紫を、まっすぐに見つめて少年は言う。それは、どちらの意味に取れただろうか?]
...今日も、一人見分けて、その人も人間でした。......カルルさんです。
こうなってしまうと、意味がないかもしれないですけれど。
(52) 2016/08/14(Sun) 22:17:44
─ 翌朝/客室 ─
[今日も自然と目覚めるまで眠れたなら脅威も去ったということになるのだが]
……………
[目覚めは慌しい音や気配>>35によるものとなった]
────くぁ、
[暢気に欠伸をし、身支度を整えてから自室としている客室から出る]
(53) 2016/08/14(Sun) 22:21:37
─ →図書室前 ─
[ややのんびりと準備をしたために出遅れたらしく、図書室の前には既に人が集まって居た]
……もしかして、カルル君?
[引き篭っていたのを知っていたための言葉。
問いかけは中を確認した者へ]
(54) 2016/08/14(Sun) 22:21:43
画商 エーリッヒは、メモを貼った。
2016/08/14(Sun) 22:22:07
― 図書室 ―
本当に?
[傍らの少年が振り向いた>>49のを知ってか知らずか。
視線は音楽家の方を向いたまま、少し眉を寄せた]
……ちょっと、考えたんだよねぇ。
ウェン君が言う通りに、ブリジットさんが人狼で、ヘルちゃんたちが嘘を吐いてて。
本当の“もう一人”は、もう殺されちゃった誰かだった……とかね。
[言いながらちらと見遣った、自称情報屋の遺体。
その手の中に握られていた紙は、既に抜き取られた後だったが。
その傍らで、少年が彼の潔白を告げた>>52]
(55) 2016/08/14(Sun) 22:24:03
[音楽家へ問いかける形は取っていたが、彼が肯定を返すはずがない事は承知の上だ。
――重要なのは、この“疑惑”をこの場にいる他者の耳に入れる事だ]
うん。
カルちゃんが殺されたの。
[画商の言葉には、一言肯定を返した]
(56) 2016/08/14(Sun) 22:28:28
...カルルさんが人狼なら、同じ人狼に喰われるような事は無い筈です。
[カヤの「考え」を聞きながら、少年はそう、言葉を繋ぐ]
だから、カヤおねえさんの言うとおりの可能性も確かに、ありますね......やっぱり証拠は無いですけど。
(57) 2016/08/14(Sun) 22:32:03
……まったく。
相容れぬ立ち位置のわりに、考え方は良く被るものだな。
[こちらを真っ直ぐに見つめながら少年が綴る言葉。>>52
それに、ぼやくような一言を吐き出して]
……そうか。
[カルルを視た、という言葉に視線は一時、部屋の中へと逸れ]
昨日。
……ヘルガ殿より、生者を見極める者の名乗りと共に、君が人狼である、という言葉を得た。
私と君に見えるものが相容れぬ以上、彼女が私の対なる者である事は、疑うべくもない。
……故に、私が取るべき道は一つ、なわけだが。
[ここで一度言葉を切り。
視線は、少年に沿うカヤの方へと向く]
(58) 2016/08/14(Sun) 22:35:57
そうだな。
私にも、そして彼女にも確たる証立てができぬ以上、そう解釈されても何も言えん。
[淡々と返しつつ、浮かぶのは苦笑い]
それでも、私に言えるのはブリジット殿は人であり、狼ではなかった、という主張と。
……叶うならば、信じてほしい、という願いのみだが……。
……そこは、強要できんだろ?
[最後の部分で口調が崩れたのは、そろそろ色々限界が近いから。
かもしれない。*]
(59) 2016/08/14(Sun) 22:36:00
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