情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
─回想─
[エリカを追って、駆け出した歩みはカレンの声に止まり]
……オーフェンを?
ああ……確かに、あの子は『虚』の影響を受けやすいらしいね……。
護りの陣を向けるかどうかはともかく、制御の仕方は教えてやれる。次に会ったら話しとくよ。
[軽く請け負い、飛び立つ姿を見送って。
追いついたエリカの謝罪の言葉にははあ、とため息]
なんで、謝るかね、この子は。
……アタシは、謝ってほしくてアンタの世話役買って出たんじゃないんだからね?
[冗談めいた言葉を返して。
裾を掠める手に気づいたなら、ひょい、と当たり前のよに引いて行ったやも知れず]
[次の日、いつもどおりの施療院の仕事をこなしているところに、重い翼の音が降ってくる。露台から姿を現したのは、スティーヴ。ラスの父親が熱を出し、ラス自身も急病のようだという。なるべく早く来しいと言い残し、スティーヴが去った後]
残りは私がやっておく。先生。早いところ、行ってあげてほしい。
[言って仕事を切り上げさせて先生を送り出し、自分は施療院で留守番をする]
……ラスか。昨日も、無理をさせてしまったかな。大した事がなければ、いいけれど。
[竜胆色の髪の青年を案じて呟いた]
[家に落ち着いて間もなくの尋ね人。
向けられた小言にははいはい、と頷いておいた。
一応、エリカを狙う『虚』を弾いた事だけは伝えるものの、その時拾った気配の事には触れず]
……オーフェンが……力を持つ者?
[聞かされた話に、カレンの相談が重なる。
これはやっぱり後で話すようか、と思いつつ。
自室に戻り、ため息一つ]
……それにしても。
[窓辺により、空を見上げる。
瞳は、暗い]
……あんの、バカ……。
もし、アタシの予想が正しいんだったら……。
[ぐ、と握り締められる右手。
震える声に、ラウルがぱささ、と羽ばたいた]
……思いっきり、引っ叩いてやる……!
[零れ落ちたのは、ある意味物騒な決意。
捕えた『虚』、それと共に感じた気配が馴染み深かったが故に、言葉は強く。
ただ、俯きがちの瞳に宿る想いが何かは、例えそこに他者がいたとて読み取れまいが]
― 聖殿前 ―
[焦点の合わない瞳、ふらふらと聖殿前へ。長老への目通りを頼む]
……こんにちは
その、堕天尸のことで、お話が……
[聖殿のお付の人々から向けられる、訝しげな視線。忌み、嘲り、侮蔑。それらを意にも介さず、口元に薄く笑みを浮かべ]
[知らず、何も考えずに飛んでいれば自然と風を切る翼は、森の一角の朽ちた大木の元へ。
昔良く遊んだ天然のアスレチックは朽ちているとはいえ腐ることは無く、今もまだその姿を残している。]
…ふぅ。
[何年たっても、仕事の合間一服するのはここで。
薄金の翼を揺るがせて、倒れた大木へとふわり、降りると座り。
空を見上げた。]
[信じられようが、信じられまいが、ただ淡々と
自らの目にした事象を 長老へと告げる
恐らくは、虚に落ちた者ではないか、と
摩訶不思議な力を使う、紫の四翼を持つ娘のこと]
[明けて翌日。
さすがにここまでの疲れが出てか、少し寝過ごし。
目覚めた時には、エリカはどこかへ出ているようで]
……まあ、今ならどこにいても『届かせる』事はできるからね。
[小さな声で呟いて。
昨夜、スティーヴが届けてくれた草から繊維を取り出す作業にかかる]
ゆうらゆら 風吹く空には何が舞う
ゆうらゆら 風乗り舞うのは旅する羽根よ
行き着く先などだぁれも知らぬ
そら行く道には果てなどないよ
ゆうらゆら 彷徨う羽根は何探す
ゆうらゆら ひとりの羽は、誰探す……
[口ずさむのは幼い頃に、母に歌った名もなき歌]
[所詮は素性もしれぬ、しがない子供の言う言葉。信憑性など微塵もない。だが、そんなことはどうでもよかった。背中に受ける視線にも興味はない。僅かに軽くなった心と共に、聖殿を後にする]
……楽しい……?
[小さなつぶやきを残し、広場を歩く]
……さて、こっちはこれでよし、と。
[一通り作業を終えて、身体を軽く伸ばし。
離れていたラウルを呼ぶ]
さて、そんじゃあちょいと出るとしようかね。
[いつものよに、真白のサエーナ鳥を連れて空へ。
目指すのは、幼馴染の家──の、つもりだったのだが]
……っと……。
[不意に、感じた気配に翼の動きを止める。
森の一角、昔遊んだ良く知る場所。
そこに、僅かに気配を感じて]
……いるのかな?
[小さく呟きつつ、そちらへ向けて四翼を羽ばたかす]
[ぴぃ、と鳴くラウルの声。
見知った場所には、見知った姿]
…………。
[ためらいは数瞬。
そちらへ向けてふわり、舞い降りる]
こんなとこまで、お散歩かい?
[かける言葉は、常と変わらぬ軽いもの]
嗚呼、お気をつけて。
[ 出て行く姿に声をかけるも。]
……彼女を破壊できるといいですね…。
[ くつくつと嗤いながら小さくなる姿を見送った。]
[広場の端まで来ると、人々の姿を不思議そうに見て]
どうして、みんな、嫌うんだろう、ね?
……気持ちいい、のに
[翼を拡げてふわり、高台へ向かって飛ぶ。その背中にはうっすらと一点の染み]
[仕種も声も、いつもと変わらない。
それだけ見ていれば、昨夜捕えたものは自身の錯覚か、とすら思える。
否、それは思いたいが故の惑いであると、自覚はあり]
ちょいと、人探しをしててね。
ま、折りよく見つかったんで、手間は省けたけどさ。
[軽い口調で問いに返し、それから]
……ねぇ。
なんで?
[投げかけたのは、酷く唐突な問いかけ]
[唐突な問いには、目をきょとりと開いてぱちぱちと瞬き。
何の事か、等と口は動いたが声は発せられなかった。
変わりに、眉尻を下げて親しい人にしか見せない情けない笑顔を作る。]
…疲れた、んだ。
[ぽつり、言った。]
……疲れた?
疲れたって、何に……?
[ぽつり、と零された言葉は、思いもよらず。
戸惑いを込めて、ゆるく瞬く。
肩のラウルもくぅ? と鳴いて首を傾げた]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新