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[そっちは平気と尋ねた所、クロエは無事っぽいがエーファの方はこちらも宜しく気絶したままぽくて。]
どしよ、用務員さん来てくれるまでどれくらいかかるかな…。
あ、治癒魔法使えるんだ!
[とクロエの詠唱聞いていたら、何かライヒアルトとウェンデルが眠りだした。]
おおぅ…ね、寝て治すというやつですか…!
[その場合ウェンデルは関係ないわけだが。]
[ディルクの返事にほっとしたのは、ライヒアルトには申し訳ないが、不幸中の幸いというやつだ。]
そうなんだ、よかったー。
ううん、私もこっち落ちたとき助けてもらったし。
もちつもたれつ?
[と言いながら。質問にはうーんと少し考えて。]
うん、ちょっとは騒ぎになってたみたい。先生たちに色々聞かれたよ。
でも『これも臨時の実地課題ということで』って事になったらしいよ。
他はえーと…。結界から出てきた人は、結界内要観察チームというか。経過見つつ後でレポート出しなさいって。
それから、寮が使えないから、家が遠い人は校内で寝泊りしなさいって。
[と、こっちに来てからの経緯を大雑把に話した。]
「あーあー、なんつーか。
全く先生達らしいわ」
[臨時の実地課題と聞いて鴉が半笑いになった]
「ま、無理難題言われたわけじゃないから良いかな。
校内で寝泊まりは良いんだが、どうやってライを運ぶかだなぁ」
[魔法のお陰でしばらくの間青年が起きる様子はなく。
ましてやベッティやクロエに運ばせるわけにも行かず。
おそらくはギュンターが来るまではそのまま寝かせておくことになる*だろうか*]
[鴉の半笑いにはこっちもあっはっはと笑うしか。]
ぐっすり眠ってるからねー…。
[とはライヒアルトとウェンデルとエーファだ。
エーファの方は、クロエが抱っこしてるから任せるとしても。
男二人を運んでいける力は流石に持ち合わせちゃ居ない。が。]
はっ。こういう時の魔法じゃまいか!
えーと、物を運ぶ呪文呪文…。
[と初心者用の杖片手に何やらぶつぶつと。]
海のごとくたゆう 大気の流れよ
我が意に従い 力となれ!
[ふわんと杖を振るうと、風が集まりライヒアルトとウェンデルを包みこみ――――――
空高くぶっ飛ばした。]
う、うきゃあああああああああああああ!?
[ぽーんと上空に放り出された二人。
地上でどどどどうしようかとあわあわぐるぐる。
ちなみに、もいっかい魔法使って受け止めるという思考回路は停止していたり。
クロエやディルクが何か言ったかもしれないが、耳に入れる余裕はないないない。
ひゅぅぅぅと落ちてくるのを慌てて下で受け止めようとするのは、流石に魔法を使った責任感からか。むしろ危ないわけだが。
ぶつかるー!と目をぎゅっと閉じたところに。
もさん。
割って入った薄青色。]
[いつまで経っても衝撃が来ないのに、おそるおそる目を開けると、上空にはおっきなふわもこが。]
え、あ…ピノ君!?
[薄青ふわもこピノ君は、二人を受け止めそのまま地上にぼふんころん。
そこからずるっと落ちた二人が無事なのには、ほっとしてその場にへたり込んだ。
その後「こらあっ!何やっとるんじゃ!?」と途中からの一部経緯を見ていた用務員さんに、こっぴどく叱られたわけですが。
ともあれ、用務員さんに見てもらい、回復が済んだあと二人を運ぶ手伝いしながら、自分も一旦校舎へと戻っていった。
何か巨大になってたピノ君は、大変良い枕になりました。*ぐっすり。*]
て、主様……。
[あきれ返ってたら二次災害]
ローザも何やって……!
[ふわふわもこもこ。
増殖するふわだまりに、ローザと、更にゼルギウスまで沈み込み]
……あんたらねぇ……。
[へしょり。
そんな感じで力が抜けました。
いっそ自分も沈もうかと思ったくらいに。
しかし、それでは収拾がつかないわけで。
いや、元々ついてないけど]
呼吸くらいは、確保しとくか……。
[あたしはふわふわ掃除人か、と内心一人突っ込みいれながら、風を起こしてふわふわを追い散らす。
『きゃー』とか、『うきうきー』とか、緊張感のない声が異界龍には聞こえたかも知れない。
適当に追い散らすと、なんか疲れたので近くにあった瓶の中身を、ロクに確かめもせずにグラスに注いで、一口]
「待て、盟約者! それは……」
[行動に気づいた真紅の龍が突っ込みを入れようとしたが、遅かった]
……ふみ?
[一口、飲んだ所で上がる妙な声]
あれ、これ、なぁ……。
[これ、なぁに、と。
問うより先に、世界が回る。
くるくるくるくる、ゆらゆらゆら]
「……遅かったか……」
[真紅の龍が、処置ナシ、と言わんばかりに嘆息するのを遠く聞きつつ。
耐性ほぼ皆無のアルコールの影響で、*その場にくったり*]
うぅ、失敗ぃ。
[それでも埋まった中では一番、対ふわふわを考えていたからか、今回は復活が早かった。
額を押さえながらふるふると首を振って、目を開けると]
あれ、ゲルダ。
[くたりんと座り込む幼馴染の姿。
何となく目が合うのはその契約者の方で]
飲んだの?
「飲んだな」
……ご苦労様です。
[瓶を指差して尋ねれば呆れたような声が返ってきた。
水差しを取ってくると新しいグラスに注ぎ交換させる]
ほら、無理でもこっち飲みなさい。
あなたの場合、一滴だって酔っ払うんだから。
[自分はグラスに残っていた分をゴクリ]
うぁ、甘。
ってこれまさか。
[グラスを確認すれば艶やかな深紅色が揺れている。
もう一口含めば推測は確信になるわけで]
…じ、事故よね、事故。
注いじゃった分はもうどうしようもないし。
の、飲むためにあるんだし、ね!
[それでも雷からは逃げられないだろうなぁと。
最強の人の秘蔵酒片手に目が*泳いだ*]
「そうだそうだ、こう言う時の魔法だぜー」
[ベッティの腕を知らない鴉は囃し立てるように言う。
巻き込まれないように離れ宙を舞い。
その様子を眺めていた。
のだが]
「って、えええええええええ!?
ちょ、待って、ラーーーーイ!?」
[空高く舞い上がってしまった青年+αに度肝を抜かれた]
「お嬢さん降ろして降ろして!!」
[慌ててベッティに頼むも、彼女もパニクってるらしく、落下地点でオロオロするばかり。
鴉も鴉でその身体では受け止めることも難しく。
飛ぶのも忘れて、ベッティの周りの地面をバサバサくるくる走り回るだけに]
[間に合わない。
そう思った矢先に差し込む大きな影。
翼で頭を覆うようにしていた鴉は、衝撃が無いことに恐る恐る上を見上げた]
「あ……助かったぁ〜……」
[見上げた先には大きな薄青。
それが地面へと転がると、空に飛ばされた青年達も地面にずり落ちた]
「…お嬢さん、魔法下手だったんだなぁ」
[ぽつりと鴉が漏らした呟きは、果たしてベッティに届いただろうか]
[その後青年達は駆け付けたギュンターにより手当され、校舎の中へと運ばれた]
「あーもー、一時はどうなることかと…」
[さっきの騒ぎで鴉も少し憔悴した模様。
寝かされた青年の腹の辺りに倒れ込み、休息と言う名の睡眠に入る。
鴉の重さに少し魘されてるっぽい青年が目覚めるのはもうちょっと後の*話*]
/*
起きたら先生達へのチクりレポ(観察課題)やろっと。
中でのハチャメチャっぷりと酒のことは必須だな(ぁ
[そんな騒ぎは露知らず、ぐっすり眠っていた訳ですが]
…落ちるッ
[がばっ]
………夢か。
[どうやら、南棟の資料室に運ばれたようだ。
此処も、何人かの生徒の寝場所に使われているらしく、寝袋やマットレス、毛布などがぽつぽつと置き去りにされている。すべて抜け殻なのは、持ち主が授業に出ているからだろう。
ウェンデルが、何か飲み物は無いかと辺りを見回すと、ライヒアルトが唸っている。
その腹の上でもぞもぞしている鴉の頭を指で撫でた。]
[資料室から出ると、あちこちの教室から講師の声が聞こえてくる。
教室の隅に寝具や生活用品を追いやり授業を行っているようだ。逞しいと言うべきか、呑気と言うべきか。大体どこの教室も同じような状況なのだろう。
その中でも、男女の居住空間は自然と分離しているらしい。
ウェンデルはそんな様子に感心しながら、校舎の外までぶらぶら歩いて行く。
休養を兼ねた『臨時の実地課題』を与えられたウェンデルたちは、いまのところ特に授業へ出席する必要は無いと言い渡されている。ただ、元々講義よりも実験とレポート提出の多い学年のウェンデルにはあまり関係が無いようにも思えた。]
[イヴァンが巻き起こしたふわふわタイフーンに埋もれる。
二次災害を恐れ下がっていても巻き上げられては避けられない。
ゲルダの尽力で助けられてようやく一息]
あー、ビックリした。
ありがとうゲルダ。
[翼で風を起こしているゲルダに声をかけ、イヴァンを見る]
巻き上げちゃ駄目だよイヴァン。
部屋の中で循環しても、また降り積もるんだから。
ローザも大丈夫? カルメンとゼルギウスは?
[キョロキョロ無事だったり無事でなかったりする面子を確認。
とりあえずまた消えてはいないことに息を吐いてパタパタ払う]
あーあ、一匹しか残らなかったな。
…少しは手がかりになるといいんだけれど。
[一匹しか残らなかったライヒアルトもっふり犯の一部を握る。
手の中で何か言ってるかもしれないがカヤには聞こえない]
とりあえず、寮母さんに追えるかお願いしてみ――
[ぷつっと声の途切れたクリクリの視線の先にはローザのグラス。
見れば傍にゲルダもくってりしてて、思わずつばを引き下げる。
イヴァンはイヴァンで龍にお説教を受けているし。
落雷の予感に、帽子とマフラーに隠れ*遠い目になった*]
[校舎を出ると、途端に何とも言えない良い匂いが押し寄せ来た。
どうやら、寮と共に結界内に持っていかれた食堂の代わりにテントを張り、炊き出しを行っているようだ。
何故か色とりどりのテントが並び、どういう勢いだかさまざまなメニューがブッフェ形式で並ぶ様子は最早お祭りである。実は学園自体は、突如出現した結界を楽しんでいるのではないかという疑惑すら頭を擡げてくる。]
あ…う…ま、眩しい
眩しいと言うより日差しが痛い…!
[ウェンデルはというとそれどころじゃないんだが。]
[顔の上に手でひさしを作りながらどうにかスープとパンを貰い、ひぃひぃ言いながら校内へ逃げ込んだ。挙動不審である。
それらを持って資料室へ戻る。食事を取ったり、パンをちぎってはディルクを餌付けしてみたり、起きたら怒りそうだと思いつつライヒアルトの寝顔を眺めてみたり。*]
─南館・資料室─
[ウェンデルに撫でられた鴉は寝ぼけた状態で翼をもぞもぞ。
まだ起きる様子は無く、鴉も青年も惰眠を貪った]
[先に起きたのは鴉。
青年はまだ魔法が効いているのか眠り続けている。
鴉が退くまでは魘されっ放しであるのだが]
「……んあー、そうか。弾き出されたんだっけ」
[青年の腹の上で鴉はぼへーっとしている。
戻って来たウェンデルにパンを出されると、しっかりと餌付けされたり]
[そんなこんなで青年も目を覚ます。
まだ頭がぼんやりしているのか、寝転がったまま視線は天井を見ている]
………あ?
「おっ、ライ起きたかー!
痛いところとかはないか?」
[声に気付いた鴉がばさりと羽ばたき青年の下へ。
近付いた途端、青年は鴉の頭を思いっきり引っ叩いた]
…お前また俺の腹の上で寝ただろ。
「え、あ、その。不可抗力と言うか…」
何回止めろつったら分かるんだお前は!
[ギリギリと鴉の頭を締め付けるように握る。
痛みにバタバタと翼を羽ばたかせる鴉。
青年の気が済んで手が離れ、鴉は床できゅうと気絶した]
………〜〜〜っ。
[その直後に青年も頭を押さえて蹲ったとか]
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