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<今度は機鋼の子だー>
<大地の子が連れてた鳥も一緒だよー>
<果樹園にねぇ、雷撃の子と生命の子が居るのー>
<流水の子も一緒だけど寝てるよー>
<時空の子と精神の子が何かお話してるー>
……っだーーー!!
煩ぇっつの!!
[集中出来なくなって叫んだ。コントロール失敗]
判らないっていうのはずるいと思うよ。
[猫の尻尾の先をちょいとつついて手を離した]
本当のことなんて判らないじゃない。
それでも、それを決めなきゃ”裁定”にはならないよ。
つまりね、ライデンどう思ってるのってこと。
[次々に運び込まれる風の声に辟易したような表情。それでも頭に詰め込もうとするのは情報を扱う仕事が故の性か]
…んあ、ブリジットか。
[少女が居たことは風が運んできたために知っている。驚くことは無かった]
アーベル、そこで止まってないで来たらどうだ。
[扉の方を見るでもなくアーベルにも声をかける]
青年 アーベルは、探偵 ハインリヒ を能力(襲う)の対象に選びました。
[示された椅子に、一礼してから腰掛けて。
従魔は、肩から膝の上へ]
今の状況では、話さないでおく方が問題かな、と。
このまま機鋼竜の『器』が制御できなかったら、機竜卿の考えも全く無意味なわけですし。
[むしろ、その余計な考えのせいでややこしいんですが、とため息一つ]
それに……同族であるあなたには、やっぱり知る権利があると思う訳で。
[ここまでは口調は軽く]
この子……機竜の従魔セレスティンは、機竜王リンドブルムの『子』。
新たなる機鋼竜の『魂』。
機竜卿は、『魂』に経験を積ませるべく、従魔の姿を与えて、俺に託してきた、と。
[それから、口調を改め、静かにこう告げて。
当の従魔は、天青石の瞳をきょとりとさせつつ、首、こてん]
―果樹園―
[鋼の瞳から笑みは消えず]
まだ裁定を降すには、情報が足りないな。
それに、僕がどう思っているか、は問題じゃない。
必要なのは真実と……
[扉越しに投げられた声][瞬き]
……うん。
[素直に頷いて、扉を開く]
[吹き込む風は踊っているよう]
[黒の小鳥が、くるり、宙を巡った]
うん、邪魔しちゃってごめんなさい?
[言いながら外に出た。
若干強く吹く風に髪の毛を押さえて、もう一つの扉の方を見た]
鳥…?
[宙を舞うその姿に目をぱちぱち]
−中央塔下部・ファクトリーエリア−
[眼を開きし機鋼の竜]
[移り変わる青を向け]
[大地の獣へと語りかける]
[自由を][その為のちからを][我に]
[希う]
[器なれば、その願いは何ゆえか]
[魂無きはずの竜は、何を思う。]
[運び込まれる情報。出来るだけ必要なものだけを頭に叩き込む。それでもやはりいつもより情報量が多いせいか、表情は若干険しいままか]
マテウスの連れてた鳥か。
傍にアイツが居なくて寂しい思いしてるんかね。
[風精が宙を巡る黒い鳥にじゃれ付く。直接風が当たらないように、共に宙を駆け抜けて]
邪魔じゃねぇよ。
俺こそ叫んだりしてなんか邪魔したんじゃねぇか?
邪魔したのはむしろこいつらだ。
[親指を宙に向け指し示す。もちろん風精のことを言っている]
―果樹園―
[生命の娘の反応に、傷ついた様子で]
えー、ひどいなあ。
お嬢だって、雷撃王と翠樹王が愛し合ったから産まれたんだよ?
[心外そうに訴える]
うん。
捜したがっている、みたい。
[歩み出て]
[腰を下ろし][顔を上げる]
[羽ばたく鳥][翔ける風精]
[緩やかに細まる片側の青]
……邪魔?
何か、していた?
[腰掛ける相手を見やりながら、かしりと林檎を一口。
……話を聞くのに食べてるのも失礼かな?
でも、食いかけを放置するのもなぁ。ぼんやり考えながら]
同族とは言え、随分と高く買われてるんだね、イレーネも。
[軽い口調に、小さく笑いながら。
しかし続く言葉を聞けば蒼を見開いて。…僅かに眉を寄せた]
――…あー、なるほど。
…そりゃ、黙ってた方が問題かもね。
……そっか。その子が『魂』なんだ。
んじゃ、今機竜が起こしてる事って――『魂』の意志じゃなくて。
『器』が何らかの目的を持って動いてるって事?
[従魔が、首を傾げる様子に、真似るようにオレも首を傾げてみる。
…ありえない話ではないけれど、あまり聞く話では無いから]
[苦笑した。心底、”全く仕方がない”と言うように柔らかく]
精霊王は界の狭間で馬鹿なこと覚えたのね。
[それから、首を横に振った]
愛とかなんとか、無縁の存在もあるのに。
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