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[…話を聞いていれば。
禁呪すれすれの召喚術と言い、魔本の制御の話と言い。
完全枯渇や混沌の海]
…まったく。
次元が違う、と言われてもおかしくないでしょう。
[頭を軽く押さえつつ、首を振って]
鬼どころの話じゃなかった気がしますが。それは。
[魔本という物に根本的に興味がなかったためか。
催し物自体に興味がなかったためか、世間知らずが露呈しただろうか。
勿論、三年前の戦闘の詳細は知るはずもない]
相方ー!ゲルダはんがピンチやから行ってやってやー!
ここはウチにまかしとき!
[鞘から抜く双剣、刃にマナを纏わせて。
マテウスに向かって駆けるわけで。]
ぉー…マジか…
[複合魔術に目を瞬き、ようやくやる気を出したかのようにして誓約文によって呼び集めた精霊を散らす。この手段で行うのでは力不足で、ようやく足を地に着いて、構えるように態勢は低く]
…レーグ…わかってるな?
「御意」
[言うが早いか、巨狼は小さく。肩にのれるサイズにまで縮み肩に乗る。同時に熱を増した蒸気が、嵐へと吹き上げて]
もう一度…見せてやるよっ
[蒸気と嵐が競り合う真っ只中を駆けぬけ。爪を振るう。途中雷が弾け衝撃を受けたことで顔を顰めるが]
…いっつっ…だけど。アーデルハイドさんほどじゃねえな。当たり前だが
「主、アーデルハイド殿の雷受けすぎだからな…生命学科に入ってからは威力も…」
言うな…
[なんか悲しくなりながらも痛みに勢いを損ねながらライヒアルトに麻痺毒つきの爪をふるわんと迫る。]
……ま。
あいつにとっては、あれで良かったと思ってる。
俺の、故郷にとっても、な。
[苦笑を掠めさせつつ、小さく言って]
……結局、どっちなんだ。
[納得しているのかいないのか、はっきりしない物言いに、呆れたような声を上げる。
まあ、納得できるようなものでもないのは一応わかっているが]
まあ、そうなんだが。
[ウェンデルの突っ込みは否定せず、ため息一つ]
そも、最終戦は魔除けの儀とは全く関係なくなっていたし、なぁ……。
[そこらも看板を下ろしたい理由の一つ。らしい]
……っと。
[聞こえてきた実況に、一つ、瞬いて。
女の戦いがどうのやら何やら、委員長は好調らしい]
と、いうか。
……大体、なんで祈りの日と魔除けの儀がごっちゃになってんだ……?
そこが今ひとつ、よくわからんのだよな……。
[そも、わかっている者がいるのかと]
[着地をすれば、巨大な火炎鳥が具現化して此方に迫り来る。
舌打ちをして氷槍を一瞬で具現化させて射出。
火炎鳥を撃ち抜くが――適正が低いせいか出力が足らずに撃ち抜くだけで、マトモに影響を与える事ができず直撃と共に炎に呑まれた。
炎の中で人影が左右に両腕を広げれば鳥は中央から両断されるように断ち切れて、両腕の周囲を渦巻く炎に変化する。
消失してしまった袖、縮れ焦げた前髪と眉。
溜息をついて前髪に触れれば千切れ散る。]
そう。
私は――男友達としてではなく、そういう風に思ってる。
[この距離では有効打を与えられないと判断したのか、言葉と共に前へと跳躍、間合いを詰める。
空中で両腕を振り上げれば巻きついた炎がハルバートに変化し、技も何も無くそれを勢いに任せてミリィに叩き付けんと振り下ろした。]
[投げつけた後は相手の動きを注意深く見つめ。マテウスの構えや縮小する白狼を見て興味津々。蒸気で嵐を抑え、そのただ中を駆け抜けて来る様子に感嘆の声が上がる]
すっげ、あそこ突っ切って来るなんて。
しかも雷撃効かねーとか、どんなだ。
[その間もマテウスはこちらへと肉薄して来る。振るわれる爪を防ぐ術はほとんど無い。ギリギリで避けるしかないと切っ先に注意した時、自分とマテウスの間に人影が滑り込んだ]
おお!?
ちょ、レナーテあぶねーって!
……?
[故郷にとっても良い。その意味は当然分からず。
ただ何かあるんだなと、それ以上は突っ込めなかった]
私にも分かりません。
[そこだけは、きぱりこ、と。
でも堂々と言うことじゃないような]
あ、ミリィさんとゲルダちゃん。
やっぱりそうなんだぁ。
[そして放心状態の中で実況を聞き。
何かを納得したような、諦めたような苦笑交じりの声で呟いた。
ゼルギウスの疑問も聞こえているやらいないやら]
いいからさっさと行きや!
男やったら、好きなおなごんことくらい守ってやらんかい!
[マテウスの爪を小剣で受け、ぎりぎりと重みに押されつつ。]
獣人は頑丈だからな
「雷はアーデルハイド殿のおかげで慣れたのも大きい」
だからいうなっ…っと
[ライヒアルトに迫る直後に入る人影に舌打ちしてその双剣をはじかんと爪を振るい]
ちっ。横槍かよって…あんときの……ってかおまっ。鬼かっ
[やっと魔道具のピアスをみてやっと気づいた人]
[『私は――男友達としてではなく、そういう風に思ってる』
それはある意味生まれて一番衝撃的な一言だった。長年表面上は冷たいような雰囲気でも、何気にそばにいてくれていたと...は思っていたのに、自分と同じ気持ちだった大事な部分を見落としていた。
思わず唇を噛み締める。口内に苦い鉄の味が広がった。
その時、遠距離だと不利と判断したのだろう。ゲルダが間合いをつめてきた。
符術は元々中遠距離の技だ。ゲルダの言葉で呆けてしまっていた...は慌てて後退するも炎から変化したハルバードが振り下ろされる]
疾ッ!
[大技の防御ができないと踏んで。二枚の符を両手の人差し指と中指に挟んで簡易防御盾を展開する。だが、その程度でハルバードの勢いなど殺せるはずもなく、刃が左腕を手首から二の腕付近までを切り裂いた]
あうぅ!
[苦悶が口から漏れる。だがその場所にいては追撃がくると、破れた衣服から符をばら撒きながらも、ゲルダの背後に地面を転がりながら移動した]
其の女性の半ば求婚の様な物、だから、ですか?
[よくもそんな求婚を思いついた物です。
と、小さく呟き]
…しかし、そうもインパクトの有る話だと。
[皆が噂するのも仕方ないのではないか、と視線をゼルギウスに向ける。
しかし、実況を聞けば映像の方へと目を向けた]
ボクに聞かれてもな。ボクもよく分からない…
強いて言うなら。丁度、気分が高揚でもしてたから勢いでも付いたのでは?
符術か…気になる分野ではあるが…
あそこまで威力が出る物なのか。
[凄いな。と呟く様は押さなくも見れるか]
いまさらきづいたん?
鈍いお人やなぁ。
[きゃらきゃらと笑って。]
…っきゃ!
流石にパワーあるんやなぁ。こらおもろいわ。
[剣を軽々とはじかれ、ころりと転がって体勢を整える。]
[問われたとしても、多分、笑って誤魔化すのがオチだろうがそれはさておき]
そも、魔除けの儀は『厄』を払う行事であって、『縁』を結ぶものではないと思ったんだが。
……最初にこっちに来た時は、それが東方の習いなのかと驚いたもんだった。
[どうやら西方出身らしいです。
苦笑混じりの呟きには、一つ、息を吐くに止めて]
は!? 何の話だ!?
[割って入ったレナーテの言葉に驚きの声。高まっていた集中力がどっかに飛んでった]
つか護るったって、あいつらどこ行ったか分かんねーし。
[どんだけ周り見てないのかと小一時間]
ああ。今気づいた。なんかよくわからんやつだとおもってたら
「主はそういうかたなのだ」
っつーか好きなやつ?……ま、無粋だしいいか…そういうあんたは身軽だな
[きゃらきゃら笑うレナーテにあっけらかんと答えつつ
気迫をこめて嵐を切り取ったため、落ち着ける意味と二名に増えた警戒もこめて、大男はただ威圧するように立ち眺める]
半ばどころか、正々堂々そう言いきられたぞ。
[ウェンデルの言葉に、真紅はまた遠くを見たり]
……とはいえ、勝とうが負けようが、嫁に出来る相手ではなかったが。
[呟きと共に、浮かぶのは、微苦笑]
符術、ね。
色々と種類はあるようだが……今使われてるのは、あいつの使うのとは違うんだな。
[ふと、思い出すのは影輝学科の知り合いの事。
魔除けの儀が近づくと、「逃げる」の一言でほんとに逃げた影輝学科の有名人は、どうしているのやら]
[雷撃科の生徒と比べれば近接戦闘技術は児戯に等しい水準だが近接戦闘が苦手なミリィ相手ならそれでも十分。
漸くマトモに入った一撃だが満足することも無く、背後へ転がるミリィに視線を向ける事無くハルバードで円を描くかのようにその場で振れば手の中のハルバードが消え始め、爆風に変化する。
腕を振り切った所で完全にハルバートは爆風に変化し、盛大に土煙を巻き上げながら自分を中心として全方向へ爆風がふき抜けてゆく。]
あー、うん。
どうなんでしょうね。
私もここに来るまでよく知らなかったですし。
[どうにか会話だけは拾っていたか、まだぽやんとしながら答える。
東方ではあれど、田舎と呼ばれる里の更に離れた場所で暮らしていたらしいです。6年間でそれなりに慣れたとはいえ、知識はあれこれと偏ってるとか]
勢いでウッカリ行事に。
…実に学院らしいですね。
[ウェンデルの意見になるほどと頷きつつ。
またも派手になっているらしき戦闘にボソリと]
……精霊王でも喚んじゃえば良かったかしら。
影の王辺りならまだ……。
[ツッコミ友人は離れた後だった]
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