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短いからこそ、人の生は輝くのだよ。
[知らぬはずもない。
そして、それを止める手立てが、原状では無いことも]
薬師が言うには矛盾しているがね。
[だから、それは強がりであったかもしれない。
けれど、奥底は見せぬように笑う]
[描き出されて行く、アンバー色の少女。
技術も知らぬというのに、そこに躊躇いなどはなく。
ただ一時の感情に衝き動かされて、白に筆を滑らせ]
[ぺたりと座り込んだまま
かがみこんでくれたアーベルを見上げる。
そして走り去るリディとユリアン、
後を追うアーベルの背中を見て、地面を俯いた。]
短いから、か……。
[理解しているが故に、向けられるであろう言葉に。
ふ、と笑みを浮かべる]
確かに、薬師が言うことじゃあ、ないよなあ、それ。
[奥底にあるものには、気づいているのかいないのか。
それは、外見からは覚る事は適わずに]
いいのだよ。
薬師であると同時に、私は一人の人間だからな。
[赤が揺らいでしまうのを見せるのは嫌だったから、
無駄に胸を張って、いつも通りの口調で言った]
……っと。
つい話し込んでしまったが、ちと、周りを見てくる。
長殿の行方も知れんしな。
[顔を背け、くるり、踵を返す。
変わらない赤の髪が孤を描いた。
波間を抜けて駆けていく。
ざわめきの色が変わるのは、*間もなくの事*]
― 図書館 ―
[人気のない、読書室の中、白い布に包まれた絵師の肖像の前に、椅子を置いて、その背に腕と顎を乗せ、見えない姿に声をかける]
悪いな、エーリッヒ。
俺は・・・
[言葉は、誰にも届かない**]
白練の歌子 エルザが「時間を進める」を選択しました。
そういう問題かよ。
[胸を張って言う様子に、ほんの少しの呆れを織り込んで、言って]
……ああ、じじ様もここにいるだろうし、探して、集まっといた方がいいかも知れんな。
ここじゃ危険はないだろうけれど、気をつけて。
[弧を描き、消えていく赤を見送り。
それから、自分も周囲を見回して]
さて……と。
俺も、じじ様を探してみるか……って……!
[不意に、感じたのは息苦しさのようなもの。
それを感じる器はないのに、のしかかってきたそれは]
……ミハエル……か?
[『絵筆』を用い、『絵』を描く時に感じるもの。
つまり、誰かが──恐らくは弟が、『絵』を描いた、という事で]
……負荷は……まだ、俺持ち……か。
[呟きに籠もるのは、微かな安堵]
……それで……いい。
あいつには……まだ……。
─海水通路─
[海と通路の境目。ぜえぜえと肩で息をしつつ、辺りを見回すと、水面に顔を出しぷかぷかと浮かぶリディを見つける。
慌てて濡れる事も厭わず海中に入って行き、その身体を引き上げる。
その呼吸は浅く、触れた身体は海中にあったことを除いても冷たい。]
……どう、して。どうして、言ってくんなかったんだよ。
俺に出来ることがあるならいくらでも手伝ってやるって言ったじゃんか。
なのに、何があったか知らんけど夢を諦めて、しかも絵筆まで盗んで。
…………ばか、やろう。
[傍らで跪き、そう呟く。]
[ワンピースの胸元をきゅっと握り締め
鞄を腰に跳ねさせながら、別の方向へと、駆けた。
自分の家へと駆け込み、棚をガサゴソと探し。
大きなものを引っ張り出して、胸元へと手を突っ込んだ。]
[独りごちた事を予想外にも拾われて困った顔をしたり。
漏れ聞こえる断片に、絵師って大変そうだなぁなんて感じいったり]
… … …。
[あとどれくらい云々。短いからこそ人の生――]
[ふと止まって、
エーリッヒさまってすぐにしんじゃうの?
とでも訊きたい気もしたが、口にはしなかった]
[生って短いほうがいいのかなー
長いと良いことってあるかなー
あ、それだけ多く絵を描いてもらえるかー]
[そんな事を思考しつつ、泉へ行って遊び**]
[息苦しさが鎮まった後、名を呼ばれたような気がした。
こちら側ではなく、あちら側で]
…………。
[それに引かれるように、ふらり、と移動する。
移動した先で目にしたのは、自分の『絵』と、それを見つめる幼馴染]
……お前もお前で。
一体、何をしたいんだよ……?
[問いは届かず、当然答えなどは返らない**]
[青色と、蒼色。
ヒカリコケを溶かした金色と、綿毛のふわふわ。
手にとって、キャンパスへとかがみこめば、ぽたりと。
一粒の、水滴が落ちた。]
[だが、はっとあることに気がつくと、リディの服を探る。
そこには絵筆はなく、周りも見渡しても隠しておけるような場所もない。]
…………ま、さか。リディ一人じゃない?
[呆然とそう呟くと、次に思考が行き着いたのは]
!? ミハエルがあぶねぇ!!
はんぶん、なのに。
[一緒に手をとって走ればよかった?
それとも、突き飛ばして裏切ればよかった?
どちらも出来ない中途半端な自分は
やっぱり、何か、足りないんじゃないかと、おもう。]
……ふ。
[口元から、息が零れる。]
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