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―自宅―
[帰り道、思う事は色々とあったけれど。
ともあれ、帰りついてから何よりも優先させたのは、姉の手当てだった。
どこか覚束ない様子に、不安はあるものの。
それに、何をどうすればいいのかの答えは出せぬまま、自室へと戻った]
……なぁ。
俺、どうすればいいんだろ?
[ベッドに寝転び独りごちる。
答えは当然の如く、なく。
いつしか、そのままうとうととし始め――]
[そして彼の言った決行時刻
彼女は屋根の上で、路地裏の彼を見ていた
傍目にも襲撃は上手く行くかのように見えたが、僅かに聞こえた風の音とともにチカラが弾かれる気配を感じる]
おや、これは………拙いねぇ。あらゆる意味で
[ライヒアルトからの通信が入ると、ふぅとため息を吐き]
……見てた。拙いね、これは
………風か。となるともしかして
[ぽつりと独り言を*漏らす*]
……な……に?
[言葉では表せない感触。
視覚で捉える事のできないそれが、一体何かはわからないものの。
少なくとも――好意的な意思を持つ存在とは思い難く]
……『護れ』っ!
[とっさに上げた、声。
波長を合わせた位置を中心に、風が渦を巻くのが伝わってくる。
風の舞は功を奏したか。
違和感は、遠くなる]
……上手く……行った?
[零れ落ちる、掠れた呟き。
しかし、この場では確める術はなく。
いつの間にか滲んでいた汗を拭うと、風が何か伝えてこないか、しばし*意識を澄ませた*]
風。
[返答に思い起こされるのは日中の出来事。
何かを決意したような青年との会話。
周囲を取り巻いていた風の流れ]
まさか、…彼か。
[部屋の中、閉じていた目を開いた]
―どこかの店―
いや、それで構いません。
即金で足が出ないなら御の字です。
[笑われた][随分焦っているなと]
……そりゃまあ。
3年も一緒に旅すればただの連れでもなくなるってもので。
[心の中で失ってしまった家族の形]
[気づけば少女がそこにいた]
無事に片付いたら仕入れにも来ますよ。
ベッティと一緒にね。
その時はあれこれ教えてやって下さい。
[商売用の笑顔を浮かべる]
[余裕は失っていないと見せ付けるように][取り繕うように]
[老爺の店を出ると隻眼の記者が泊まっている宿を目指した]
―ヘルガの宿―
はは、別に女将を敬遠したわけじゃありません。
そう邪険にしないで下さいよ。
[女将の皮肉に首を竦め][ヴィリーの所在を尋ねた]
[顔を合わせればどこか様子が違うようにも見え]
[訝しみながらも目的を済ませてしまうことにした]
一つ、不確定の情報が来たから伝えておく。
カヤ君は犯人ではないみたいだ。
少なくとも調べて「何も出てこなかった」ということらしい。
扱いもそうなるだろうと言われた。
─宿屋─
[明かりもつけぬまま簡易ベッドに腰掛け]
[しばらくの間は考え込んでいた]
[そんな中響いたノック音]
[そこで初めて明かりをつけ、その音に応対した]
[出入り口に居たのは行商人]
[いつもの威勢は無いままに部屋の中へと通し、話を聞く]
あのガキが、犯人ではない、ね…。
まぁ良い。
調べて出無いのならそうなんだろう。
全てを解決すれば判ることだ。
[根拠染みたはきとした言葉]
[隻眸は目の前の行商人ではなく、別の何かを見つめている]
あまり良くは無い。
上と犯人が繋がっていれば連れて行かれた者も危険が……。
[言い切られて口を閉じる]
[相手の目はこちらを見ていない]
何かあったのか?
[強くはなく尋ねる]
[元々捕まった者や浚われた者に対する感情は薄い]
[現状頭を占めていることに比べれば、その他の事なぞ些事に過ぎなかった]
……そうだな、お前には言っておいても良いか。
アーベルにはまだ教えるんじゃねぇぞ。
あいつが知ったら突っ走りかねん。
[それでは己の邪魔になると]
[そう判断しての忠告]
[一拍置き、行商人に隻眸を向けてから口を開いた]
…クロを見つけた。
事件の実行犯だ。
突っ走りかねないって。
それは。
[告げられた内容に一瞬虚を突かれすらした]
[向けられた隻眼は強い光を宿している]
間違いないのか。
[確認する][どうしてそれが知れるのかは教わっていない]
ここで俺が嘘を言って何になる。
お前とは情報の共有で契約したはずだ。
[普段の軽さが無い分、真実味は帯びることだろう]
誰とまでは、まだお前にも言えん。
理由は、解るな?
[そこで初めて、いつものように口端を持ち上げた]
[何かを企むような、あの笑いを]
嘘だとは言っていない。
[流石に唐突で戸惑いもしたが]
まずは直接当たる気か。
一人では危険……も今更だな。言うまでもない。
[口元だけに浮かべられた笑い]
[一度決めたら曲げることはしない]
[とことんまで食いついてくる]
[敵に回ればどこまでも厄介な相手]
分かった。
俺はもう一人とやらを少しでも探すさ。
アーベルには必要になったら見計らって教える。
[それでいいだろうと]
[少しだけ不服そうにしながらも頷いた]
ずっと続けてきたスタイルだからな。
だが今回ばかりは一筋縄じゃいかねぇかもしれん。
殺人犯なら叩き伏せる自信はあるが、手段の見えねぇ誘拐犯じゃな。
俺の方が消される可能性もある。
だから一つヒントだ。
[渋々承諾する行商人に不敵に笑い]
[直後表情を戻して言い、一旦言葉を切る]
…俺が今、事件に関わってるかの裏取りをしてるのは面識のある連中から。
そこからクロを見つけた。
それを覚えておけ。
[相手にその意味が通じるかは分からない]
[だが己が消えた時のヒントにしろと]
[そう言葉を紡いだ]
しかも背後にまだ何かありそうとなれば。
そう簡単に絡まったものを解けはしないんだろうな。
[誘拐の手段が見えないのも当然不気味だが]
[自衛団の動きを逆手に使われでもすれば]
[不敵に笑われても感じる不安]
面識のある相手……気分の悪い話だ。
[相手の交友関係全てを知るはずも無く]
[それでも浮かんだ顔は3つほど]
[うち一つはここまでの会話で消える]
悪い結果に終わらないことを祈ってはいるが。
何かあった時にはそのつもりで動く。
[それ以上は何も言い様がなかった]
[邪魔にもなるだろうと部屋を*去った*]
最悪隙をついてぶん殴ってやるけどな。
もし俺が消されずに残ったら。
そん時は黒幕も何もかも全部引きずり出して白日の下に晒してやる。
お前が用意したカードもあることだしな。
俺が消えても痛手くらいは負わせてやる。
[受け取った紙片は万一を考え、荷物の底の隠しスペースへと入れている]
[長期間己が戻らなかったら、荷物は同僚へと送られる手筈にもなっていた]
それでも俺は事件を暴く。
喩え面識ある者が犯人だとしても、な。
気分が悪いなんて言ってられんぜ。
[相手の言葉に何でもないように言う]
[課せられた制約]
[魔導具を身体に埋め込むのは酔狂のやること]
[強制されたものとは言え]
[それは確実に男の精神を蝕んでいた]
[己の感情が僅かに欠落してしまっているのを、男は知らない]
[行商人が立ち去った後]
[男はしばしの休息を取る]
[今すぐ押しかけたい気持ちもあったが]
[術の疲れはいつもと同じで、休まざるを得ないもの]
[休息の合間に起きた風と影の攻防には]
[果たして気付けたか*否か*]
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