人狼物語 ─幻夢─


28 Rainbow stone

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【墓】 青年 アーベル

[遠く。声が、する]

――る――いな、

[煩いな、
そう紡いだ心算の音は、言葉にならない。
額に手を当て、眼にかかる髪を掻きあげる。
触れている筈の手は、感触を上手く伝えてくれない]

(+18) 2008/08/09(Sat) 00:57:50

召使い ユーディット

[怖い。怖い。怖い。怖い。
心臓が早鐘のように鳴っている。

物も言わず、診療所の前に駆け込んでくる。

地面に転がった二つの体が見えて――

否応無い事実が頭に浮かぶ。
それを拒否したくて、膝をついてその顔を覗き込んだ。]

…………アー、ベル。

[しかし。
胸を貫かれた青年の顔は、昨夜から、ずっとずっと会いたかった彼のもので。
改めて、現実はユーディットに、非情な事実を告げた。]

(27) 2008/08/09(Sat) 00:58:17

少年 ティル

[頭をなでられる感触にも気がついても、流れ落ちだした感情はとまらない。
手を引かれれば、ふらりと引き寄せられるように動き出す。

『歩けるか?』の問いには、まだ嗚咽がとまらずに言葉が紡げなくて。

涙でぐしゃぐしゃになった顔で、顔を縦に振った]

(28) 2008/08/09(Sat) 00:59:17

【墓】 医師 オトフリート

[ザクリ、と切り付けられるかのような痛み。
遠い赤より伝わってくる高揚感と高らかな声]

( Wer bin ―― ? )
( 私は――…… )

(+19) 2008/08/09(Sat) 01:00:10

娼婦 イレーネ

[前を走る二人、奥に居る二人。
続いていこうかと思ったが、匂いと、その場を支配する雰囲気に呑まれ、足が竦んで動けない。]

…ユリアン、血の匂い…。
だれか、むこうで。

[肩から伝わる震えに、こちらも微か震える手を重ね置いた。]

(29) 2008/08/09(Sat) 01:02:52

音楽家 エーリッヒ

[駆け出し、たどり着いた先。
そこに転がる、二つの体。
周囲を染める色彩は、容易に、状況を物語る]

……っ!

[しばし、言葉が失せ、それから]

この……馬鹿野郎が。

[零れ落ちたのは、掠れた声]

無理はするな、って……言ったろうが!

[苛立ちを込めたが向けられる先は明確か。
緑はしばし、青を見つめた後。
折り重なる姿へと向けられる]

(30) 2008/08/09(Sat) 01:05:01

【墓】 医師 オトフリート

[伸ばした左腕は異形のそれ。
引き寄せた右腕はヒトのそれ。
二つの腕が「見え」た]

…ああ。

[無意識の呟きに、一気に思考が立ち上がった]

――負けたのですね。

[悔しさとも悲しさとも、いっそ嬉しさともつかない感情が閃く]

(+20) 2008/08/09(Sat) 01:05:09

【墓】 青年 アーベル

[――声が聞こえる。
現と、それと異なるものと。
探している。   何を?]

だれ、

(+21) 2008/08/09(Sat) 01:07:23

召使い ユーディット

アーベル。アーベル、何、やってるの。

[差し伸ばされた手は、アーベルの身体を掻き抱く。
膝をついて座り込んだまま、アーベルを横抱きにする。

深い傷が無数に付いた、血に塗れた身体。
中でも胸の傷は深く、大量の血がそこから流れ落ちていた。
それにも構わず、ユーディットは呼ぶ。]

アーベル。ねえ。
うそでしょ。
そんな、だって、そんな簡単に、探偵は、死んだりしない、でしょう?

ねえ。

[白いエプロンが、アーベルの血で朱に染まる。
くしゃ、と顔を歪ませた。]

ねえ、起きて、おねがい。
おねがいだから。

(31) 2008/08/09(Sat) 01:08:17

詩人 ハインリヒ

そうか。偉いな。お前は。

[ティルの頭を再び撫でて、診療所から離れようとする。その時になって初めて自分の脚も震えていることに気づく。]

…本当に偉いよ。お前は。

[空いた片手で膝を軽く叩き震える脚をごまかしならがらティルを連れて歩きそうとする。と、前方に数人こちらに向かってくる姿が見えて]

(32) 2008/08/09(Sat) 01:09:58

工房徒弟 ユリアン

……ああ。
昨日も、嗅いだ。

[真っ直ぐ前を見た状態でイレーネに返しながら眉根が寄る。
重ねられる手に僅かハッとし]

イレーネは、行かない方が良い。
…今日の事だって、あるんだから。

[イレーネも自分同様手が震えている。
恐れを見せるその様子に、行かない方が良いと釘を刺した]

(33) 2008/08/09(Sat) 01:10:56

【墓】 医師 オトフリート

[遠く響く、もう届かない世界とは別に。
近くに揺れる気配]

………。

[吾子を探す母の声。スッと冷えてゆく感覚。
それを口にしたのは自分ではない。だがそれを勧め、見ていたのは間違いなく自分だった]

…………。

[そして腕に甦る感触。
もう一つの声は、その主のものと感じられて]

(+22) 2008/08/09(Sat) 01:13:14

小説家 ブリジット

……、

[いつしか血の臭いのする場所――診療所の付近に辿り着き。ざわめくそこに近付いていく。こつり、こつりと、硬い、だがどこか浮いたような足音]

やあ、諸君。
ブリジット=フレーゲが……

[見えた数人の人影に挨拶をしかけ、途中で途切れさせる。立ち止まり、一度頭を押さえ俯いて]

(34) 2008/08/09(Sat) 01:13:55

小説家 ブリジット、メモを貼った。

2008/08/09(Sat) 01:14:43

音楽家 エーリッヒ

ユーディ……。

[アーベルをかき抱いて呼びかけ続ける姿に、ふ、と目を伏せる。
彼女が抱く想いが何か。
それ位は察しがつくから。

けれど]

……もう、起きない、よ。

[それが現実なのも、わかっているから。
小さく、告げる]

(35) 2008/08/09(Sat) 01:15:01

少年 ティル

[手を引かれるままに、ふらふらと歩き出す。
あとは、何を言われても反応を示さずに。他の人の姿が見えても、挨拶もせずに。

地面に、ぽとりぽとりと涙が落ちて、染みをつくった]

(36) 2008/08/09(Sat) 01:16:38

【墓】 青年 アーベル

[起きてる。
言葉を返そうとして、
不意に、無意味な事に気付いた。
途切れていた記憶が蘇る]

死んでも、解放されないわけね。
負けたとも言えないんじゃない?

[遅れて、微かに聴こえた声を知覚した]

(+23) 2008/08/09(Sat) 01:17:35

工房徒弟 ユリアン

[足音に後ろを振り向くとブリジットの姿が見え。
いつもの名乗りを上げようとしたところで言葉が途切れる]

……先生?

[遠慮がちに声をかける。
声が聞こえないのか、ブリジットは頭を押え俯いている]

(37) 2008/08/09(Sat) 01:18:53

召使い ユーディット

[答えはない。答えるはずもない。]

…………。

[泣きそうな表情でアーベルの顔を暫し見つめる。

エーリッヒの小さな声が、微かに耳に届き。形になって。
その意味がゆっくりと脳に染み込み。

――ユーディットは、アーベルの死を、受け容れた。

黙ったまま、ごしごしっと袖で目元を拭うと、その手でアーベルの目蓋を閉じさせる。

アーベルの身体を地面に寝かせると、ふら、と立ち上がった。]

(38) 2008/08/09(Sat) 01:18:55

詩人 ハインリヒ

[申し合わせたようにほぼ全員が診療所に集まっていることに気づき]

よ、よぅ。

[場に全く合っていない間の抜けた挨拶が口からこぼれた]

(39) 2008/08/09(Sat) 01:19:52

娼婦 イレーネ

[ユリアンにはこくりと頷いて。それ以上は進まない。
青く震えたままでいたら、ティルを連れ立つハインリヒの姿が見えて、微かに頭を下げた。]

ハインリヒさん…。

[『一体向こうには何があったんですか』と口を開きかけたが、ティルの様子に問うていいのか躊躇う。]

(40) 2008/08/09(Sat) 01:21:03

【墓】 新妻 ノーラ

わたし…?

…わたし。

誰だったかしら?
何処だったかしら…

[透けるその身は、こころすらも希薄。
振り向く淡い瞳は、何も映していない。]

…わたしは。
[無くしたのは、存在意義。
残ったのは、強い強い喪失感。

ぽっかりと穴が開いたのは、背中?お腹?それとも胸の中?]

(+24) 2008/08/09(Sat) 01:21:32

【墓】 医師 オトフリート

場が、残るのですよ。

[こちらに投げられる声に、ようやく顔を向ける。
相手も今まさに感覚を取り戻したところのようで]

私の知る知識の中では、ですけれど。
一種の呪術的空間。…本当に御伽噺ですよね。

[溜息が漏れる]

あの状態で姿を晒しているのでは。
負けましたとも言いたくなりますよ、色々な意味で。

(+25) 2008/08/09(Sat) 01:24:13

【墓】 青年 アーベル

[見えはせずとも、
それは、よく、知ったもの]

――…、ノーラ姉?

[酷く、虚ろで。
消えてしまいそうな気がした。

名を、呼ぶ]

(+26) 2008/08/09(Sat) 01:25:10

工房徒弟 ユリアン

[次いで診療所の方からかけられる声。
見れば泣くティルを連れたハインリヒの姿]

…どうも。
……その様子だと……。

[見たのかな、そう続けようとして言葉が切れた。
聞かずとも明白だろうと思ったのもあるが、何より傍らで泣くティルにまた思い出させることになりそうだったために]

(41) 2008/08/09(Sat) 01:26:33

音楽家 エーリッヒ

……大丈夫、か?

[ふら、と立ち上がる様子に、静かに声をかけ。
それから、改めて、倒れたオトフリートを見る]

人、なのか、獣、なのか。
判断に迷う姿で逝ってくれたもんですね、っとに……。

[零れた呟きは、彼の事情を知らぬが故のもの。
いずれにせよ、人狼が倒れた事。
それは、理解できるのだが。

腕に微かに走る痛みは、何故か。
安堵を感じさせるには、至らずに]

(42) 2008/08/09(Sat) 01:26:57

【墓】 青年 アーベル

…。
厭な話だね。
[相手の口より語られる、己の知らざる知識]

あぁ、きちんと見られないのが、残念。
そう言うのなら、
矢張り――生かしてやればよかったかな。

(+27) 2008/08/09(Sat) 01:27:06

【墓】 医師 オトフリート

[キクリ、と固まる。
熱が抜けてしまえば、そこには後悔も生じてしまう]

…ノーラ。

[姉弟から一歩離れた場所に立ち尽くす]

(+28) 2008/08/09(Sat) 01:27:31

【墓】 新妻 ノーラ

[呼ばれる名に、振り向いて。
首をかしげたその姿は、まるで迷子の子猫のよう。]

(+29) 2008/08/09(Sat) 01:29:10

召使い ユーディット

[その視線が向かった先には、もうひとつ、地面に転がった体。

それが誰なのか。判る。
けれど、関係ない。

これは人狼だ。

それは、何より先に知れた。

首筋に突き立ったままのナイフに手をかけ、ぐっと力を込めて抜き取る。ゆら、と真っ直ぐ立ち上がると、オトフリートの体を見下ろした。]

そう。あなたが、アーベルを。
あなたが、人狼だった。

あなたがッ!!

[ナイフを振り上げる。]

(43) 2008/08/09(Sat) 01:29:22

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