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なに、あのまま迷い続けられても時間ばかりがかかるんでな。
[それもそれで誰のせいですか。そんな突っ込みは置いといて]
異界に満ちし妖なる力、我が友を介し、我が力となれ。
そは映し、世は虚ろ、我は我にして我に非ず……影鏡!
[振るわれる一閃に対し、とっさに紡ぐのは空間位層をずらし、攻撃を避ける影鏡。
振り下ろされた刃は、場に残された残像を切り払う]
……術展開からの転換は、それなり、と。ふむ。
[小さな呟きは届くか否か。聞こえたところで、気にはしないのだが]
……界と界を繋ぎし『書』。
異空より呼び寄せよ、戦乙女の光の槍を!
[続けざま、『魔本』に意識を集中する。
開いたゲートの向こうから呼び寄せるのは、光り輝く投げ槍。
それは上空から、真っ直ぐ、イヴァンへ向けて降下する]
―草原エリア―
こっちはまかせてっ!
[イヴァンが行動を始めると、自分も呪の言葉を紡ぎ始める。
呼応するように猫目石が光り]
「つむぎ おりなす じゅそ ことば かのもの こえ さまたげ やくさい」
ユリアンっ!
[名前を呼び、視線の先はユリアン、右前足をそちらに向ける。
黒いもやのようなものが、ユリアンの口の中に流れ込もうとし]
舌を噛む呪いだよっ!
…いっそ、背後からいって三人で導師に挑むという図は…
[イヴァンの剣戟をかわしたのを見つつ呟く。しかし、終わった後を想像したら、まあ危険なわけで]
無秩序なる門よ。我が呼び声に答えよ。
<χλιε χλια>
[結局こわかったりして、まともに支援を決行。微弱な音波が軽くゼルギウスに来たのを感じるだろう
「あ、それ援護だから。剣士相手にはきつそうだからだしね。ただあまり加減しないと腕が千切れるから気をつけてね。」とゼルギウスにアミュレット越しに伝えて]
んで…俺は自動的にロミちゃん…なら
我求むは、かのものの目をくらましゅ…いて
[詠唱中に黒いもやが口の中に入って噛んで。ファンブルした]
チッ。
[振り切った先に手応えは無し。
小さな呟きは聞こえるが深く考えている余裕も無い。
何せ相手は「あの」導師なのだから]
異界に満ちし妖なる力、我が友を介し、我が力と成らん。
深淵に沈む闇、伝い来たりて、迫るを飲み込め。
異空・消沈!
[返しの術が来ると見越して対抗呪文を唱える。
剣に闇を纏いつかせて上から迫ってくる光を受けた。
減弱はするが消しきれず、右肩口に槍先が届き鋭い痛みが走る]
がっ!
まだまだ!
[軽く歯を食い縛って続く衝撃をやり過ごすと、勢い良くその場で振り下ろし、続けて振り上げ、再び振り下ろした。
加速を重ねた三連続の動きは衝撃波を生み出し、ゼルギウスの左右から挟むように走った]
―草原エリア―
[ユリアンに呪いをかけるのに成功すると、小さくガッツポーズ。
一回だけだけど、足止めには十分だろう]
イヴァンっ!
[イヴァンの方は光の槍によって、肩に怪我を負っていて、思わずその名前を叫ぶ。
ゼルギウスに反撃する様子に、自分も援護をしようと]
「つむぎ おりなす じゅそ ことば そのみ しばれ」
うごくなっ!
[狙いはゼルギウスの右足、そこに右前足をびしっとつきつけ。
黒いもやがゼルギウスの右足を包もうと現れる]
[ユリアンの呟きは聞こえたか、否か。真紅の瞳は僅かに細まり]
お前、それは。どういう援護だ。
[感じた波動とその説明に、やや呆れたような声が上がるが、追求はそれまで]
……ちぃ、速い、な!
[光の槍の一閃を凌ぎ、打ち込まれた波動の連撃。
左からのものはとっさに『魔本』に食らわせて凌ぐものの。
ロミの放った呪への反応は、それによって遅れた。
僅かに止まる、動き。右からの波動は完全に避けきれず、紅が散る]
……いい連携だな……ラヴィ!
[それでも、浮かぶ笑みは愉しげなもの。
その笑みを浮かべたまま水晶龍へ呼びかける。
それに応じて頷いた龍は中空に舞い、イヴァンとロミ、双方を巻き込む範囲に氷雪のブレスを吐き出した]
いててて
[ゼルギウスには「導師の心配するだけ無駄かもしれませんが、点数稼ぎです。」なんていう欲まみれなことを舌がいたいからこっちで伝えつつ]
もう仕方ないから接近しよ
[舌をかむのが一度としらない...は、詠唱は諦めた。
両腕を罰字にして地面につける前頭姿勢となって構え、氷雪ブレスが終わって息をつくであろう一瞬を見極めてイヴァン、ロミ組みの側面へと駆け込み、手に掴んだ石をロミめがけて投擲する]
[イヴァンにあわせてかけた呪いは、ゼルギウスの動きを止めるのに成功した。
イヴァンの攻撃があたり、それでも反撃をしてくる様子に思わずあせる]
うそっ!?
「だいちよ ふせげ そのみ たて」
[反応が遅れる、それでもすばやく呪の言葉を紡ぎ。
速さ重視、コントロールを問題としないそれは不完全な形の壁となる。
イヴァンと自分の周りに、氷雪のブレスから守るように展開したそれは、ところどころ穴が空いて隙間から漏れたブレスを受ける。
イヴァンはどうだっただろうか?
もろい壁はすぐにくずれて、続けて飛んできたユリアンの石は尻尾をかすめてわき腹にあたった。]
けほっ…。
[そのまま横倒しに倒れそうになり、二、三歩よろめく。すぐに鋭い視線をユリアンに向けて]
呪ってやる…後悔させてやるっ…!
[邪悪なオーラとか噴出してたかもしれない。]
大丈夫だ。サンキュ!
[ロミの声と援護にまだ余裕のありそうな声を上げる。
動きが鈍り赤花が咲いたのを見ながら更に踏み込んだ。
割り込んできたのは空からの寒風]
イリス上がれっ!
[同じように宙へと舞う黒曜龍。
呪を紡ぐ時間の分、発動は遅れるが]
界と我を結びし我が盟友、我が意に沿い、息吹を噴かせ。
異界龍・阻!
[勢い良く蒸気のブレスが氷雪のブレスとぶつかりあった。
そんな中では側面に回るユリアンまでは気がつくことができなかった。横手の影に気付かないまま、姿勢を低くして前に駆ける]
[土壁との二重防壁でブレスは防ぎ切れた。
崩れる壁を蹴って飛び上がる]
異界に満ちし妖なる力、我が友を介し、我が力と成らん。
陽光の向こうに揺れる焔、剣を包め。
異空・炎剣!
[ブレスの名残を炎纏わせた剣で振り払い、上空からゼルギウスの右腕狙いで構え直し飛び降りた]
うわっ。こわっ。あれは平凡じゃない。めっちゃこわっ。今から相手変わって導師
[ロミの今回きりで済みそうにないオーラに思わず怖がって]
おー。炎の剣だ。かっこいいー。がんばれー導師ー。あ、噛まない。
[暢気な声援もする気楽さを披露しながら、横からだと三者の動きを観察しつつ、そこでやっと気づいた...は]
でもまぁ、俺もサボってまたゼルギウス導師の氷の嵐また直撃したくないしね
我求む。雷光のうねり。猛き咆哮を
[開きっぱなしの場所からぐぉぉと音が響いてた。成功かなと思った。金色だっ。上空だっ。]
………
[やっぱりかぁ…と少し遠い目をしつつ黒いオーラを放っているロミの頭めがけて猫サイズの金ダライが落ちていった]
[ユリアンの言葉に、ココロのメモに赤文字でナニか書き込まれた。かも知れない、というのは置いておいて]
……ほう……そう、来るか!
[イヴァンとロミ、それぞれが氷雪を防ぐ様子に、ふ、と笑い。
異界龍は素早く下がらせ、次の呪を紡ぐ]
異界に満ちし妖なる力、我が友を介し、我が力となれ。
界は数多、数多はひとつ。我のあるべき地はひとつにして数多。界渡り!
[紡いだのは瞬間移動の呪。右足に未だ、ロミの放った呪力が残る状態で身体能力による回避は難しいとの判断からの選択肢。
真白の魔力光がふわりと散り、その身はそれまでより後ろに下がった位置へと転移する]
……ふむ。
そろそろ、本気を出してもよさそうだ、な。
[にぃ、と上がる口の端。
先に波動で受けた傷を指先がつい、と撫で、掬い上げた真紅が漆黒の書に与えられた]
イヴァンっ!こっちは任せてっ!
[かける声、もうそちらは見ていない。
落ちてきた金だらいは避けずに甘んじて受ける。かこんと音が鳴る。
痛い、けど余計に恨みは増したかもしれない。]
ねぇ、知ってる…?
呪詛は恨みが強いほどより強力になるんだよ…。
ふふふふふ……。
[人型なら黒い笑みを浮かべていたかもしれない、邪悪な念のこもった言葉。
人型になり、黒いローブを羽織る少女の姿。
今はフードを目深にかぶり口元だけを覗かせている。邪悪な笑みを浮かべた口を]
導師。どっちも任せたっ…じゃ駄目ですよね
[ロミがかける声に倣って平凡にいってみつつ]
ってか知ってる…だったら避けてくれっ
[なんてことを自分でやっておいてなんなんでしょう。でも故意じゃないです]
ぁーあ。地味にいやなのとあたっちゃったなぁ。まだ導師みたいに魔法ぶっ放してくれるほうがありがたい
[邪悪な念がこもった言葉はくロミに、なにやらゼルギウスに大変な気もする採点がつけられてたり、はたしてこの勝負の後。無事でいれるのやらは未定である]
んじゃまぁ…普通に平凡に
『苛烈に凄絶にはしないの?』
[適当に首をかしげ答えながら、気合が入ってるロミの様子に考えるように小声で呪を紡ぐ]
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