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べっつに?
宜しいんじゃありませんか。
[ ぶつかり合い、此方の右腕も後ろへと流されかけ ]
それで痛い目に遭うのは自分だろうしな。
[ 爪の振るわれる先を見定めると、
退くのではなく、また一歩先へ、
そして深く身を沈めて足払いでのバランス崩しを狙う。
金の煌きを抱いた爪が、傍で風を切る音が聞こえる ]
[ドアノブが捻られ、ドアが開かれようとしていることに、ハッとする。あ、そう言えば、鍵までは開けてた!!]
ひっ!?
[恐怖に引き攣った声を洩らすと、部屋の奥の方へ逃走。
だが、体力の戻りきっていない身体では逃げ切ることなど出来ようはずもなく、部屋の隅に追い詰められるか。]
……嫌。嫌だ、来ないで。
[尻餅をつき、ガクガクと震えて迫りくるヒサタカを見上げる。]
[寮の中へと入り、適当な人にマリーの部屋を聞く]
ふんふん、この部屋だね。
同室の人とか居るの?
[聞けば啓子と同室だと言う。そんな啓子は今出かけているらしいが]
ふ、ん?
マリーほっぽってどこ行きおった、あいつ。
[大変なことになってます。ともあれ教えられた部屋へと向かい。そして見える、久鷹(複製)の姿]
…はっ、探す手間は省けたなっ!
[駆け込み飛び蹴りでも食らわそうと思ったが、先の爆発を警戒し、ドアノブを掴む手を捻り上げようと、複製の手を掴み取った]
[杖で殴ったりする前に治療したほうがよくないかとか。思いつつも、口には出せないのは不可抗力です。不可抗力といえば不可抗力だが]
ちょうどいいところって…ああ…属性か。傷はやったことないからわからんのだが…って、って。璃佳…眼鏡どした
[こっちのほうが合うだろうに。とか思ったとか]
[温度の低い声が聞こえるなあ、と思いつつ、恭也を見やり。
それから、璃佳の問いに答えようとして、ちょっと止まった。
……未だに本人から名前聞いてないんじゃないでしょうか、この男。
ともあれ、答えない訳にもいかないので]
……えっと……あいつ、何て言ったっけ。
金髪で、いっつもフード被ってるの。
[どんな覚え方ですか]
……とにかく、やってくれたのは、あいつだよ。
さっさと治して、もどらねぇと……。
[それどころじゃない、と聞いて何事かと思ったが、こちらもそれどころじゃなくなっていて]
何があったか知らないが、そっちは頼むよ、かいちょー。
アタシはやることが出来た。
[四瑞にだけ聞こえる声を飛ばす。その声はやや焦りの色が見えたか]
たとえそうであってもね。
[相手が沈みこむのに、ハッとなる。
だが勢いをつけたままでは避ることなど不可能なわけで]
逃げるわけにいかん場合っての、が、あるでしょ!
[見事にバランスを崩し、身体が地面へと近づく。
ただ予測は先にたったので、受身の要領で左手を突き、即座に横へ転がろうと]
そ、属性なん。会長も合うはずなんやけど……
[それ以上言えないのは、赤く染まってる包帯が見えたせいです。
そら、さっきの今やったら、治療する気どころかお怒りごもっとも]
とりあえず抑えて止血かな。
気を送るだけでも回復に繋がるはずやで。
[内心で謝りながらワンピースの裾を破る、傷にそっと被せて離れ。
ココ抑えながら木気送ってみて、とか黄龍知識参照で言ってみた]
あ、それがなー。どーも戦った時に失くしたらしいんよ。
見えへんでホンマ困るんやけど。
[予備はタマキちゃん家にあるんよねーと今更こっそりキョウヤの後ろに隠れてみた。まだ見られてないかもしれんし]
[それどころじゃない、という霊亀の声。
思い出すのは、先に交わした言葉]
……やる事、か。
そっちは、任せた。
[任せるっきゃないけどな、と。
そんな考えが響きとなって届くかも知れないが]
フードの金髪……って、アズマん!?
うっそ、変なん見えてんのは霊感やなかったんか!
[通じたようです。だがしかし、本名が出る訳が無いのでした。
そんでもって、キョウヤの指摘には(背後気にしつつ)手をひらひら]
や。やられきった後やし、もう今更やよ。
でも邪魔やったら引くよ?
[ミツクニに言いたいことの一つや二つはあったが、いえないのは不可抗力といったら不可抗力で]
木生火…だしな
さっきちょうど気を練成するの試してたしちょうどいい
[とりあえず治療だなぁと。璃佳の言うとおり傷口を覆う布のうえに手を当て]
ああ…あの人が…っと。先輩。やりますけどいいっすよね?
[後ろに隠れる璃佳に疑問を軽く抱きつつも、一応の確認をしつつも、返事をする前に、初めてなので加減がいまいち掴めぬまでも、知識を辿ってそれを真似て木気を送ってみる]
そっか…まあそれは仕方ない。予備俺も持ってないしなぁ…そもそも度が違うかもわからんけど
[というか自分の眼鏡はよく無事だったなと思いつつ。]
いや、そっちが辛くないならいい。
[ 追って斜めに振り下ろされた円刃は、
逃れられて地を掠め土を舞い上げるに留まった ]
逃げずにやられたら意味ないけどな?
楽しませて貰えるかね。
[ 即座に引き、距離を取ろうとバックステップ。
相手にも体勢を整える隙を与えはしたが、
その間、もう片手から輪は消えていた。
風の唸りを耳にする事は出来たか否か ]
[ドアの隙間からマリーの怯えた表情が半分だけ見える。それだけで悪しき心の苦痛が和らいだ気がした。さて、捕まえたとして、どんな方法でヒサタカとマリーを甚振るか。ヒサタカはマリーが甚振られるのを見せ付けて、血の涙を流させるとして、マリーにどんな地獄を見せるか。
思わず頬が緩む。
そして室内に踏み込もうとした時!]
――何!?
[不意に腕を掴まれ、慌てて意識を向けると、そこにはサキと九尾の姿があった]
き、貴様――!
……あ。
すまん……手間、とらせる。
[治療に動く二人の様子に、はあ、と息を吐きつつ、呟くよに言って]
アズマん……って、おま、このタイミングでまでそれか。
とにかく、あいつに不意打ち食らって、な。
今、五十嵐が抑えてるが……ほっとく訳にもいかねぇ。
霊亀は別件回っちまってるし、俺が動かんと。
[話すうち、与えられる木気の感触。
それで痛みは大分鎮まった]
はん、随分とお楽しみのようだね。
マリーに手ぇ出すってなら、アタシが相手するよ!
[掴んだ相手の手を捻り、その背中へ回し固定しようとする]
九尾! マリーの傍に!
[ドアと複製の間に隙間を作り、九尾をマリーの傍へと駆け込ませる]
で、”お前”は本体と複製、どっちなんだ?
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