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……天に瞬きて闇を照らせし煌星の波動、我が許に集い来たりて陣を成せ!
[深紫の光の粒子がふわりと舞う。
それはかざした手に集い、直後にエリカの周囲に光の螺旋を描く。
煌めく螺旋は、どこからか飛ばされた力を弾き、それを取り込むようにゆらりとうねるか]
……こんなのに狙われるような状況で、ほっぽり出せるワケ、ないだろ?
[はあ、と一つ息を吐いた後。
告げる言葉は、常と変わらぬ軽いもの]
エリカ?
彼女なら――さきほど結界樹のそばに居た気がしたが
[一度結界樹へと視線を投げ]
興味深いものがなにかはしらないが、そうだな
予定はないから付き合おうか。
[オーフェン、エリカ、アヤメの言葉には、ふむと考え込んだ]
……天秤のようなものかな。どちらか一方に傾いては、成り立たないもの。あるいは闇と光。夜があるから朝と呼ばれるものが出来る、逆も。
そういうものを結界樹の力で無理やり戻すのは、辛いものなのかもしれないね。……もっとも、虚に影響されている状態も、同じように辛いものなのかもしれない。
[食料を探して、どうやらある程度はまともな材料が発見できて満足した...は、とりあえず調理せずに食べられる果物を中心にいくつか手にして、クローディアとジョエルの下へと戻った]
って、あら? ネロネロじゃない!
何? また長老の頑固爺にやられたの?
[思った以上にあっけらかんと、新しく増えていたネロに声をかけた]
…おいこら、湖よりも地面のが落ちたら痛いだろうが。
俺は決して、泳げないから頼んだわけじゃないんだぞ?
[軽口に、小さく安堵したような息を漏らし。
それでも具合の悪そうな様子には、複雑な表情を浮かべた]
ん、俺、ついでに此処で羽根の手入れもするつもりだから。
そのまま、顔伏せとくなら問題無いけど、あんまりこっちは見ないでいてくれると余計に助かる。
[ぐらりと揺らぐ感覚は、一瞬。
集う光、描かれる螺旋。
目を瞑りかけた瞬間に、事は終わった]
狙われ、る……?
[はたり、はたりと。
二度、ゆっくりとまばたく]
[返ってきた言葉に、手を振るのをやめて近づいていき]
どうなのかな〜。わかんなーい。忘れちゃった
それでここどこかな〜どこかな〜。見たことなーい
[楽しげに、片足を軸にくるくる回りながら内部を見ていって
少しして目が回ってやっぱり倒れた]
……アヤメっ?
[言葉を紡いでいるとき、姉貴分の背に4枚の翼が現れるのを見た。エリカが深紫の力で覆われるのを見、ネロとオーフェンに無意識に腕を伸ばしながら、何かの力が弾き飛ばされるのを見つめる]
もう……?
[かつてあった鳥の器。
喪失を示唆するエリカの言葉に、寂しそうに目を伏せ]
……何、いまの……?
[目の当たりにしたアヤメの力に、瞳を大きく見開き、きらきらと感嘆の視線を向ける]
弾かれ…嗚呼、そうですか。
確かに辛いですね……。
分かりました。
ご忠告、痛み入ります。
[ 辛そうな声が聞こえても淡々と。]
中/
地盤ばっかり出さずにさっさかはじけ狂ってればえがったのか〜とか
ただもうちょっとこうごみごみとした流れじゃないとなーとか。むぅぅ。難しい
[ 不思議そうに首を捻る。]
結界樹の傍に…ですか?
もうお元気になられたのでしょうか。
それなら、尚のこと様子を見る必要はありませんね。
[ 広場に向かおうと羽根を動かす。
だがケイジの狐の面をまた見つめ、その動きを止めた。]
……あまり、戯れが過ぎますと封じられてしまいますよ。
鷹の目殿の目も厳しいようですし。
[ そう言って自分の額を指差しながらそう言う。
男に意味が通じないのであれば、それはそれで良かろうと。]
[すい、と手を動かし、手に深紫の粒子を呼び集める。
それに連れて、螺旋は解けて]
『堕天尸』にとっては、『虚』を読み取れる者は目障りになりがちなのさ。
『虚』を見出す力を持つ、アタシの母上がそうだった。
[瞬くエリカに、さらりと返し]
護りの法……『虚』を阻む、紫星の陣。
アタシが、父上から引き継いだ「力」だよ。
[目をきらきらとさせるオーフェンには、静かにこう返す]
[攻防らしきものは一瞬で終わり、動きを止める。しばし、アヤメの姿を凝視していたが、言葉を聴き]
アヤメ、4枚翼だったのか。
今までよく、外に出さなかったな。……器用だ。
守護の法、か。今……エリカを狙ってきたものが、あったんだな。
はい、広場に人が集まっているようです。
……長老が、また誰かを封じるのでしょうね。
[ そう言った声は沈む。
淡く金色に光る羽根を動かす。]
では、参りましょうか。
[ 広場での出来事に予想がついているのか。
羽根を大きく羽ばたかせた。]
[どう見ても、その上にどう聞いても、明らかな体調不良で不安になる。けれど。
自身もまた、羽根を広げるだけで倦怠感に襲われるのだから、忠告する立場には無い気がして。
こつり、結界樹に額を付ける]
……ごめんな。
[一言だけ呟いたのは、誰に向けた言葉か]
……っ
[アヤメの言葉に、一瞬身を竦め]
……紫星の……陣……すごい、綺麗……
[先刻の光景を思い返しながら、アヤメの姿に見惚れていた]
[ぽたり、ぽたりと 腕の下、足の間に汗が落ちる。
ゆら、と揺れる薄金の羽根は再び一瞬影が落ちるが、すぐに薄金に戻るとそのままの姿勢で寝息を*立て始めた*]
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