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─平原エリア─
……ま、何はともあれ。
[呟きながら、『魔本』に意識を集中する]
あのままあそこでのんびりされていても困る、というわけで、だ。
[紡がれるのは、先にも唱えた呪。
強制召喚・再び発動]
とりあえずこのまま静かにひっそり隠れながら向こうが疲弊したり油断したところを…
[やたらと小さくセコイことを口にしていたところで]
あれ?またぁ〜?
[今試験二度目の強制転移。やっぱり抗うことさえ叶わず、平原エリアへと移動したのであった]
― →平原エリア―
―休憩所―
[単純に甘えてるだけとか口に出して言わないし、態度にも出さない。]
ありがと。
[用意された水にお礼を言いながら]
かな?草原が一番いいよね。
洞窟や砂漠はちょっとやだな。
[洞窟は嫌な思い出が、砂漠は暑いから。
森林エリアは、イヴァンが剣を使うのに邪魔になりそうだったし。
他のもうひとつは行った事ないので知らない]
試験状況とか見てるだろうから、ゼルギウス導師って私たちの行動把握してるのかな?
呼び戻してもらうのが一番早いんだけど。
―平原エリア―
導師〜。せっかく作戦考えてたのにっ。急に呼び出してどうしたんですか。
[主に不意打ちとか闇討ちとか。なんて思いつつ周囲をきょろきょろ。ゼルギウス意外誰もいない。
もしかしてまた二人で実戦?とかでちょっと身構える]
―休憩所―
「…イヴァン」
何だ。
「導師よりもう一人の子に気をつけた方が良さそうよ」
どういう意味だ?
「火炎柱直撃してもケロッとしてるくらい頑丈らしいから」
…マジかそれ。
[休憩しながら何かとコンタクトしていたようです黒曜龍。
普段そういう内容を言わないのにわざわざ忠告してくれた意味は。
腕に戻ってきたのを見て、ロミの方を見た]
……決心鈍らない内に行こうか。
―休憩所―
ああ、魔本で確認は出来るらしいから。
確かに今回はその方が楽か。
試しに宣言してみよう。
「平原で全面対決希望します」と。
[さて届くかどうか]
─平原エリア─
作戦ってな。
相手の力量を見定める目的の試験で、不意打ちで潰してどーするか。
[問いに返すのは、呆れた声での一言。
ついでに、閉じた『魔本』の背が頭上狙いでぱかん、と落ちた]
―休憩所―
えっ…それどう考えても人間じゃn…
[言いかけた言葉は途中で止めた]
頑丈な人も中にはいるよね。
うん、行こうか。
[頷いてから]
頑丈な相手をか。
[脳裏に浮かんだのは洞窟での出来事、ぶるぶると小さな頭を横にふった]
大丈夫、ユリアンはかさかさ移動しないし羽広げて飛ばないし…、
[自分に言い聞かせるように呟く。さりげにひどいこと言ってるのだけど]
む…演習ってそんなもんなんですか。
いや、そうだとは聞いてましたけど、まだいまいち馴染めない感じだな
[実家?では正々堂々は邪道だったらしい]
で…俺呼び戻したってことは…そろそろ?
……お前、陽光学科の連中の前では、イロイロと気をつけろよ。
[珍しく真面目な口調でこう言って。
そろそろ、という言葉に一つ頷き、『魔本』を開く]
……むこうも、やる気になってるようだしな。
[聞こえた宣言に、にぃ、と口の端を上げつつ、召喚の呪を紡ぐ。
舞い散る碧の光。
同じ色の光が休憩所の二人の周囲を舞い、空間の道を繋いだ]
大丈夫です。逃げ足は自信があります
[そして敵前逃亡とか言われるのであろう]
…そっすか。ロミちゃんと先輩かぁ。ぅーん
[一緒の場所で戦うならいっそ導師に押し付けたいとほんの少し思ったけども、まあ試験だしがんばろうと平凡に覚悟を決めたのかもしれない]
―休憩所―
[多少の伝言ゲーム化は仕方ないのだろう、きっと。
直撃しないように避けられる人間が多いのかもしれなかったけど]
…ソレが本性だったら嫌すぎる。
[ロミの呟きに眉を寄せたところで碧の光が周囲に舞い始めた]
お、繋いで貰えたらしい。
頑張ろうな!
[ロミに手を伸ばして明るく笑いかけ、一歩踏み出した]
それは問題が違う。
[さっくり。
突っ込み入りました]
ああ、あの二人だ。
どうやら、共闘体勢でくるらしい。
というわけで、後ろは任せる。
[なんかやたらとあっさり言いましたよ、このひと]
―休憩所→平原エリア―
うん、そんなのは私もやだよ…。
[呟きはイヴァンに聞かれていたらしく、小さな頭を下げて少し調子を落としたように。
けれどもすぐに碧の光が周囲に舞い]
うん、イヴァンのこと信じてるよっ!
[気を奮い立たせ元気に答え、一歩を踏み出すとそこは平原エリアだった。
目の前にゼルギウスとユリアンの姿。
ペコリとゼルギウスの方に小さな頭を下げて]
ゼルギウス導師、再びよろしくおねがいします。
まあいんすよ。負けないのはいいことですから
[さりとて勝ちもしてないというか半ば以上負けでなかろうかとか突込みには気にせず]
ふむ。共闘…え?後ろ…俺に援護期待するなんて…なんていう自殺行為なんですか
[自分にさえたまに魔法が降りかかるのに。とか。ちゃんとしたのをすればいいだけだけど]
既に、勝ち負けという問題ではないだろ、それ。
[さくっと更に突っ込みを重ねて]
心配するな、誤爆は避ける。
[避けるというよりは、『魔本』が喰う、というのが正しいのだが、それはさておき]
……ああ、来たか。
[碧の光の道を通ってやって来た二人に向き直り。
微か、口の端を上げて見せた]
ま、ここまで来たら四の五の言わんでもよかろう。
いつでも、かかってくるといい。
うん。こちらこそよろしく。先輩にロミちゃん
…んじゃまあ、久々にちょっとやって…どうしようかなぁ。
[二人に挨拶をして、心配するなというのに、ゼルギウスの心配はなくなったが、失敗した後の己に何か降りかかるかもしれない心配は途絶えなかったのはいうまでもなかったまま心持ちゼルギウスの後方へと下がる]
―平原エリア―
よろしくね、ユリアン。
[ユリアンを見て、ちょっと一歩下がったかもしれない。
すぐにイヴァンの後ろに下がったので、それは自然な動作にも見えただろう]
イヴァン、絶対単位とろうね!
[前に立つイヴァンにそう声をかけて、姿勢を低く毛を逆立ててふーーっと威嚇のポーズ。]
―平原エリア―
[踏み出した先に広がる草原。
すぐ先にユリアンとゼルギウスが立っていた]
呼んでいただけて感謝しますよと。
[ゼルギウスが浮かべた笑みを見て頭は下げず剣を抜き構えた]
一応、よろしく。
ユリアンもな。
ああ、絶対にもぎ取ろうな!
[後ろからのロミの声に振り向かず答えて。
ニッと笑うと滑るように前へと滑り出した]
異界に満ちし妖なる力、我が友を介し、我が力と成らん。
異なる時の摂理、我に重なりて、滑らかな動きを齎せ。
異空・加速。
[同時に補助の呪を紡ぐ。
最後の数歩で一気に速度を上げ近付くと、左側から斜めに切り下ろすように剣を振るった]
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