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[―――その衣服の下は、見るも無残に焼け爛れた姿で、正常な人間の持っている体ではなかった。
皮膚が溶け、そして、捻じれたように固まり、透けたその肌からは、少しだけ内臓が見えていた]
[そのとき、全ての人間の思考回路は止まった。
そのスキを見逃さずに、シャロンが冷たい笑みを浮かべながら叫んだ]
―――聞け!愚かなる者たち!
私は占い師!
人間と人狼を区別する者!
狂人は死んだ!人狼も死んだ!
何を迷うことがある!
論理的な思考を持て!
人間が殺されたとき、誰がいなかった!
その者を討てば良いだけだ!
人間を殺すヒマなどない!
人狼を、人狼を殺せ!
「・・・」
[一瞬の空白に暗示を入れるのは一種の催眠療法。
よほど、気の強いものでしかこれに対抗することは出来ない。
ややして、自警団員は、のろのろとした声でこう言った]
「そう言えば、そうか・・・。
俺達は、人狼を殺さなければいけないんだよな・・・」
[ボーッとした様子で、来たときとは真逆にゆっくりとした足取りで、宿屋を出て行った]
ふう・・・。
なんとかうまくいったかしらね。
でも、いつ正気に戻るかは分からない。早ければ今夜・・・。
その今夜さえすぎれば、私の勝ち。
明日、正気に戻り、そのとき、また私を殺したくなったら、そのときいらっしゃい・・・。
そのときは・・・全員道連れですけどね。
うふふ・・・。
人狼とコンタクトを取って、か。
そんな人間いるのかしら。
人狼同士は意思の疎通が図れるとか何とか。
そんな話はあったと思うけれど。
[首を傾げて]
え?
そう…だっけ?
だってシャロンはクローディアの力を受け継いだって。
ノブも人間だって…。
[声が小さくなる]
[溜息が漏れる]
そうか、そこから間違っているかもしれないんだ。
誰か、正確なお話を覚えていたら良かったのにね。
[暫し沈黙し]
[それからランディの顔を見つめて]
ねえ、ランディ。
でもディーノがシャロンを占っても、人間だって出たんでしょう?
シャロンがディーノを占っても人間。
それって、どっちが真の占い師なのかも分からないんじゃないの?
どっちを信じるかと言われれば。
そりゃ、ディーノの方が正しそうだけど。
でも…でもさ。
[疑心暗鬼]
[誰もしっかりと信じることが]
[できない]
……わかんないよ……。
[「月も星も見えない」そう言って不思議そうにこちらの顔を覗き込んだディーノの動きが、止まる。
そしてやおら頭を上げて、きょろきょろとし。
何かに気付いたように前方を真っ直ぐ見つめた。
瞬間、ディーノとその周囲の空間が歪み。
どうした?
見上げ、そう尋ねようとしても、何故か声が出なくて。
ディーノはただ前を見つめる。
ふっと、その顔に笑みが浮かんだ。
「…うんっ!」
嬉しそうに言いながらこちらを見て、それと共にディーノの周囲、静止した歪みは緩む。]
[頭の中に、知らない声が響いた。]
─さぁ行こう─
[そうだ。行かなくちゃ。]
ああ。行こうか。一緒に。
[微笑んで、ディーノに頷いてみせ。闇に踏み出す。
ラインの向こうへ]
─宿屋1階・酒場─
[主人に作ってもらった甘いパンケーキを味わった後、カウンターの隅でぼんやりと考え事を巡らせていた。
二人の占い師、その一方が死んだ意味を]
……あの時と同じなら……どちらかが……同じなんだとしたら。
人狼は、的確に、真なる力の主を狙ってきた……そういう、事に、なるのかな。
それとも、逆……疑いを、向けるため?
ぅぅ……わかんないなあ……。
[カウンターに伏して、ぽつり、呟く。
遠すぎて、それだけで掠れそうになる幼い頃の記憶。
それを、必死で思い起こしながら思考をめぐらせていた時。
ざわめきと共に、宿の扉が乱暴に開かれた]
ん?
そーすっと、宿屋の親父も適当な御伽噺を俺に教えたのかよ?
…まぁ、そういう類の話は、家ごとによって多少違うもんだしな。仕方ねぇか。
〔小さく肩をすくめる〕
何を基準に考えたらいいのかわからんのが辛いな。
俺は自分の信じたい事を信じてる、自分勝手な親父だからよ。
リディアが人狼だってわかった時、皆が少なくともあと一匹はいるって言ってたろ?
あれ聞いて、人狼はあと一匹しかいねぇんだなって思い込んじまったよ。
思い込みって怖いな。
…なぁ、フラン。
もし、人間でありながら、人狼とコンタクトが取れる奴が、占い師って名乗り出たらさ。
本物の占い師がどっちかなんてのは、人狼にゃ簡単にわかっちまうんじゃねぇのかな…。
俺はそう考えたんだが、どう思う?
〔煙草を吸うために店の外へ、戸口にもたれかかり、かちり、と火をつける〕
え……ちょっと、何……?
[呆然と呟くのには、委細構わず。
扉を開いた者たち──自警団はどやどやと2階へと上がって行く]
……なに……あれ?
[思わずぽかん、とした声を上げれば、主人はさあな、と嘆息する。
連日、自警団に騒がれて、参っているのだろうか]
……マスター……疲れてるなら、御師様の飴、食べるといいよ……?
[その様子に、思わずこんな言葉を投げかけて]
うん、行こう。
君と一緒ならどこへでも行ける。
[パトラッシュの隣に立ち、共に足を踏み出す。その姿を確認したディートリヒは微笑みと共に掻き消える。ディーノ─ディアナ─にも気付かせぬように]
─ここから先は永久(とこしえ)の地─
─死せし者達が集う場所─
─空間自体はそれぞれ隔離されてるから─
─僕と君は別の場所に居るけれど─
─心はいつも共に在る─
─それはここでも変わらないよ─
─…尤も、今はもう僕は必要無いかもしれないけどね─
[2人は光に向かい歩みを進める。光は徐々に近付いて来て。辿り着くと身体は光に包まれる。その先に待ち受けていたのは──]
…わぁ…。
[柔らかな光が降り注ぎ、様々な花が咲き誇っていた]
[煙草を吸おうとするランディと]
[一緒に店の外へ]
[日差しが眩しい]
マスターも専門家じゃないし。
あたしだって御伽噺を細かくなんて憶えてないよ。
そうだよね。
思い込みって怖いよね。
それにばっかり頭が行っちゃう…。
え?
ああ、うん。そうだよね。
だってコンタクトが取れるなら、人狼だってその人のことを知っていることになって。
ならばもう一人が占い師で。
…あれ?
でも占い師がコンタクトを取ったりする?
[混乱する]
[首を傾げる]
[体を起こしてうーん、と伸ばす。
異質な空は相も変わらず例えようのない色。
だけどそれ以上に不可解な問題を抱えていて。隣で眠ったままのノブの方を向いて溜め息を漏らした]
[食べたいと思った]
[だけど。自分が求めたのはその血でも肉でもない。この腕、この体温――彼そのもの]
[欲しいと思えば自然と手が伸びて]
[その頬を撫でて唇に触れる]
[食欲とは違う、名前も知らない感情は、確実に大きくなって]
[その息苦しさにため息を増やす]
[―――そういえば、彼はどうして此処に?]
[広げられたスケッチブックを見やる]
………。
[まさかとは思いつつも引き寄せ]
[それから、しばしの空白を経て。
再び、降りて来た自警団の面々は、妙に虚ろな雰囲気を漂わせていた。
その様子を、主人と、黒猫と共に呆気に取られて見送って]
…………なに、ほんとに…………。
[呆然と呟くものの、その様子には、何か引っかかる者が感じられた]
ね、マスター。今、上にいるのって……。
[客はシャロンだけだ、と。返って来るのは吐き捨てるような言葉]
「どうも、あの姐さんは……訳がわからん。
あの、犬っころの事といい……全く」
う……そういう言い方はないと思うけど。
[そうは言うものの、気にかかるのは確かなので]
……一応……何があったか、聞いてみよう……かな?
[大樹の揺れる音]
[茶色のコンテで仕上げたのは長髪の青年の姿]
[最後にケヴィン・Aと書き加え]
[そんなわけあるはずない、と思いながら。会えたところで合わせる顔があるわけでもないのに]
[指輪を外してその絵の上に置くと、ルビーはどろりと溶け出してそのページに赤い染みを広げていった]
[主人を恋しがるみたいに]
[ぶわ、と圧倒的な光に包まれて。
目を瞑りかけた、そのときにはもう花畑の中。
春のような暖かさ。]
うわ、なんだ?
[ぱちくりと。]
凄いな、これ。この村の中に、こんなとこあったっけ?
[見渡す限りの花、花、花。
その光景に何となく気持ちが弾んで、軽く駆け出す。]
……取りあえず……何があったか、聞いてくる……。
[確かめたい事も、ない訳ではないし、と。
その部分は声には出さずに]
え……あは、大丈夫だよー?
危ない事なんて、きっと、ないって。
[大丈夫か、と問う主人ににこ、と笑ってこう言うと。
黒猫を両腕で抱きかかえるようにして、2階へと]
凄いね、こんなに沢山の花を見たのは初めて!
[元々花は好きな方で。だからこそ手品にも花を使っていた。とても嬉しそうな表情をしていたが、パトラッシュの言葉に首を捻って]
そう言えば…村でこんな場所は見たこと無かったような。
それに色んな花があるけど、季節感が統一されてないなぁ。
春の花も、夏の花も、全部の季節の花がある。
[変なの、と首を傾げるも、すぐに「まぁいっか」と考えるのを止めて。駆け出したパトラッシュに気付くとその後を追う]
あ、パトラッシュ待ってよ!
[昨日よりも強い赤い便りが掠める]
[送り方を忘れたそれは、届き続けるだけだけれど]
[知らない人の声が混じってるような――?私よりも優秀なパートナー、なのかな。苦笑して]
[結局一人なんだって思い知らされた気がして]
[唯一の救いは、彼が弔いにと手に掛けられたわけではなかったこと]
[――辛くなんかない。今までだってそうだったから]
[勝手に落ちる涙にも嗚咽にも首を振るけれど]
[バランスを失ったみたい、転げ落ちるみたいに泣き続けて]
えと、お邪魔します……。
[そっと声をかけつつ、部屋の中へと滑り込み]
あのー……今、自警団の人たち、来てたみたいですけど……何が、あったんです?
[しばし躊躇った後、こんな問いを投げかけて]
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