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ちょっ、
[頽れるユリアンを止める手は間に合わず。
慌てて両肩を引き寄せ、仰向けにする。
と、]
…え?
[黒が僅かに伸びた気がした。
困惑した顔で見つめた]
[暫く見つめたが、それ以上の変化はない。
ふ、と緑の目を伏せて]
…ごめんなさい。
僕は、守られてばかりだ。
昔から、何も変わってない。
[小声で謝罪を落とした。
気を失ったユリアンに、その声が届くとは思わなかったけれど]
[やがて表の者達が入ってくるのに、はっと顔を上げる]
済みません、手を貸してもらえませんか。
彼を、診療所に。
[そう告げて。
アトリエは残る見張りに任せて、己もその後に*続いた*]
/*
……そんなもんあったのか!<抑止の血脈とか
まあ、真面目な話。
守護者、一体どやって止めるのか、と思っちゃいたのだが。が。
[服を着たまま海に入り
まとわりつく布をわずらわしく思った。
ただ、彼女が、『空』に帰るため、
次の絵師の絵を描ききれる時間を稼ぎたかった。]
[指先から感覚が冷えてゆく。
逃げてと
彼女のお願いが、かなえられるわけもないから、
ミハエルが自分の絵を描くであろうその時まで、海に潜るつもりで。
いつものゴーグルをつけていない目は、
海水の中で開いていることがつらくて、
ぎゅうと閉じたから、波の様子も見えない。
打ち付けた傷が、ひやされて、少しいたんだ。]
[それでも目を開ける。
先程のように痛くはなかった。
ただ、上にのぼって、海面に浮かぶ自分の身体が見えた。
もっと奥へいけるかもしれないと、
少女は足を蹴った。
ここは水の中なのだろうか。
そうだとしても、苦しくはなく、このまま進めば
『海』を見れるかもしれない。]
[ふと届いた心のこえに、
少女は小さく笑った。
だけれど、それは相手に伝わらず、
少女もまた、すぐに『海』をゆく。]
オトせんせーが教えてくれたけど、
人魚ってこういう感じなのかなぁ。
[ふと思ったことは口から零れ、
それでも息は続き、やがて、現実で、それ以上を拒まれた波の場所にたどり着く。
――動きが止まった。]
[行けないのだと、悟る。
これ以上は、こわいと。
それでも手を伸ばす。指で、まるで壁のような水に、触れる。
ふるえながら。]
[中庭には、群生する桃色の花。
良いとは言えない変わった香を放つそれらの中、
くるくると回る。
壁に生えたヒカリコケが、ふわふわと、舞う。
彼女は存在を知らないけれど
それはまるで、蛍という虫のようだった。]
ふふふ。
ふふふふふ。
[笑い声は、高く、響く。
そのまま花に抱かれるようにして、目を閉じると
ゆっくりとふわふわした眠りへと、落ちて行った。]
[その瞬間、意識ははじけた。
飛んだと言っても、良いかもしれない。
恐怖だけを色濃く抱いて、
少女は、水面に浮いた。
ユリアンの声が聞こえた気がして、意識のはしっこで、少しわらいたくなった。]
[大きな岩に、波が運ぶよう。
現実の少女の身体は、アーベルが運び去り、
ちりちりと焦げ付くような意識の中で、
少女は、心がつたえる*悲鳴を聞いた*]
[大きな岩に、波が運ぶよう。
現実の少女の身体は、アーベルが運び去り、
ちりちりと焦げ付くような意識の中で、
少女は、心がつたえる*悲鳴を聞いた*]
[夢を見る事は、無かった。
しくしくとした手の痛みに目を覚まし体を起すと
中庭の花の中だった。
ゆっくりと起きて立ち上がり、
握り締めていたものをきちんと包み鞄に入れて
家を、出た。
噂は、広まっていた。]
[主婦たちが道端で話しているのを盗み聞いて、
診療所へと足を向ける。
ひょいと外から窓の中をのぞくと、
ユリアンとリディがベッドに寝かされているのが見えた。
その向こう、ミハエルとアーベルも居るかもしれない。
そうっとその様子を窓の外から伺っていたけれど、
暫くして人が離れるのを待ち、窓の枠に手をかけた。]
ぃ、よ…いしょ!
[小さな掛け声と共に体を引き上げ、そうっと窓から中へと入る。]
[近寄るのは、眠るリディ。
そっとその頬に手を伸ばして触れるけれど
目を覚ます様子は無く、冷たい。]
…これ、渡せなかったの。
貼っておいてあげるね。
[鞄から、昨日ブリジットに貰ったミント草の湿布を取り出し
そうっと、リディの足に貼り付けた。
どっちの足が痛いのかは知らなかったから、
どちらの足にもいちまいずつ。]
だいじょうぶ、ひとりでも出来るわ。
だから、まってて。
集めた「心の力」は、ゆめを、叶えてくれるんだから。
[触れたからだは冷たくて 冷たくて
なんだか、また胸がきゅうっと痛くなった。]
[それから、顔を隣のベッドへと移す。
昨日から眠り続けるベアトリーチェは冷たかったけれど、
ユリアンのむき出しになった腕の黒い模様にそうっと、
手を伸ばして触れると、暖かかった。]
…――。
[その手をきゅ、と胸元で握り締め。
窓からまた飛び降りると、診療所を走って後にした。]
やだ…
[まるで焦げたように黒くなった掌をユリアンの腕に近づけると、
また、腕にピリと熱が走った。
その熱は、絵筆の方まで届くようで、
近くにいると絵筆を壊されてしまう気がして、怖かった。]
あと、何人分?
あと、何日くらい?
[呟きながら、走る。]
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