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[ライヒアルトを無言で見送りながらもレナーテから視線を外さずに]
「無粋…ですか?主」
わかってるな。…ま、弄って笑えるようになるのが一番なんだがな。
[ついでに性悪さももっていた]
[背後に転がり、距離をとる――。
その思惑はあっさりと打ち砕かれた。ゲルダの手にしていたハルバードは一瞬で爆風に変化すると、まだ体制の整えていない...を吹き飛ばした]
キャア!
[地面を転がされながら、ようやく止まったのは校舎の壁に背中を痛打した時だった。くじけそうになる膝を叱咤しつつ、強引に体を起こす]
ってことは、今回やけに喧嘩腰だったのは、邪魔な私を蹴落とすためってところかしらね?
[別に返答を期待しているわけではないので、小さく勝手に解釈すると同時に頬を伝って血が口元に流れてきた。どうやら転がっている間に額を切ったらしい。その新しい鮮血をぺろりと舌で舐め取ると、腰のポーチから真っ黒な邪気の感じられる符を二枚取り出した]
邪智現臨!
[言霊が発動した。それに合わせて黒い符はぐにぐにと姿を変え、最終的に巨大なぎょろりとした目が一つついた、脳髄のついた脳味噌が二つ、...の両肩の上に浮いていた]
さぁ続きと行きましょうか。
え?
なん──……。
[呟きに訊ね返そうとして、相手の応答が途絶える]
……何だってんだよ。
[僅か困惑した声が魔道具を伝った]
否定は、しないけど。
あまり趣味の良いとは言えないモノね。
[簡素な言葉を返して具現化した其れを見て眉を潜める。]
『ヒカリ、アレ』
[簡素な言葉と共に現れたバスケットボール大の光球。
空に向けて掲げれば、無数の光条が空に向けて射出されていく。
雲を撃ち抜き、上昇していく光の群れはやがて視界から消え、光球も力を失うように掻き消えた。]
…ま、いいさ…せっかく気分が乗ったんだ。お相手願おうか。
[いってレナーテに向けて爪を構えたところで、別から声がする。
儀式も終盤ということでようやくか鬼を捕まえようとした他の生徒で。鬼だけでなくこちらごと吹き飛ばそうと放たれる火球をレーグが熱を奪い取り縮め、それを切り払う]
…ちっ…またかよ…はぁ…興が削がれたな
[きっぱりいうとレナーテにむけていた威圧感を消して、中庭の決着でも見るか。と中庭に通じそうな道のほうを向いて…そこの方面からきた生徒をみる]
…俺って…むしろ鬼側か?
[周囲に立ち込める冷気。レーグの援護ももちろん借りながら]
我望む…極北の嵐
[立ち込めた冷気が氷の嵐となって進行箇所の生徒に襲い掛かり、それと連動するように。麻痺毒のかかった爪で沈めていって]
…… つっか… …れた…
[またもとの大きさと元のoffモードに戻って。
レーグにのりながら邪魔な生徒を退けつつのそのそと歩く。
中庭へとつくころには、決着がついて幼馴染三名を遠目から*見てるだろうか*]
[マテウス達から離れたは良いが、人の集まりやすい食堂付近。残った参加者達が鬼である自分を見つけて仕掛けて来る]
てっめぇら、邪魔だ!
ベル!!
[全てを相手にするのは骨が折れる。ならばと掻い潜る隙を作るべく灰銀にブレスを吐かせた。詠唱準備をしていた者達は雑念により集中力を削がれ、強制的に無力化。武器を手にする相手は顔を顰めながらもその得物を振るう。けれどブレスが効いているのか、その動きにキレは無い]
当たるかよっ!
-開け異界の門 我が盟友を介し妖しの力を我が力とせん」-異界に駆ける疾風 現れ出で全てを弾け!
[異界から疾風を呼び出し動きを鈍らせた参加者を方々に吹き飛ばす。その隙に姿を晦まし、光が駆け上った場所を目指す。強化魔法を施した身は風と為した]
ん、まぁナ。
あんさんみたいなお人とやりおうたらおもしろいかとおもてんな。
[近い種族ゆえに感じるもんもあったりなかったりやっぱりなかったり。]
ぁーもう、邪魔せんといてやー!
[小剣を振るう軌跡がカマイタチになり、行く手を阻む奴等をなぎ払う。]
ほな、いこか!
[なんだかんだで成り行き共闘状態でマテウスと一緒に中庭にいくらしいですよ、と。]
別に私の趣味でもないよ。ちょっと使い勝手が良かっただけ。
[ちょっとグロいかなー? とは常々思っていたが、さすがにストレートに言われると少々凹む。
と、そんな事で落ち込む暇もなく、ゲルダの手の上に出現した光球に神経が警戒を発する。しかし、光球から放たれた光条は、上空の雲を吹き飛ばし視界から消えうせた。と、リンクするように光球も消えた]
(何をする気――?)
[予測がつかない。だが、気を抜けばやられると理解している...は、左右に浮いている脳に思念を送った]
「ギギィギギィ!」
「キキィキキィ!」
[同時に脳は似たような音を発し始め、刹那、左側の脳から多重防壁結界を。右の脳から闇の光線がゲルダに向けて放たれる]
魔獣多重召喚符――!
[魔獣を使い魔とし、符に直接宿らせて使役し、起動時に彼女の思考を読み取りながら最適な魔術を発動させる四枚目の新符術だ]
[攻撃する気配を感じれば無意識に風の防壁が形成されるが
光線の出力が防壁の出力を上回り貫通した其れがわき腹を抉り行く。
肉が抉れ、あふれ始める紅に服が紅に染まり行く。
わき腹を押さえながら数歩後ろへ――寮棟の入り口へよろめき下がる。
思考を探られている事不快感、精神防壁を展開するが――思考がイメージとして探り取られる。
そのイメージは雨。 降り注ぐ雨。
入り口に置かれた傘立てから真紅の傘を取り出せば、青空に向けて傘を開き、力尽きるようにしりもちをついた。
僅かな間を置き青空に光が瞬き中庭一帯に降り注ぐのは先ほど射出された光。
雨の如く、次々と光が落ちてくるが――光は不思議と傘をは避けていく。
ミリィが接近した時に備えて、攻撃準備は有る程度整えているが、これに耐えられれば正直勝てる見込みは限りなく0に近づくだろう。]
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