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[嗤う声には応えず、薄い笑みを浮かべるのみ]
失くせば、ただの生ける屍と化すか、
或いは、全てを喰らい尽くす獣と成るか。
何を以て、楽とするかな。
生きる意味も見出せぬのに。
─自室─
[ぱたむ、と音を立てて伝承の書物を閉じる。
緑の瞳には、微か、険しい色彩。
書物はテーブルの上に投げ出し、開け放った窓の窓枠に寄りかかるように腰を下ろした]
……まだ、終わったようには思えん……な、やはり。
終わったんだとしたら……。
[呟きつつ、軽く撫でるのは左腕、傷と痣のある辺り。
そこは、微かな熱を帯びて]
終わっていないなら、俺のやるべき事は決まってるようなもんだが……さて。
問題は……。
[未だ人狼が残るとして、それが誰か、という事。
見極めるものは既になく。
もう一人の力の真偽は読めぬまま。
どうやって捜したものか、と、零れるのは騒動が始まってから数える事も面倒になってきた、ため息]
エウリノ、ごめんね。
ぐっすり寝てたみたいだったから、そのまま出たよ。
今は、宿にいるから。
ティルと一緒。ハインリヒさんは居ないみたい…。
[そう赤い世界に囁き落とした。]
イレーネ…姉ちゃん…
[自分の名を呼ぶ声に軽く返事を返せば、見慣れた女性が入ってくるのが見えた]
うん。おっちゃん、出かけたみたい…
[大丈夫かと聞かれれば]
うん…多分、大丈夫。姉ちゃんも無理してない?
[言葉とは裏腹に、弱弱しい声で返事をする]
そうです。
[アーベルのことを言ったものかどうか。迷う。
迷った末に、エーリッヒに相談してから、と決める。]
人狼が、ただそういった力を放っておくかな、って疑問があるんです。伝承にも出てくるような力らしいですし、それだったら、対策をとってくるんじゃないか、って。
[曖昧に返して、軽く肩を竦めた。]
忙しいって言っても、そんなでもありませんよ。こうして散歩に出ることもできますし。あ、良かったらハインリヒさんも一緒にいかがですか?
[ハインリヒが慌てる様子には気付かずに笑顔で誘い]
……きゃっ!!
[ハインリヒから飛び退いて離れた。]
もうっ、そういうことはやめてくださいって、前も言ったじゃないですか!
[むう、とハインリヒを睨む。]
…構わない、が。
だが気をつけろよ。
奴らがいつ牙を剥いてくるやもしれん。
[心配げな気配を乗せ忠告する]
ティルか…今後のため、奴を引き込めは出来ないものかな。
手駒は多い方が良い。
ああ。
人は人であってもそれができる種でしたね。
そういう意味では実に性質(タチ)が悪い。
[嗤う。それは狼としての質]
暗いものを視過ぎましたか?
貴方がこの血を持っていたのなら、私なぞより余程美しい狼であれたでしょうに。皮肉なことで。
…けれど良かったですね、そうならなくて。
[不意に嗤いを収める。ただ静かに]
それは哀し過ぎる。貴方がそうは思わなくても。
[悲鳴を上げて飛びのくユーディットを見て笑いながら]
ワリワリ。おっさんだからすっかり忘れてたわ。
まあ、飯の事はまた今度でいいぜ。
正直今は…あんまり喉とおりそうにねえしな。
[そういってやんわりと笑う]
イリーネの力が本物なら…狼がほっとかない…か。
けど、伝承が本当なら、そういう力を持った奴がいるはずだろ?イリーネが偽だとして、じゃあ本物はどこにいるんだ?
[診療所で現場を見てからは、自宅に戻り、書斎の隅で座り込んでいた。床に置いたノートや周囲の本、窓の外の夜空を時折目に入れつつも、ただ茫然と。
何かと呟く事は普段以上に多々あったが]
……、
[いつの間にか窓から日が差し込んできていた。途中、幾度か転寝もしたかもしれないが、睡眠らしい睡眠はしないままに。
家を後にし、どこへともなく歩き始めた]
そっか、何処いっちゃったんだろうね。
私は……無理は、うん。してないと、思う。
[恐らく顔色は悪いが、少年に心配かけまいと小さく微笑む。
弱い返事には、少し迷ったがそっと頭を撫でた。
かける慰めの言葉は見つからず、これから伝えようとする言葉はあまりに残酷だったから。]
…あのね、ティル。
ハインリヒさんにも…エーリッヒさん達にも伝えるつもりではいるんだけど。
[伝える時は、ハインリヒと一緒の時がよかったが。
もうそんな余裕もきっとない。]
…まだ、人狼は、どこかに居る。
終わってない、の。
[声の震えは、さすがに抑えきることは出来ない。]
さて、どちらになったものやら。
体験からすれば後者の可能性は高かったでしょうか。
[どこか他人事のように返す]
そのどちらかであれば、意味など不要でしょう?
生きるか死ぬか、ただそれだけ。
けれど心を持つのにそれを強要されれば、そこには軋みが生じる。
そんなところなのではないですか。
大丈夫…私は、盾であり、欺き、殺し、生かすもの。
主様の為に、命すら厭わない。
[切り札は胸の中にまだ生きている。
使うときは果たして来るのだろうか。
忠告には、微かな笑みをもって応える。]
…そうだね、そうなってくれるといいんだけど。
人狼も人間の性質を含むが故に、
より性質が悪いと思うけれど?
[人の子もまた、嗤う]
無知であったら、違ったのかも知れないね。
識ってしまうから、余計な場所に足を踏み入れてしまう。
俺に人狼の血があったのなら、
人間は何も憂いなく俺を斃して、
物語はハッピーエンドを迎えそうだ。
[冗談めかした言葉は、本心か。
静かなオトフリートの台詞には答えず、笑みを湛えた侭だった]
さて……どうするかな。
[いつもなら、気晴らしに散歩をするか曲を創るかする所。
しかし、今となっては曲を創る気にはなれなかった。
完成させる意味が、自分の中に既にないから]
……少し、歩く、か……。
[掠れた声で呟いて、部屋を出る。
ユーディットの姿はなく、書置きがあるのみで]
……まだ、落ち着いてないかな。
ま、仕方ないか……。
[小さく呟き、一応玄関には鍵をかけて、ふらりと外へ。
夏の日差しの下、植物の息吹は強く。
しかし、人のそれはあまり感じられないように思えた]
次やったら承知しませんからね!
[冗談ぽく、厳しい表情で言い渡し]
じゃあ、また今度。
ティルも一緒に、是非来てください。
……ちゃんと食べないと元気も出ませんよ?
……ええ、本物は。
[鋭い台詞に、少し、言葉に詰まる。くるくる、と頭が回る。
ここでわからない、などと返して、後で、実はアーベルが、などと言っても到底信じて貰えないような気がした。
腹を括る。]
……実を言うと。
前に二人で話したとき、アーベルも、人狼を見極める力があるんだ、って言ってたんです。
襲われる危険があるから、表立って話しはしませんでしたけど。
アーベルによると、イレーネは人間、だそうです。
昨日、オトフリート先生と……その、あんな形になってたのは、たぶん、先生を視に行ったからなんじゃないか、と思うんですが。
[ゲイトは僕。
己がために全てを捧げる忠実なる者。
それを理解はしていても、理性たる部分ではその言葉が素直に受け入れてくれなくて。
赤き世界の外で顔を顰めた]
…それとなくで良い。
誘導出来そうならば誘え。
そうでなくば無理に追うな。
疑われては、元も子もない。
間違いない。
[人と狼。嗤う声は影の世界に流れる]
Erbsuende.
知識を得た対価は、しっかりと取り立てられるものらしい。
人として暮らせば絆が出来ます。
誰一人として嘆く者のない人間というのは珍しいですよ。
そして生れ落ちた瞬間の赤子ですら、母とは繋がっている。
[我が子を呼ぶ声を思い出し、瞳の色はまた揺れる]
喜ぶ者の方が多い人間は居るでしょうが。
ああ、もうやらねーよ。うんうん。
[にやけた顔のままうなずいて見せ、続く言葉に顔が曇る]
アーベルにも力があったってのか…。で、その力が本当ならイレーネは人間…でも人間なら嘘つく必要もねえだろ。普通に考えるなら力もった奴が二人居たって事なんじゃねえのか…?
それに…もしアーベルが力持ってて、襲われる危険があるから表だって言えないっていってたんなら、なんでわざわざ危険冒して先生さんを単独で見に行って喰われてるんだ?
[頭をボリボリと掻いて顔をしかめる]
あー、くそわかんねーな!
伝承やらなんやらは俺はさっぱりだからなぁ…。
詳しい奴誰かいねーのか。その辺。
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