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でもウェンはちゃんと後悔ないように色々やってたんだね。
[掃除したとか、後の事を然程心配していない様子を、少し羨ましそうに見た。パンを食べ損ねたと言われるとまた少し笑って、楽しみにしててくれてありがとうと、綿毛みたいにふわふわし金色の頭を撫でた。]
パン、誰かが食べてくれるといいけど。
[腐るのは勿体ないしと残念そうに言い。]
……本当は、満足して死ぬのが一番なんだけど。
急だったからなぁ…死んだの。
残す事なんか考える余裕もなかった。
私は何にも残さなかったけど。
…うん、悲しまれるのは悲しいから。
何も残さなかったから、すぐに忘れてしまえばいいのに。
…それに、死んだ事、後悔してないわけじゃない、けど。
……死んでよかった、とも思ってる。
私に憑いた死神が、もう誰かを刈らずに済んだから…。
[そう力なく、微笑んだ。**]
あんまりそういうのが、僕にはないみたい。
ほら、よく忘れるでしょう。
誰かがいなくなっても、死んでも、僕はきっとすぐに忘れてしまうんだ。
だからやりたいこととかが、ない。
[出てくる、というのには、困ったような顔をして。
ただ、食べ物はやっぱり重要だけどね、と軽く笑い。]
うん。
元気になってくれるといいな。
僕はベッティが楽しそうに働いて、料理を作ってくれるのが、とても好きだったんだ。
だから、そういう風にしていてほしいなぁと思うよ。
ユリアンが、刈られるとか後悔するとか言ってたから。
じゃあ片付けておこうかなって思ったんだ。
なんとなく。
虫の知らせとか言うのかなぁ?
[ちょっと悩みつつそんなことを言って。
撫でられるのは少し困り顔で受けた。]
でも蒸しパンは美味しかったよ。本当に。
ゲルダが死んだっていうこと、本当に突然聞いたから僕もびっくりした。
長もだけどね。
……ユリアンに撫でられるのはなんだかすっごい子どもを相手にしているような感じでむかつくけど、ゲルダのは問題ないなぁ。
[それから撫でる手を見上げ、完全に主観で呟いた。]
パンはミハエルが気付いたら食べてくれるかも。
死ぬのに満足もあるのかなって思うよ。
死にたくないっていうのが普通なんだと思うから。
同じだけ、死なせたくないっていうのも。
本当に、みんなすぐに忘れてしまうと良いんだ。
忘れるってことは、悪くないのに……
……ある程度は。
[付け加えたのは自分の生前を思い返したせいか。
さすがに依頼を忘れるのはだめだったよねなんて、遠い目をして呟いて。]
死神?ゲルダに憑いていたの?
どんな感じなんだろう。僕には皆目検討も付かないんだけど。
[思わず*尋ねた*]
/*
そうだった。言い忘れていた。
諸君!私はウェンデルが好きだ!
諸君〜が好きだこぴぺを改変しようと思ったんだけど、ウェンデルグラに愛を注ぎすぎるのもよろしくないですね。
これは金髪とすべきか。
金髪キャラというのはなんでこんなにも私の心をくすぐるのでしょうか。
金髪フェチなのかもしれん。かもしれん。
少年っていいよね。とか思うけど別にショタではない。
まあウェンデルなんです。
本当はイヴァンにしようかと思ってたんだけど(ライヒとアーベルが空いているといわれるとつい違うので入りたくなる天邪鬼)、イヴァンって筆記者ってかんじじゃないし。
職業おもいつかなかったし。
でもその前は、百合キャラでローザのつもりでした。
気が付いたら女性が増えていた+百合OKが少なかったから、これは男しかないだろうってなってただけで。
百合っていいよね!
/*
ちなみに物忘れ激しい設定ですが何か理由はあるんですか?
って思われてそうだけど
とくになにもない。
としか答えられない。
―狩場―
[震えるミハエルの手をしっかりと握った]
[泣きそうにも見える笑みには落ち着いた微笑を返す]
分かった。
けれど戻るのは一緒にだよ。
[気恥ずかしいと言われてゆっくり手を離す]
[支度を終えて寄ってきたイレーネを見た]
[顔色の悪い妹の肩を軽く叩く]
[視線が合えばしっかりと頷いた]
[少女二人に合わせ]
[だが出来るだけ急いで村へ戻った]
─村の通り─
[エーリッヒの姿を見つける]
[同時に彼もまっすぐこちらへ向かってきた]
ウェンデルとゲルダが狩られた。
もう二人も消えてしまったのか。
[淡々と確認する]
[一見では普段と変わらないようだった]
…そうか。
[兄妹の会話には口を挟まず横にいる自分の妹を見る]
[ぽふりとイレーネの頭に手を乗せた]
[撫でるのではなくその位置に置いたまま軽く目を伏せる]
[静かに話を聞いていた]
─村の通り─
[駆け出すミハエルの後ろ姿を見送る]
[追いかけることはできなかった]
ベッティも大丈夫かい。
目の前でというのは衝撃だっただろう。
[目撃してしまったというもう一人の少女を案じて尋ねた]
[気丈な様子を聞けば静かに頷いて安堵した]
無理をすることはないけれど。
やはり出来るなら笑顔を多く見たいからね。
─村の通り─
私は家に戻るよ。
狩ってきたのをそのままには出来ないから。
[話が途切れるとそう言った]
[小さく膨らんだ革の袋を見せる]
これは少し干してみようかと思ってるよ。
それじゃ。
[軽く手を振りその場に*背を向けた*]
―夢の中?―
[エーリッヒへと伸びた影、それが直接刈ったわけではない。
ただ、傍にいたものに触れて、消えるのを見ていた。
消えるその直前に、それがウェンデルだと、どこかで感じることができた。
ぼんやりと誰かが泣くのが聞こえる。
伸ばす手は、届かない]
大丈夫?
[かけるコエも、届くことはない。
唯一つ届く先だった、彼女からも返るコエもない、一人の世界**]
―自宅―
[俯いたまま、帰るという言葉には頷きで返す。
そうして去り際の言葉に頭を上げた]
……ああ。
どうせ行くつもりだったしな。
[返した声はやや低いもの。
エーリッヒを見送って、一度家に*戻る*]
あー…そっ、か。
[ウェンの特技というか欠点というのを思い出して、苦笑する。]
こういう時は役に立つね、忘れっぽいの。
……食事は、大事だよ。
今はもう必要ないけど…。
そだね、ベッテイはそうしてくれるといいな……。ううん、ベッテイだけじゃなくて、皆。
[そう言って集まった人らを見る。一人一人に目を止め、ゆると目を伏せた。]
─狩場→村の通り─
[支度を終えると、兄がミハエルを落ち着かせているところで。
レナに軽く肩を叩かれるとその目を見て頷き、村へと向かい走った。
動揺していたのか、途中足を草葉にかすらせ軽く数箇所切ってしまったもののほかは何事もなく村に着いた。]
ユリアンが…そっか。
[知ってたから、警告して廻ってたんだろうな、とは胸中で思う。死んだ時の事を告げられれば。]
…そうだね。私も驚いた。ありがとう、蒸しパン褒めてくれて。
……ウェンには、食べるの忘れないように、ヒカリゴケのパン作ってあげようかと思ってたんだけど…それも出来なくなったなぁ。
[とか苦笑しながらえらい事を言ったりした。]
なんでだろうね。
ユリアンは相手がゼルでも、同じことしそうだけど。
[本人の人徳だろうかと、失礼な事を呟いたり。
撫でられて困ったような顔をしているのにやっと気づけば、綿毛からそっと手を離した。]
…ん、そうだね。
でも仕事が楽しくて、結婚して、子供が生まれて、ギュン爺みたいに長生きしたら、満足できたかな…って。
[もう有り得ない未来だが。そういう生き方をして死んでいければ、きっと心残りも少ないんだろうな、とは思った。]
死なせたくは……ない、ね。本当、死なせたくなかった。
[だから原因の一つを背負う身が失せた事、それ事態はホッとしている。
ただそれだけでは終わらない、止まらない。
そして自分が死んだ分、もう一人にかかる負担は大きくて…。
それが、一番の心残り。
忘れてしまえばいいと、言う人には同意するように頷き。]
でもきのこに名前つけちゃったんだよなぁ…。
[とぽつり呟いて。
依頼を忘れるのはと、付け加えるのには、両の唇の端が少し上がった。]
とりつかれたって、特に何か…身体が重かったり、だるかったりする事は無かったけど…でも、誰かを刈ろうと死神が動くのは、わかって。
ああ、それから…もう一人の死神憑きと、離れてても会話出来るようになったのは、便利だったなぁ。声にしなくても、言葉が相手に届いてた。
[最後の問いかけには、時折表情を陰らせたり、楽しげにしたりと変えながら、そんな事を*言った。*]
─村の通り─
[村に着くと、エーリがこちらへと向かってくるのが見え。
彼の説明を聞き、ウェンだけでなくゲルダも消えてしまったことを知った。]
ウェンだけじゃなくて、ゲルダ、も。
[彼女と最後に会ったのは、ギュン爺が刈られたと知ったあの時。
木苺を詰めた籠をぎゅ、と胸に抱いて顔を伏せた。
不意に頭に軽い重みを感じて、兄が手を乗せたのだと知り。
顔をあげないままに、兄に小さな声で呟いた。]
…パンのお礼、言いたかったね。
木苺も、ゲルダの分。つんできたのに。
[泣き顔は見せたくなくて、顔はあげられなかった。]
─村の通り─
[ミハエルがこの場を離れるのに気付くと、あわてて目元を拭ってそれを見送った。
兄がベッティを気遣うのを見、同じように心配そうに見るもなんといえば良いのかわからず、ただ肩に手を乗せた。
家に戻るという兄に、兄さん、と声をかけ。]
あたしはもう少し、ここにいるね。
また、後で。
[ベッティを一人にしてはおけなくて、そう微笑んで兄を見送った。]
─村の通り─
エーリ、ベッティ。
…あのさ、木苺食べない?
今採ってきたところだから、甘くて美味しいと思うよ。
いっぱい、採ってきたんだ。
[目の前でウェンが消える所を見てしまったなら、おそらくショックも大きいだろうと思ったけれど、それについて何を言うこともできなくて。
エーリとベッティにそう言って笑いかけた笑みはぎこちなかったかもしれない。
草葉で切った足の痛みに気付くのは、*まだ先。*]
─村の通り─
[レナーテとイレーネ、それぞれから問い返されるように言葉を繰り返されると、肯定の頷きを返す。狩って来た物を処理すると自宅へ戻るレナーテには、了承の言葉と共に見送った]
木苺かい?
良いね、少し貰おうか。
[ぎこちない笑みを受けて勧めに甘んじる。いくつか貰い、その一つを口にして。飲み下したところで静かに口を開いた]
……イレーネ、すまないけど、ベッティのこと頼めるかな?
ちょっと、やらなきゃいけないことがあるんだ。
[ベッティにも視線を向けて、離れる旨を伝える。ついて来ると言うならば止めはしなかっただろう。それを伝えたなら自身は自宅へと足を向けた]
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