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ところで。
お二人は何をしてたんですか。
と言うか。
そのカップは何ですか。
それにこの有様……
[げんなりしたように、焦げた鍋の転がる焜炉付近を見る。]
誰か……
消去法で4人のうちの1人だ。
鼠はさっき玄関で遭った。ピンピンしていた。
帰り道に見咎められたのでなければ、ニーナでもない。
……オレは、何か飲もうと思って。
クーがしてくれたみたいに、
自分で温めようとしたんだけれど。
[案外難しかったと、眉根を寄せた]
クーは。
死んだとは言ったけれど、
殺したとは言わなかった。
……。
自分に終わりは来ても、
他者の終わりは訪れない。
遺された人は何を想うのだろう。
もう捨てましょうそれは。
[とカップを取り上げて、中の液体を流しに捨てる。]
[ついでに鍋二つをシンクに放り込む。]
私が後でやっておきます。
取り敢えずキャロルさんのことを残っている皆さんに知らせないといけませんから。
…死んだ。
では事故か。他の人間が手を下したか。
どちらでも良いことか。
[若い同族の様子に不安なものを感じ]
どうした、フィン。
厭になったのか。
……如何なのかな。
[曖昧な己の心を掴み取るように
流し台の縁に手をかけ力を込める]
ギィは如何なのだろうと思ったのかもしれない。
永くを生きて幾つもの生と死を見て来たのなら、
想う事にも厭いて何も想わなくなったろうか。
それとも、こんなことを考える方が可笑しい?
[聲が返ってきたは、短くも長い間を置いてからだった。]
――フィン。
決しておかしくない。
おまえは。
俺を気遣っているのか?
……ううん、
[水のように流れ落つ言葉]
何でもないんだ、忘れて?
[押し留めようと、]
[何時かの同胞と似た科白を吐いた]
僕、ひとりだったんだ。
一人じゃないけれど、独りだった。
だから、他の誰かの事を想う事もなかった。
でも、 今は違うから。
[霧の中から拾い上げた記憶の欠片]
気遣っているのかな、分からない。
僕は、自分も他人も分からないから。
唯、――手を伸ばしたい。
[男はじっと、溢れて零れ出る少年の言葉に耳を傾けていた。]
[流し台の縁を掴む少年の手、]
[隻眼の男からは見えぬように己の身体で隠し]
[そっと、自分の手を重ねた。]
……ん。
[微かな肯定]
[触れる手の上から己の手も重ねかけ、止まる]
[――左の腕は、熱を、毒を、孕んでいるから]
掴むよ。
[僅かな名残惜しさを残しつつも、手を引く]
[流し台の縁に手をかけ、
最後の一滴が失せるまで視線を注いでいた。
手を引いて、くるりと向きを変える]
……ん、後で――
楽しみにしてるからね。
[やはり緊張感の薄い物言い。
言葉を残して、扉をすり抜け*厨房を出て行く*]
─二階・誰かの私室─
[何度か試してみて、右目もどうにか紅紫に戻すことは出来た。しかし]
…あっ…。
また濃くなった…。
何だか不安定だわ。
誰かと居る時は気が抜けないわね…。
[ふとしたことで右目だけ滅紫になってしまうのだ。意識して居れば紅紫のままで居られるのではあるが]
…気は張るけど無理に隠したりしなくて良いだけ良いのかしら。
危険ははらむけれど。
[まぁ良いわ、とそれ以上の対処をすることなく私室を出た。いつも以上に緊張を帯びて廊下を歩いて行く]
[閉じていた蒼氷を開き、緋を見やる。
周囲にあるのはただ、静謐]
[『死が音のない世界だったら耐えられない』]
[言ったのは誰だったか。
ピアノの前で笑う者。
記憶の霞は少しずつ薄れ行く]
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