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―自警団詰所/牢―
ってぇなっ!!
もっと丁寧に扱えよっ!!
[乱暴に石畳の上に突き飛ばされ、ころころと転がった。
ゴン、と壁に頭をぶつけ、さっと立ち上がって入り口を睨むも、手に嵌められた魔法の手錠が鬱陶しくていまいち上手く立ちあがれなかった。]
ジャーナリスト ヴィリーは、人形師 ゲルダ を能力(占う)の対象に選びました。
/*
一夜明けておはやうございます。
喉がカスカス言っててムカつくぜちくしょう。
さて、表はどう動くか。
うーん、ベッティは俺に疑い掛けれるキャラだったのに何で襲撃されたんだろう。
孤立占い師やる場合はもっと怪しく振舞わなきゃダメか。
協力とかしないで性悪街道突き進めば良かったかorz
PL視点では確定情報与えても、PCには胡散臭い情報に見える、とか。
やっぱ占い師向かねぇ(´・ω・`)
[張れた頬と、目の周りには青痣。
ゲルダを止めたものの、どうやら少女は暴れたようで。
ぷっ!と、頬を膨らませて唾を吐くと、コンと白いものが飛んで床に跳ねた。]
っつか、一緒にしろって言ったのに、まだ伝わってねぇのかな。
[どうやら少女の審議だの何だのが奥でなされているようで。
肩を竦めてそちらを見た。]
/*
そう言えば昨日自衛団行った時にエルザはシロって話するの忘れてたorz
だめだ、もうぐだぐだ。
このキャラで情報回すの難しい。
性格上信頼したキャラじゃないと情報明かさないし、単独行動しまくるし。
何で弾かれ村人にならなかったんだ(めそめそ
[牢の向こう、少女が噛み付いた男が立つ。
少女をじっと見下ろして口を開いた。]
「お前がやったのか?」
知らねぇ。
「お前が浚ったんだろう?」
知らねぇ。
「団長は何処だ?
知らねぇ。
「お前がやったんだろう!」
知らねぇ。
[少女は頑なに口を閉ざす。
根負けした男が詰所へと戻った後、大分だってから。別の男が牢へと近づき低い声を出した。]
「おい、移動するぞ」
[そして少女が次に放り込まれたのは、
ベティやローザ、自警団長の居る部屋だった。
目隠しをされ手錠を引っ張られて状態で、
何処をどう歩いたかが判らない。
自警団を装って来た男が、本当に自警団かどうかも判らない。
だが、彼女は収容所へと自分が行く事になるだろうことは「知っていた」から、抵抗もしなかった。]
―宿裏―
[決行時刻。
宿舎を抜け出して、対象の泊まる宿の裏に立つ。
周囲に人影は見えない]
少し遅かったか。
[できるなら宿に戻る前に捕らえたかったが、と洩らしながらも、仕事に入る。
宿の外壁に背をつけて、右手を伸ばし、自身の左腕を切るように動かす。
同時に足許から伸びる影の左腕が切り離され、形を変え、蛇のように壁を這って行った。
今回の仕事では初めて使う手段。
感覚だけで操るそれに不安はあったが、部屋へと滑り込んだ『影』は対象を取り込み、ここまで運んで来る筈だった]
…!
[が、強い抵抗を受けて、影は跳ね返された。
届くのは風の音。
微かに舌打ちし、影を呼び戻す。
動揺か相手に気付かれた為か、彼はいつものように痕跡を消す間もなく、*その場を去った*]
―収容所―
[扉が開いた時、少女達や自警団長は出ようと努力をしたのかもしれない。
それでもその扉は魔法でも仕掛けてあるのか、今は出る事が出来ず。
少女は荷物のように、中へと放り込まれた。]
ってぇな!!
[歯を剥いて、唸る。]
緊急事態だ。
…捕獲に失敗した。
[端末への声はいつものようでありながら、思わぬ事態への動揺や苛立ちは隠し切れていない。
今まで失敗が皆無なわけではなかったが、それでもここに来てのこれは大きなものだ]
彼自身の能力か、それとも外部か…
[思考を巡らせる]
…緊急事態?
[ぽつり、呟く。
少女の気が反れた拍子に扉は大きな音を立てて閉じられた。]
どういうことだ?おい?
[マフラーを引き上げて、ぶつぶつと呟く。
――返事は返らない。
どうやら端末は受信は出来ても送信が出来ぬようで。]
─襲撃前・自室─
……了解。ヘマをしないようにね
[それだけ伝えると、ぶつりと通信を切る]
無感情……はっ、頼もしいことで
[組んだ指に顎を乗せそう呟くと、くつりと笑った]
―自宅―
[帰り道、思う事は色々とあったけれど。
ともあれ、帰りついてから何よりも優先させたのは、姉の手当てだった。
どこか覚束ない様子に、不安はあるものの。
それに、何をどうすればいいのかの答えは出せぬまま、自室へと戻った]
……なぁ。
俺、どうすればいいんだろ?
[ベッドに寝転び独りごちる。
答えは当然の如く、なく。
いつしか、そのままうとうととし始め――]
[そして彼の言った決行時刻
彼女は屋根の上で、路地裏の彼を見ていた
傍目にも襲撃は上手く行くかのように見えたが、僅かに聞こえた風の音とともにチカラが弾かれる気配を感じる]
おや、これは………拙いねぇ。あらゆる意味で
[ライヒアルトからの通信が入ると、ふぅとため息を吐き]
……見てた。拙いね、これは
………風か。となるともしかして
[ぽつりと独り言を*漏らす*]
……な……に?
[言葉では表せない感触。
視覚で捉える事のできないそれが、一体何かはわからないものの。
少なくとも――好意的な意思を持つ存在とは思い難く]
……『護れ』っ!
[とっさに上げた、声。
波長を合わせた位置を中心に、風が渦を巻くのが伝わってくる。
風の舞は功を奏したか。
違和感は、遠くなる]
……上手く……行った?
[零れ落ちる、掠れた呟き。
しかし、この場では確める術はなく。
いつの間にか滲んでいた汗を拭うと、風が何か伝えてこないか、しばし*意識を澄ませた*]
[いつしか居眠りを始めたローザの姿をぼんやりと見つめている]
……変な人。
[打たれた薬のせいか、体調は本調子ではない。体を休めていると、遠くから近づいてくる怒号。ついで扉が開く。放り込まれた者へ視線を向けた]
風。
[返答に思い起こされるのは日中の出来事。
何かを決意したような青年との会話。
周囲を取り巻いていた風の流れ]
まさか、…彼か。
[部屋の中、閉じていた目を開いた]
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