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[仲がいい、という璃佳の指摘。
一瞬、ぴきん、と固まりました、はい]
……何をどうとれば、そうなるんだよ。
[返す言葉は、いつになく投げやりでした。
それから、恭也の指摘にあー、と言いつつ、頭を掻き]
……すまん。あん時は色々と気が立ってたからな……。
それと、情報も少なかったし。
誰が何か、わからん状況で、手の内を晒しきる訳にもいかんかった、ってのもあった。
[結局は行き当たりばったり、大雑把の副産物だったりするのだが]
[こっそりした璃佳の呟きは聞こえたが聞こえない振り。それは己も似たような思考をもってるからか]
んなこといわれてもなぁ。違和感は違和感なんだから仕方ない。
…とりあえず余所にまで定着させるのはやめてくれ。
[キョウヤん呼ばわりは応とも言わないが否ともいわない。
ついでに眼鏡をせず素顔が晒されてる分、普通の名前呼ばわりはむしろ違和感倍増だとか内心で呟く。]
まあ…そっちも色々あるんでしょうけどね
[それは生徒会長から聞かされたのか説教だったような。その副産物でか咎める気持ちは幾分やわらいでいるが、当時は混乱させて楽しんでるようなのを思ってたとか
おまけに蒼龍からの情報を得るのはグダグダだった分色々拍車をかけてる。
とりあえず抱えて動ける状態になったと聞けば、後は見送り。そろそろ外の様子を見れるよう環がしているだろうか?と。*家屋に戻るだろうか*]
キョウヤん愛されとるんやねー。
[他意はない。熱烈やなーというだけである。
仕掛けてきた経緯の心の動きまでは、もちろんコチラに届かない]
あ、それはうちも思った。
アンタうちが屋上行かな、説明すっぽかす気やったやろ?
省エネもほどほどにせんとアカンよ。
[キョウヤに乗じて文句をいい、ようやくその背から手を離す。
流石にくらくらしたので立ち上がらないまま、地面に手を付いた。
木の結界内でどれだけ回復できるかわからないが、土気を補給]
……その狙いが、甘いっての。
[ リーチは此方の方が長い。
襟首を掴み、されど、首に伸びる手を止める事は出来ず。
咄嗟に首筋を庇おうと挟んだ右腕に、痺れが走った。
風は木の一、この場に在りては五行に即す。
金は僅か、勢いを弱めることとなったが、気休め程度。
掴んだ手は相手の動きを捉え、その背に矢が降り注ぐ。
肉を貫く音は微か、されど低く響き、振動が伝わる。
散る色は、此方側からは見えないが。
直後、脇へと放り投げた ]
……まあ、物は言いよう、だな。
[璃佳の言葉に、も一つため息交えて返し]
ああ、その位はなんとかなる。
……どーにも嫌な予感がするんで、急いだ方がいいと思うんだ。
[麒麟の視線。物言いたげなそれには、心配すんな、と返し。
色々、と言う恭也の言葉には、まあ、な、と頷いて]
んじゃ、行って来る!
[ふわり、舞い散る紅の光を残し、その身は三度、屋上へ]
やったか?
[光の影の多重攻撃だ。普通の動体視力であればその高低差についていけず、そのまま流星錐に体を打ち抜かれるだろう。
振り返り、その場に止まり、電信柱の光が収まるのを待つ。
次第に光が弱まり、中央部を完全に打ち抜かれた電信柱が姿を現す中、久鷹は舌打ちした。
――そこには、無傷のまま戦闘態勢に移行したサキの姿があったからだ]
(クソ! 今ので決められなかったのは痛かった! 黙っていろ! ヒサタカ! お前もマリーと同じで用済みなんだ!)
[心の中に作った檻の中でヒサタカは必死にもがいていた。だが久鷹はソレを無視すると、サキの体制から、次の行動を予測し始める。
篭手を装着したと言う事は、攻撃は接近戦だろう。ならば、流星錐の連続で懐に踏み込ませないようにするのが常作だ。だが、あのサキがその程度の攻撃で満足するだろうか?
他の天界の駒であればある程度予測が付くが、まるで並の行動しか予測できない事に再度舌打ちした]
へ? やってイトコやし。
[固まったミツクニにコッチも首捻り。
や、会長との話とか結界内居てくれとか、普通に仲良しなんやろとしか思えません。ナゼに投げやり?とか思いながら端的に指摘。なにせイトコは仲がいいものだと信じてます]
─屋上─
[『隔離の陣』を出て、屋上へと移動する。
背に受けた傷は塞がっていた]
……っつーか、やっぱ入り口増設するか。
[ぶつぶつと、愚痴めいた呟きを漏らしつつ、意識を凝らす]
……間に合えよ……。
[零れた言葉には、微かに焦りの響き。
『音』が放たれ、空間を渡る。
渡った先に何があるかは、*未だ知る由もなく*]
[ちなみに、移動前に璃佳の突っ込みや指摘はきっちり拾ってましたが。
突っ込みはともかく、指摘は意図的にスルーしたっぽいです。
ちなみに指摘に麒麟が、どこか困ったような表情をしていたのには、果たして誰か*気づいたか*]
ミツクニは、 ケイコ を能力(襲う)の対象に選びました。
んー、したらやっぱ慣れてるのが一番やよね。
キョウヤ君、 ―――とか言うたら舌噛みそうやもの。
[一瞬だけ今の容姿と呼び名が一致、したかは、はなはだ怪しく。
そうキョウヤに返すと、飛び立つ気配]
――今度は怪我せんと帰っといでや!
怪我増えてたら会長に加勢するかんな!
[張り倒し倍化宣言で見送って。溜息。
おかげで会長の困ったような表情には*気付きませんでした*]
[空手をやっているために戦い慣れはして居り、身体が勝手に反応する部分がある。今回はそれに助けられた形になっただろうか]
っつー…。
打撃系は骨にくるんだよなぁ。
篭手越しだったから何とかなったがよ。
[ぷらりと鉄球を受け流した腕を何度か振り、その痺れを取る。その腕の振りの最中にカシュ、と言うスライド音が鳴った]
おい、九尾の陰の心。
さっさと久鷹を明け渡してもらおうか。
そいつを待ってる奴が居るんで、なっ!
[両脇に降ろした腕を上へと跳ね上げる。瞬間、手から飛び出す円盤が、二つ。シュルル、と言う風を切る音を纏いながら、離れた位置に居る久鷹へと左右から迫った。同時に間合いを詰めようと前方、久鷹の居る場所へとツーステップほど踏み出す]
[爪がその首を庇う腕に触れてその属性を知る。
直後、背中に連続する衝撃。紅の霧が舞った。
悲鳴も上げずにその衝撃に耐える。耐え切れたわけでもないが]
――似金行剋木行!
[投げられる直前、腹から声を出す。両手の爪が消え、手首の金属の輪が光り、不完全に術が発動する。
ホンの僅か相手の力を削ぐだけの、最後の悪あがき]
グッ。
[地面に叩きつけられ、息が詰まる。
限界などとっくに越えてしまっている。力なく伏せていることしか出来なかった]
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