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[一緒に行くと言うイレーネ。
本当ならば止めたかったが、足を踏み出す様子に付き添うような形で隣を歩く。
ゆっくりとした歩みで進み、やがて見えてくる。
──紅に染まりし二つの姿]
……っ!
[片方は胸から、片方は首から赤き雫が流れ落ちていて。
オトフリートと思しき身体は、まるで獣のような姿だった]
…これって…。
そう言うこと、なのか?
[治まりかけていた震えが再び強まる。
オトフリートが人狼であったと言う現実。
俄かには信じられないものであった]
(──ああ、何て無様な──)
[獣の姿を晒したまま倒れるロストの姿。
それを見て心中のみで呟いた。
ヒトの姿で倒れていれば、まだ誤魔化せたかもしれないのに。
そんなことが頭に浮かんだが、それは声にも聲にもせず。
表向き冷静な、内心冷ややかな視線がロストの身体へと注がれた]
[一人では決して見えてこなかったろうそれを、ユリアンと共に見た。]
――――――っ、ぅ。
[アーベルの血に染まった亡骸も当然ショックだったが、それよりは、明らかに異形と化したもう一人の―ミリィの傍に居た人の姿を見て、顔が引きつり、口元を押さえた。]
おいしゃ、先生…。
[それ以上は言葉も出なかった。]
……聞こえる。
[エーリッヒの問いに少し間を置いてから答える。耳を押さえたまま、どこか彼の声を聞き取り辛そうに]
赤いモザイク。
黒き影。
交じり合い、
――怒れよ!
怒れし影は――欠けたるか!
[ノートなどを持った手を腕ごと掲げるようにして。僅かに掠れた叫びを重ねてから、ぽつりと]
……異形。
異形に殺されしと、殺されし異形……
赤き賽は……
(──ああ、何て無様な──)
[獣の姿を晒したまま倒れるロストの姿。
それを見て心中のみで呟いた。
獣の姿をした彼をはじめて見たが、その姿には涙しか出てこない。
表で主だった人の亡骸に涙することは躊躇われ。
ただ赤い世界でだけ、見えない涙を零す。
表向き冷静な、内心穏やかならぬ視線が、ロストの体へと注がれた。]
[イレーネの様子にこれ以上は、と考え。
紅き惨劇から視界を遮るように立ち、少女を腕の中へと収める]
[自然、紅く染まった二人に背を向けるような形となり。
自分の視界からも惨劇を遠ざけた]
[後からやって来た二人には、軽く視線を向けるに止め。
ブリジットの言葉に耳を傾ける]
異形に殺されしと、殺されし異形。
[小さな声で繰り返す。
力あるもの、それもまた異形、異端と言えるのかと。
ほんの一瞬、自嘲的な笑みを掠めさせ]
……これで……終わる、のか?
[問いはブリジットへ向いたか、それとも、独り言は定かではなく]
[ブリジットが叫ぶ。
叫びの内容は理解出来なかったが、続き落とされた呟きは先程見た二人のことを示していると理解し]
…やっぱり、そうなんだ…。
[人狼が誰なのか、真実を突きつけられた。
信じがたいが、それが事実で。
不意に漏らされたエーリッヒの問いが聞こえたが、自分には知る術はなく。
何も言えずただ押し黙ったまま]
終わる。
終わるか、否か。
塔は崩れた。崩れた塔は一つか。
一つだとして。二つだとして。
黒き影は……
[エーリッヒの問いとも呟きともとれる言葉に対してか、ぼそぼそと。一歩、二歩と後ろに下がり]
留まらないのなら。
どうしたらいい。
変容が続くのなら。
[最後は独りごちるように]
[ユリアンの腕の中で、嗚咽をもらす。
辛うじて泣いてはいないようだったが、酷く怯えたように震えていた。
ブリジットの声も耳に届く。
異形、そうだこれが――人狼。
エーリッヒが言うように、これで終わるのだろうか。
これからの事を思い、震えは止まらなかった。]
[そうしている間にも掠めてゆく思考]
(もし、伝承の通りなら)
[それは微かな希望にして、最大の恐怖]
(会いたい)(会えない)(会う資格が無い)
[生命散らす前と代わらぬ想い。
どちらも今はまだ直視できず、顔を俯けたまま。
幾つもの声が意識の中を*響き渡っていた*]
終わるものか。
まだ惨劇は始まったばかり。
同胞を手にかけし報いは受けてもらおうぞ。
終わらせなぞしない!
[エーリッヒとブリジットの言葉に嘲るような声を発す。
その二人にも背を向ける形になっている口元が愉しげに歪んだ]
[腕の中で震えるイレーネの身体を抱き締め。
首だけをエーリッヒ達へと向ける]
……ここ、任せても良いか?
イレーネを、休ませてくる。
[これ以上長居してはイレーネの負担が大きいと判じ。
この後来るであろう自衛団の対応などを頼む]
[ぼそぼそと、途切れた言葉は相変わらず抽象的で。
下がる様子を見つめつつ、一つ、瞬く]
変容が、続くのであれば……。
[それは、終わらない、という事か、と。
口に出しはせずに]
……ああ。
ユーディの事もあるし、ここは引き受ける。
[ユリアンの方を見て、一つ、頷いた]
[頼む、とエーリッヒに返し。
腕から解放したイレーネを促し、診療所から離れていく]
[未だイレーネが嗚咽を漏らすようなら、宥めるように、慰めるように、その背中を擦りながら歩を進める]
…すみません。
[エーリッヒとユーディットに聞こえるかどうか、掠れた声でそう告げて。先に診療所を出て工房へと戻る。
人狼が死んだなら、明日は娼館に戻れるのだろうか。
そんな事をぼんやりと考えながら。
ユリアンの腕の中は、やけに温かく*感じられた。*]
……大丈夫、か?
[工房へ戻ると整えたイレーネの部屋へと連れて行き。
イレーネが落ち着くまで、その傍に*ついていてやった*]
[そのまま残骸からある程度離れた。壁際の方に、それでも残骸は目に映る程度のところに膝を抱えて座り込み]
……。
[俯きがちに、一人ぶつぶつと呟き始める。絶えず、やがて自衛団員が来て問いかけてきたなら、「異形に殺されし」「殺されし異形」「塔は崩れた」などと、とりとめのない言葉を繰り返し。
団員から開放されれば、またどこかへと消えていった*だろう*]
さて、この先如何にするか。
ロストは厄介な相手を宴から引き摺り下ろしてくれた。
上手く利用しないと、な。
[どうしてくれようかと思案する。
一度ロストを振り返るゲイトに気付けば、少しでも落ち着くようにと何度かその頭を撫でる]
[立ち去る二人と入れ代わるように、先にハインリヒから連絡を受けた自衛団がやって来る。
後から来たため詳細な状況はわからぬものの、二人が争い、相打ちになったらしい事など、可能な範囲で説明して]
……取りあえず、亡骸の安置は頼んでいいんだろ?
ああ、それと。
伝承によると、人狼の血は長く触れたり体内に取り込むと色々と危険らしいから。
くれぐれも、亡骸におかしな事はしない事をお勧めする。
[人狼の屍にやや興奮気味の自衛団員たちに軽く、釘を刺し。
場が片付くのを見届けたなら、はあ、と一つ息を吐く]
うん…。
[頭と背中を撫でられて、しゃくりあげそうになるのを我慢した。]
どう、しようか。
そうだ視た人の事も考えないと。
[昨日視た人のことは、まだ言えなかった。
今日視た人の事は、まだ考えていない。
工房につけばユリアンの胸の中に収まって、荒らぶる内をゆっくりと抑えていくだろう。]
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