……いや。 別に、黙っていた事をどうこう言うつもりはないが。 私もすぐには明かさなかった以上、言えた義理ではないからな。[自分の場合は、力に半信半疑だったから、というのもあるが、それには触れず] 貴女が私の対なる力の主である……と言うならば、問おう。 誰を見定め、何を得たのかを。 ……それを出されねば、納得し兼ねる所もあるのでね。[黙っていた理由までは推し量れない。だが、それを聞かないまま、受け入れる事はできぬから。問いを投げる深紫は、先よりも真摯な色を帯びていた。*]