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[青い目を墓石に向け婆は声だけを聞いていたが、小さかったと言われてちらりと青年を盗み見た。
腰の辺りでひらひらされる手は婆が小さな子供だった頃の高さ]
連れて来た…?
[数十年の時を遡り青い目が映す名は、林檎の樹を村に伝えた――林檎の森番と呼ばれる元となった初代のもの]
[続く青年のぼやきは詳しくは判らない。
だが置いて行かれるのが哀しいのだろう事は感じて、声が掠れた]
坊、お前――…お前、あの林檎の樹なのかい?
[振り返る先、青年の指が動くのが見えたが伸ばされる事はなく。
真実を探そうとする青を緑が見返す事も無い。
わらいを象る表情だけが、婆の目に焼きつく]
死者は確かに手渡せやしないが、お前が手を伸ばせば届くのにさァ。
坊が持ってくのを嫌がるなァんて欠片でも思いやしないだろうに。
[駆けていく背にかけた声は、届いたろうか。
婆は追いかけることなく、丘を降りていく森番の青年を見送る]
随分と寂しがりやな坊さねェ。
お前さん達もさぞかし心配じゃろゥ?
……必ず先に置いて行くわたしが言っても届かんかもしれんが、放置する気なんかさらさらないさ。坊が取りに来るまで番しといてくれさね。
[薄茶色の猫が前足で緑色の欠片を突付く。今は力の残らないそれは、ツィムトの首輪の石とよく似ていた]
およし、怪我をするよ。
それじゃァ、行くとするかねェ。
どうせ最後に来るのは…虹の天使のあるところさね。
[青い目が伏せられて、過ぎるのは悪戯めいた色。
年を取っても、年を取ったからこそ、この婆は性質が悪い*]
だから食べろって言ってるじゃないか
[さっさと部屋に行くのをおいかける]
エーリ君よりも、みんなの支持は得られるに違いないよ。
のんきだっていいじゃないか。
[ふわり、瓶から溢れる光に驚いて振り向く。
戸惑うようにゆれる光の囁きは、少女には聞こえない声だったけど。]
ねえ、なんで瓶に閉じ込めたの?
[背けられた背中に問いかけた。]
ここで放しても、閉じ込められた儘なのに。
[キャットニップを引きちぎり、空になげる。
もとの場所にも、緑の茎は伸びたまま。
自分たちはこの空間に閉じ込められているのだ。]
なんの支持だ、なんの。
得られなくて結構、関係ないし。
[先に部屋に入り込んで扉を閉めた。残念ながら鍵なんてものはないのだが]
[千切られた草が地に落ちるまで目で追って、考えを纏めた。
一つうなずくと、伸びた猫を揺り起こす。]
起きて、ねえ、起きろ!
ね、守護妖精も、ここにいるんだよね?
その妖精なら、ここから出る手掛かりを知らないかな?
もしくは宝の在処。
守護妖精を探そうよ!
[言うと、辺りの茂みを引っ掻き*回し始めた*。]
馬鹿じゃないって支持。
って閉めなくてもいいじゃん。
[一週間借りていたのだから、鍵がないことも承知のうえで、遠慮なしに手をかける。]
エーリ君、馬鹿な子供の行動だよ。
ちゃんと食事くらいしなさい。
いーんだよ、
人としたら十幾つかなんだから。
[訳のわからない理屈を捏ねて、卓上の瓶を手に取る。
本当の生い立ちを知っているのは、今では自衛団長だけ。他者の記憶はそれと分からぬようぼかされていた]
……やっぱりお前、泊めるんじゃなかった。
[窓側を確保しながら息を吐く]
馬鹿なのもいいの?
[まったくとつぶやいて]
でも泊めてくれて、感謝してるよ。
お馬鹿だけどエーリ君やさしいから、おれは好きだな。
だからそこから逃げたりしたら、これで止めるからね
[にへらと笑って、胸ポケットのメモ帳を取り出した。]
そういえば何でこれ嫌なの?
ちょっと懐かしかったからとはいえ……
[ぶちぶちと小さく呟き、馬鹿云々は無視。
取り取りの色が詰まった瓶を袋に入れた]
俺は、きらいだ。
[振り返り、ゆっくり、はっきりと言う。
視界に入ったメモ帳に、眉を寄せる]
……そうやって、力を便利に使うのが嫌。
互いに干渉せず、人は人、妖精は妖精で生きたらいい。
碌なことがない。
[対価を払っているのも約束を取り交わしているであろうことも、察してはいた。それでも否定を紡ぐ]
おれはそうは思わないよ。
博愛主義なんだ。
[大真面目]
力を使うのは約束だからね。
妖精のお母さんは、おれが外にでる時に決めたんだから、良いじゃない?
ろくなこと、なくないよ。
こうやってエーリ君もとめられるし。
――エーリ君は、なにをこわがってるの?
─診療所─
[ヨハナの介助をした後、自分も温泉で温まり。
混浴利用は色々と抵抗もあったものの、硝子の天使もどうにか回収して。
森番小屋で夕食に相伴すると、診療所に戻って──そのまま、朝まで見事に意識喪失。
そして、翌日]
……ねぇ、リーリエ。
ううん、リーリエではないですねぇ。
リーリエに宿った誰かさん?
[朝食を済ませ、身支度を整えつつ、羽根繕いをする白い鳥に、こんな言葉を投げかけた]
誰も特別がいないってことじゃないか、それ。
[続いた台詞には一瞬、目を見開いた。
訝る視線を相手に向ける]
代償払って力使えって、それが約束なわけ?
……あららぁ、当たりですかぁ。
もしかしなくても、守護妖精様……かしら。
[くすくすと笑いながら、髪を丁寧に梳いて編んでゆく。
昨夜の力の介入と干渉は、昔から村にかけられていた守りのそれと良く似た波動だったから。
鳥の異変の理由は、何となくだが読めていた]
でも、ご本人ではないですよねぇ。
力の一部というか、意識の一部というか、そんな感じですかしら。
記憶や知識までは……共有していないのでしょうねぇ。
[それができていたなら、虹の天使の場所もはっきりとわかるのだろうが。
仮に出来ていたとしても、言語による意思疎通ができない現状、それを確かめるのは難しく。
治癒術師としても魔女としても見習いな現状に、小さくため息]
―森/林檎の樹―
[冷たくなる秋風に吹かれ、ゆっくりと丘を下り森へ入る。
数十年前の記憶を辿り行き着くのは、森の中ではまだ若く、同種の中では一番古い一本の林檎の樹]
お前さんが坊…なのかい?
わたしゃ未だに信じ切れちゃいないんだがねェ。
[子供の昔したように、曲がった腰で同じ位の場所の木肌に触れる。
皺がれた手は小さく柔らかな頃とは比べるべくも無い年月を刻む。
足元の薄茶猫が「ミ゛ャゥ゛」と後ろを向いて鳴き、婆は声を投げる]
――…そこに居るんだろゥ、妖精王。
ちょっと違うけど、そんなようなものかな。
おれを浚っちゃったお詫びに、力を使わせてくれるって。
危険だったら使ってって言われたよ。
ただ、おれのものをあげなきゃいけなくなるから、ほどほどにって。
妖精のお母さんは、おれのことが好きだからね。欲しいけど、手放してくれたんだって話してたよ。
旅にでる前に。
[いろいろと危険なことも混じっているが。]
で、エーリ君は、何がこわいの
何かろくでもないことがあったんでしょう?
はい。エーリ君の番。
ふみゃみゃみゃみゃっ!
[気持ちよーく意識喪失していたら、ゆさゆさ揺すぶられて跳ね起きた]
じ、自分で落としておいて、起きろって、勝手なやつにゃっ!
[ぶちぶち言いながら、頭をふるり。猫耳もふるりと震えた]
守護妖精?多分、ここには居ないにゃよ。居てもおいら達を出せる力があるくらいなら、とっくに自分が外に出てるに違いないにゃ。
[茂みを引っ掻き回すリディを、眺めて、くわあ、と欠伸]
それにそんなにちっちゃくないと思うにゃ。…て、あれ?
[引っ掻き回された茂みの中から、ころんと転がり出たのは三歳児体型]
こっちにも、いたにゃ、妖精王。
[多分外に居るのとは別の分身、と見抜いたのはやはり猫妖精の探査力かも]
ここで会ったが百年目だにゃ〜〜〜
[しゃっきん、と爪が出ました]
まぁ、だからと言って。
[きゅ、と黒の紐を結んで髪を止めつつ、呟きをもらす]
何もしないわけには、行きませんものねぇ。
……放っておく事は、できませんし。
[誰を何を、とは明確にはせず。
くるり、鏡の前で一回転してから、壁にかけた帽子を手に取り、ふわりと頭に載せた。
真紅のリボンを結んだ、黒のとんがり帽子。
黒一色の装いに、真紅の髪と、肩に止まった白の鳥が映える]
それじゃ、行きましょうか。
[小さく呟き、外にでる。
玄関先で大人しくしていた箒を一撫ですると、それは小さく縮み、手の中に納まった。
ある意味、完全装備を整え、森へと向かう]
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