……例え、一人であっても、それと知られていなければ襲われる対象にはならんだろうね。名乗り出たとしても、守り手の信を得られない限り──自身の安全ははかれんのだし。まして、あいつはああいう性格。他者の信を得る事よりも、自分の思うように動いた結果があれ、としか思えん。[イレーネの疑問に、ため息混じりにぽつりと呟いて]