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リディアさんも……
ということは、まだ、堕天尸……いるんだ
……自分の、なせる……ことを、なす
[エリカの言葉にずきり、と胸が痛む。堕天尸を見つけられない自らの不甲斐なさに、唇を噛む]
……うん、平気……
エリィさん、は?
[恐らく思われていることとは異なる理由から、エリカの顔を直視できず、そう答えるのが精一杯。戻る返答に、よかったと力なく笑みを浮かべる]
そう。
……偉そうに言っても、
私は、封印された者を視ることしか、出来ないけれど。
[頷き、首を傾けかけるも、
眼差しの逸れる様子に、当人の思惑とは異なり、背後を見た。
未だ引けていない人波。広場には入り混じった感情が漂っている]
あまり、共にいるところを見られない方が良いかもしれない。
今日は、施療院の世話にならずとも済みそうだから、戻る。
……昨日は、迷惑をかけて、ごめんなさい。
[緩く手を持ち上げると、淡い金の鳥は、少女の傍らに戻った]
……エリィさんは、強い……よ
[広場の大衆に目を向け、いまだ残るざわめきに小さく震える]
そんな……
……また狙われるかも、しれない……し
[紡ごうとして言葉を失くす。エリカの気遣いは、互いの立ち位置の距離。その距離を縮め、無にするだけの力は、自分にはまだなく、隣のカレンを見やる]
ん――……
そんなことは、ない。
[強いとの評価に、曖昧に声を返して視線を彷徨わせる]
狙われる、か。
それに関しては、大丈夫、とは言い難いけれど。
堕天尸も、すぐさまは、力の行使は出来ないだろう。
今までの間から見て、少なくとも、一日の猶予はあると思う。
……それに。
もし封じられたなら、内部から探ることも出来ようから。
[薬師からは、諌めるような言葉。
明滅するひかりも、同意を示すようで。
次いだ声には、ほんの少し、苦笑が滲んだ]
そうならないようには、心がける。
[そう言うと、会釈をして、*踵を返した*]
[顔を上げると、そこには意を決した者の持つ瞳。封じられることも見据えた言葉、カレンの説得への返答を聞けば]
……気を、つけて……
エリィさん、封印されたら……悲しむ人、いるから……僕も、悲しい、から……
[できるのは、ただそんな言葉をかけることのみ。銀の翼と、鋼の心を持つエリカの背中を見送る]
……ねえ、カレンさん
ネロ、結界樹の中でも……楽しい、って笑って、くれてる、かな……
[寂しそうに笑うと、カレンに別れの挨拶をして、森へと*飛んでいく*]
[ 広場へとやってきた一行に気が付くと、ざわめきは絶頂に。]
――――――…。
[ 聖殿の者が何か話をした後、少年の影だけが連れ出される。
その様子をただ、黙って眺めている。
理由は分からない。
ここまでは聞こえてこないから。
けれど、先程進言したことを長老は鵜呑みにしたのだろう。]
………おやおや。
[ 広場の人々の視線の中心で抑えられる少年。
彼はこの状況を理解、しているのであろうか。]
[ 一緒に広場に来ていたケイジも愉快そうにそれを眺めている。
封印の言葉が紡がれた後、光が走る。
その瞬間左目を庇うように手を翳した。]
………結界樹の中も楽しいかもしれません。
ネロ殿、お達者で。
[ 残された赤い羽根を見て、そう呟いた。]
[ 翳した手はそのまま左目を押さえる。
そのまま、広場を去ろうとした時に事は起こった。]
エリカ殿………?
[ 彼女が何やら長老に進言をしている。
その声は広場にいる者に届く大きさであり。]
結界樹に封じられた者を、見分ける力…ですか。
[ 彼女の言葉を全く同じまま反芻する。
その後、昨日の出来事と照らし合わせて理解ができた。]
嗚呼、成程。そういうことですか。
[ 金の鳥が現れると同時、銀の羽根が広がる。
目の前で起こる光景は右目のみが捉えている。]
[ 封じられた者は堕天尸ではない。
その言葉が告げられて後。
広場の大衆はそれぞれに散っていく。]
………興味深いものを見ることができました。
ケイジ様のお気に召すものかどうかは分かりませんが…。
[ そう言って声をかける。]
では、本日は私、ここで失礼致します。
ケイジ様、どうかお気をつけて?
[ そう言って、薄い金色の羽根を広げ夜空へと*飛び上がった。*]
[湖の淵まで再びカルロスを運んで、彼がそこから歩いてどこかへ行く背中を見送った。
暫くそこで蹲っていたが、体力が戻るとばさりと翼を打って飛び上がる。
25年間住み続けている家へと着くと、脇の小屋から疾風が顔を出した。]
よぅ、今日も美人だな。
[声をかける主に、小さな獣はトコトコと寄って来たが、その後ぐるる、と咽からうなり声を上げた。]
[キュンキュンと怯えた声を上げて小屋に戻る疾風の後姿を闇色の目で追いながら、背の羽根を翼胞へと吸い込むように仕舞う。
扉をくぐって家に入ると、父親が熱を出したようで看病していたらしい母親が父親のベッドに突伏するようにして眠っていた。
軽いその体を横抱きに抱き上げて彼女のベッドに横たえ布団をかけると、ぬるくなった父親の額に置かれた布巾を水で冷やし取替え、その横の母親が暖めていた椅子に座ってじっと眠るその顔を見た。]
[深く皺の刻まれた、疲れた顔。
自分に良く似た父親は正に自分の将来の予想図で。
そのたまに呻きながら眠る顔をじっと、じっと見る。
その視線を外した時の瞳は闇色で、糸のように細められる事は無かった。]
─広場─
[広場で待ち受けていたのは儀式の支度。
対象となったのは、紅の少年。
止める事はしなかった──否、できなかった。
止められるだけの論拠もなければ、少年への疑念はない、とも言えぬが故に。
そして何より、深紫の捕えた力の残滓の方に、強く心奪われていたから]
[儀式は進み、少年は樹の懐へ。
そして──エリカの宣。
揺るがぬ意思の強さに、す、と目を細める]
……強い子だ。
[零れる呟き。
少女の力を証立てる術はある。確信も掴んだ。
しかし、自身もまたある意味では「余所者」の身。
直接の口添えは、混乱を深めるやも、とその場は沈黙して]
……っとに……ぎゃあぎゃあと騒ぐのはおよしよ!
[エリカが下がるのを見計らい、声を上げた]
確かに、あの子の言葉を裏付けるモンはないかも知れん。
でも、疑うばかりでいいのかい?
何も信じないで、ただ、流されて、疑うだけ。
それじゃ悪循環でしかない。
アタシも元を正せば余所者だから、アタシが何か言っても疑わしいのは百も承知だ……でも、これだけは言うよ。
こうやって、疑われるだけなのに、それでも出てきたあの子の覚悟……それを、その意味を考えてみな、ってね!
[静かに言い切り、苦い面持ちの長老に一瞬視線を投げてから、広場を立ち去るエリカを追い]
ほらほら、これからどこに行って何するにしろ、アンタが寝に帰る場所はアタシんとこだろ?
か弱い娘が森で一人で夜明かしなんて、承知しないからね!
[軽い口調で言いつつ、問答無用とばかりに*家へと連れて戻ってゆく*]
−結界樹上空−
[風に乗り、一路目指したのは結界樹。
空高く旋回すれば、枝に見慣れぬ色の翼が見えた。]
………カルロスか。
随分と痩せているが…闇色ではないな。
[遥か上空から透明に近い紺碧の翼を一瞥し、呟く。
その下、木の根元に蹲るラスの姿が見え、眉を顰める。]
無理が出た様だな。
…………しばらく放って置くか。
[顔を見せればまた責任を感じて動くかと判断し、片翼を引いて鋭く進路を変える。
時はもう昨日封じが行われた刻限に近くなっていた。急ぐ。]
−聖殿−
[着いたのは、紫紺が夜空に融ける頃。
アヤメとカレンの姿もそこに在り、深く息を吐く。
エリアの姿もある事に眉間の皺を刻むが、文句を言う立場になく。皆から離れた場所に静かに降り立った。]
…………。
[上空から見た時、ネロは既に押さえつけられていた。
手は要らぬとだろうと儀式そのものではなく、それを見る人々の様子に目を配る。
目に付いたのは、やはり愉快そうな気配を隠そうともしない狐。]
…………。
[声に出さず口内で呟き、下がろうとする長老へ足を向ける。
だがそれより早く歩み出る影。エリカの通る声が響く。]
…………あえて出たか。いい覚悟だ。
[口の端を上げ、動揺の広がる場を見回す。
様々な感情が渦巻く。
そしてそれを抑えるべく声を張り上げるアヤメの姿。]
……説教は後回しにしておいてやるか。
[地を蹴り、大きな羽音を立てて中心近くへと舞い降りる。
顰め面で辺りを睥睨すれば、それがきっかけになり人々はそれぞれに散り始めた。]
[長老は酷く疲れた風に見えた。
いつ終わるか判らぬ連日の儀式が老体に堪えているのだろう。]
………報告が遅れたが、リディアとジョエルが堕天尸でない事は俺も彼女から聞いていた。
少なくとも、今この場での思いつきで出た訳ではない筈だ。
[エリカの去った方向に視線を投げ、呟く。]
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